蛮幽鬼 観劇日記とかとか4
いらっしゃいませ。
ちょっと考えたんですが、せっかくお店が神戸にあるんで「神戸ブランド」にのっからない手はないんじゃないかと・・・。
実験的にですがメニューにバリエーションをつけようかと思いまして・・。
こう・・、プレミアム感てんですかね。あれです。
や、そこのコンビニで『六甲のおいしい水』ってのをですね・・・
前回までは、おもしろい芝居を見た後に同行の素敵女子をひどい目に遭わせてしまうという彼のいけてない話が続いた。
今回はその後素敵女子を伴って食事へ行き少しでも素敵女子からの心象をあげようというヘダラな内容である。
当然特に落ちなどないし、生き別れた家族と再会するだとか立ちふさがる暴漢と丁々発止だとか犬笛を使って飼い犬にピンチを助けられるだとかは一切存在しない。あしからず。
「素敵女子と差し向かいで食事が出来るなんて、すさまじいドラマだ!」
キミにとってはそうであったね。あはれあはれ。
さんざん素敵女子からの心象を悪くした彼は、なんとか少しでも挽回しようとせっかく神戸まで移動したのだから何か神戸らしい物をと思い、エスニック系料理を食すことにした。神戸の街は港町らしく各国の料理を食すことが出来る。
ダメもとで予約なしではなかなか席を確保できないと噂のタイ料理店へ行ってみた。
タイ料理 『バーン・タイ』
http://r.tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28002129/dtlrvwlst/1129653/
偶然にも、6人掛けのテーブルの真ん中に仕切りをする形での相席となるなら可能ということで、席を確保してもらった。
「人気店に予約なしで入れるとは!」
彼は満足げであった。
やはりタイ料理らしく定番の「トム・ヤム・クン」などをオーダー。
「お約束だし」
スープの辛さを「日本人向け」でオーダーして待つことしばし・・・。来た!
スープを一口飲んだ素敵女子の顔は・・・
喩えて言うなら、鼻先にキンカンを突きつけられてフレーメン反応を起こした猫の顔とでも言おうか・・・
彼女は素敵女子であると同時に「カレーの王女様」でもあったのだ!
「日本人向け」のトム・ヤム・スープはそれでも十分に辛かった・・・。
そのほかにもおいしい春巻きや豚肉のソテーなどを食べたが、記憶に残ってるのは「ふえー」という表情の素敵女子の顔のみである・・。
「さらに心象を悪くしてしまった・・・!」
そうですね。普通の女性なら愛想笑いとともに帰って行くパターンですね。手遅れチックですね。
しかしながら彼女は辛さにさらに鼻水をジュルジュルにしながらも食後のコーヒーにつきあってくれるという!!
「なんという良い人!これが素敵女子の素敵女子たるゆえんか・・・!!」
今度こそ!今度こそおいしいコーヒー屋さんをセレクトしなければ!
彼は脳内の貧弱データベースから近くておいしいコーヒー屋さんを検索した。
茜屋珈琲店
http://r.tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28001625/
店内に入り彼はほっとした。人気店の上、カウンターのみのお店なので、混雑するときがあるのだ。
この日はゆったりと座ることが出来た。
おいしい珈琲を彼女はおかわりまでして、まったりと過ごすことが出来た。おかげで彼もやっと落ち着きを取り戻すことが出来たようだ。ありがとう珈琲!ありがとうにこやかに迎えてくれた店員の方!
食後のコーヒーとまったりした会話を楽しんで素敵女子を駅まで送り、彼は反対方向の電車で帰った。
それで?
「以上。終わりよければすべてよし」
だから、それでどうした?
「だから、特に落ちなんかないし、これ以上のトピックなんか無いし。写真も無いし」
・・・投げっぱなしジャーマン、フォールせず。