Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

蛮幽鬼 観劇日記とかとか3

 いらっしゃいませ。

メニューですか・・・。いや、試行錯誤はしてるんですが・・・。

えーと、かつおぶしと醤油があるんですが入れてみるとちょいと小粋な味に・・・。




 彼は劇団新感線の公演『蛮幽鬼』の観劇日記を2回に渡って書いた。
さらに三回目を書こうとしている。暴挙的無駄的行為!


「今回は観劇後に街ブラしました的内容。」


ほう、人間としてのセンスが問われるわけだな!!勇気があると言うよりは蛮勇だな!


 彼は以前神戸・元町で大変興味を引かれる店を発見した。「猫カフェ」の看板である!

「すごい!こんなところに猫カフェが!」

話の種としては最高である。彼は引きこもりなのに野次馬根性があるという最低の人種なのだ。孔子が見ていたら必ず「小人」と言われる類の人間なのだ。

しかしながら親父一人で突入するにはあまりに敷居が高すぎた。見えないバリアに「親父お断り!」と書かれているのがありありと見て取れた。

「クッ・・ATフィールドだ・・!」

良く理解できないが、彼はケーキ屋は親父爆発でも入れるのに、猫カフェは何か引っかかったらしい。
その日はすごすごと引き下がった・・・。


 しかしこの日、彼は大きなチャンスを手に入れた。観劇の同行者は女性!

「好機!好機到来!」

彼は鼻白む素敵女子に頼み込んで破りがたいATフィールドをぶち破り、内部に一緒に潜入してもらいたいと頼み込んだ。


「内部はニャンコだらけに違いない!」


彼は極めて動物好きで大概の動物は好きなのだが、大概の動物は彼を嫌うという「動物のお医者さん」の菱沼聖子を地でいくような有様なのだ。

 猫カフェと聞いて素敵女子はなんだか顔を硬直させていたが(その理由は後に判明する)、鈍感な彼は『?』な感じを持ちつつもそのまま頼み込んで現地へ引っ張って行ってしまった。


「なんだかジリジリテンションが上がるなあ」


怪しげな(?)ビルのエレベーターに乗る頃には二人ともかなりなテンションの上がりっぷりであった。

雑居ビルのエレベーターを3Fまで上がってお店にGO!



神戸の猫カフェ「Nyanny」
http://nyanny.com/



内部は不思議な静寂に包まれていた。彼はハイテンション過ぎて鼻息がダイソン掃除機くらいの勢いで乗り込んだのだが、そのテンションをどうしようかと思うほど不思議な静けさであった。

店内には既に3人ほどの先客がニャンコ達を眺めていたのだが、どうやらニャンコ達を刺激しない(余計なストレスを与えない)ために皆一様に静かにしているらしい。
上げたテンションのやり場に困りつつも彼らも黙ってニャンコ達と触れ合うことにした。

因みにこのお店はなでなでとかはありだが抱っこ禁止なのだそうだ。

そして・・・、



おおう。



おおう。



おおおう。


とりあえずニャンコをモデルに撮影大会。あと猫じゃらしで猫釣りなども試みてみたり。

うーむ、この高いテンションの状態でニャンコをワシワシとなで回したいのだがそれは出来ない・・・。
なんだかまったりまったりと時間が過ぎていく・・・。


途中猫のえさを買って与えてみたが、奴らのその野生への変貌ぶりたるやスサマジイ!猫に飛びつかれ頭に乗られ腕にぶら下がられ・・・。とても写メどころでは無かった!

同行した素敵女子はこの瞬間の彼を写メに納めていた。おそらく後々に正月の福笑いのごとくあちこちで失笑を買う様であったに違いない。


ふと同行の素敵女子を見てみると、涙と鼻水がずるずるで、やがてくしゃみが止まらなくなってきた!
どうやらホコリのアレルギーが発生したらしい、確認してないけど猫もアレルギーあったかも・・とズビズバ言いながら話す。

「撤収!撤収!」

目は真っ赤に充血し、会話はほとんどドュビドュバ状態!


ああ、哀れ、素敵女子・・・!


「ひどいことをしてしまった、心象が最悪になったに違いない」と、彼はへこみちぎり、目の下にガラスの仮面の登場人物かと思うような縦線が発生していた。・・・マヤ、恐ろしい子・・(白目をむくほどでは無い)。



 ああ、とりあえずご飯!そうだご飯をごちそうすれば休憩にもなるし心象も良くなるはず!


 続く・・・・


え?まだ書くことがあるのか?

書けば書くほど着地点が見えなくなるんじゃないのか?


「もういいんですよ、落ちだとか着地点だとか・・・。」

遠い目をしながら投げっぱなし!!