Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

プランニング

 いらっしゃいませ。

 ああ、なんかの漫画で、刺身包丁で氷を削るってのがあって、ちょっと試しに・・・

特に意味はないんですが。まあ見た目重視で・・・


上手く削れたらお水と一緒にどうぞ。

・・・難しいですね・・・血染めの氷になる前にあきらめます・・・。




 以前から何度かここでも取り上げたが、2010年2月13日と2月14日、彼は劇団『とり鉄人』の公演、『妖怪戯曲』のお手伝いをすることになっている。らしい。


 今回は「お手伝い」なので当日に音響オペレーターとしてつくこともない。基本いくつかの効果音作成と、いくつかのBGMの選曲、細々した機材のレンタル、後は仕込み日の音響仕込み要員(という名の邪魔者。ゴミ)程度の手伝いである。立場としては「音響プラン補」ということになるか?



「出演者はがんばって稽古に励んでおるはずなので、予定の空いている方は2/13,2/14,兵庫県尼崎市塚口のピッコロシアターにおいでください」



詳細はこちら
劇団『とり鉄人』ホームページ

http://www.geocities.jp/toritetsujin/


チケットは劇団までメールしていただければおそらく前売り料金で手配してくれると思うし、彼の知り合いであれば彼に連絡をとってもらっても良い。




「きっと賑やかな舞台になると思いますよ。たくさんのご来場お待ちしております」



彼は出演者ではないのでチケットを売る義務は特にはないが、やはり満員の方がスタッフにも張り合いがあるというものだ。


 改まって宣伝かね。



「いやあ稽古を見に行っている音響チームのメンバーから、遅まきながら台本が完成したという連絡を受けてね・・・」



遅すぎる!間に合うのかね!?



「さあ・・・。」



本番まで2週間ちょっと。


「役者もつらいが、スタッフもつらいね」


音響チーム的には、作業の進行として、まずト書きに書いてある効果音をさらう。台本が出来たので、稽古が進んでいくので、次にト書きに無い効果音をさらっていく。


ここから更に芝居が固まっていくと、


『ト書きで背景に音楽を要求しているシーン(ト書きに記載されていればさらうのはかなり早くに出来る)』

『背景に音楽がかかっていることを意図したシーン』

『演出家が音楽の力を借りようと思うシーン』

そして『背景に音楽がかかっていないと成立しないシーン』


などが現れてくる。



ここでBGMを選曲するという作業が出てくる。

作曲家が居る場合はもちろん専用の音楽を作曲していただいて、ということになる。



演劇はテレビアニメではないので、BGMが四六時中流れているわけでは無い。無音のシーンは無音だし、台詞だけで成立するシーンに無理矢理BGMを流す必要もない。

芝居上で、「ああ、このシーンは”何らかの音楽”が必要だ」というのが芝居がある程度固まってくると見えてくるのだ。


「台本が出来たと言うことは、芝居がラストに向かってゆっくり固まっていくということ。固まったらセリフやシーンの隙間が見える。その隙間にBGMを選曲してはめこんでやるんだ」



なんだかやっとプランニングの補助的な事が始まるわけだな。


「演出家に明確なビジョンがあればそれを用意するし、淡いイメージしか無ければそれを頼りにたくさんの候補の中からそれに見合った”何か”を探し出してあてはめる」


なかなかに面倒くさそうだな・・・。



「音楽が持つ”イメージの力”は絶大で、その曲が流れただけで単純にシーンが成立してしまうこともある・・・。それはある意味諸刃の剣なワケで・・・」



というと?


「一番困るのが、音楽に役者が酔いやがる。悲しい曲をかけると過剰に悲しい芝居を始め、シリアスな曲を書けると2時間サスペンスもかくやというような芝居を始めやがる。そういう演技過剰なやつは大概の場合”クサイ”芝居しか出来ないんだが・・・」


いるなあ、音楽とサスに過剰に反応する奴。



「まあ、それでも小劇場の芝居にBGMってのは切っても切れないものなワケで」



ふむ。


「次ももしかしたらその辺の話しを書くかも」



おお。久しぶりの予告先発


まあ、余り偉そうにはならず、かつアカデミックにを目指して書きなさいよ。


小人のキミは偉そうなことを語り出すとろくな事がないからな!