Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

ローマとかの休日とか充実とか

 ・・・やはり顧客満足度というのは・・・


 ああ、いらっしゃいませ。いや、独り言です。気にしないで下さい。

 今日もおいしい水を飲みに来たんですね。

侮れませんよ、ヨドガワ・ブレンド




 彼は、自身が書いている記事の内容をふと見直してみたらしい。すると『雑記』と銘打っているだけあって、本当にとりとめない内容であることに少し自己嫌悪に陥ったらしい。



「基本、その日その時に起こったことについての感想、観劇の感想、読書の感想、それに休養日の行動のフォロー・・・」



十分じゃないか。本当に日記的なブログなんてざらにあるし。




「まあ、観劇や読書の感想は良いだろう。もともとこれを書き始めた動機でもあるし」




ふむ。




「時事ネタは微妙だな。大分遅れて取り上げたりするし、主観的感想のみで、客観的なレポート性に欠けるか・・・」





それも別に良いんじゃないか?所詮個人の日記的文章だし。




「問題は、時折書く『休養日にこんな事しました記事』の内容の無さ」




それはそうだろう。そんなトピックになるような行動を一切していないんだから。



休養日の彼の行動パターンを分析してみよう。


1,昼過ぎまで寝ている


2,空腹になり何となく起き出して、繁華街で遅い昼食を摂る


3,CDショップを冷やかす


4,大型書店を冷やかし、時に文庫本を買う


5,だいたいこの辺でなぜか腹の具合がおかしくなりトイレを探して商店街をさまよう


6,財布の中身に余裕があればマッサージ店でぐりぐりしてもらう


7,前の晩に風呂に入っていなかったら都市型温泉やスーパー銭湯などへ行くこともあるが、これも財布の中身に余裕がないと行かない


8,結局カフェでコーヒーなどを飲みながら文庫本を読む。読む。さらに読む。


9,そして一日が暮れていく



「ほぼ、というか、殆どこれだな・・・」




この行動のどこに記事になるようなトピックが存在するのか。全くないではないか。



「しかしながら、高名なブロガーの方は、写真付きでグルメな記事を載せていたり、イベントのトピックを載せていたりするから読者も多い、ってことだろう」




ならばイベントやグルメ情報を得るために休日にカメラ片手にちゃんと出歩けば良いではないか。観光スポットとか。




「まあそういうことなんだが」




しかしながら、彼は自覚している。休養日にまず早起きなど出来ない。余程の覚悟を持った日でないと『睡眠』の呪縛から彼は逃れることは出来ないのだ。


写真付き云々に関しては、あらゆるものを撮り忘れる彼の粗忽さが主な原因であることは明らかだ。グルメチックな料理や飲み物に関しては、確実に食べ終わってからしか思考は写真に向かないし、そもそも彼はコンデジすら所有していないのだ。





「時折美味そうなランチの店を探すとか、いつもと違うカフェとかを探すくらいしか思いつかない・・・」



早くもくじけたか。何だかこれ以降も余り大差ない内容になりそうだな・・・。



「出来るだけがんばってみます・・・」




出来ない約束はしない方が良いぞ。キミはそういうことが出来た試しが無いんだからな!