いらっしゃいませ。
・・・ああ、さすがに敏感ですね。今日はちょっとコンビニで水を買ってきたんですよ。
ちょっと硬度が高めなので、若干飲みにくいかも知れませんね・・・。
ミネラル分が高いので、ミネラル不足の方には良いらしいです・・。
まあ、ごくごく飲むのは軟水のヨドガワ・ブレンドがお勧めです!
彼は先日重松清氏の『くちぶえ番長』を読了したらしい。今回はその感想みたいなものを書いてみたいそうだ。
どうだったかね?
「感性や嗜好の問題はあるかと思いますが、良かったですよ!」
ほう。どんな内容かね。
「小学四年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な女の子、マコトがやってきた。転校早々「わたし、この学校の番長になる!」と宣言したマコトに、みんなはびっくり。でも、小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、誰よりも強く、優しく、友だち思いで、頼りになるやつだったんだ―。サイコーの相棒になったマコトとツヨシが駆けぬけた一年間の、決して忘れられない友情物語。
と、いった内容」
またアマゾンからコピペったな!
「今回の本は文章量的には非常に薄く、ごちゃごちゃ書くと本当にネタバレものになってしまう。それでもネタバレしてしまうかも知れないので、もし未読でこれから読もうという方はちょっと注意して下さい」
文章量が少ないのか・・。物足りなかったんじゃないか?
「この物語は長々と書き続ける類のものではないと思う。少ないエピソードでもわかりやすく心にしみていく・・・」
かなりサクサク読めたようだね。
「どうやら元々は小学校4年生向けの学習雑誌の連載小説であったらしい。それに加筆修正を加えたものなんだそうだ」
それでも大人が読んでも読み応えがあったと。
「もちろん子供向けらしく作者は平易な言葉でわかりやすく書いている。活字も大きく、1ページ内の情報量も大人向けの小説に比べるとはるかに少ない。しかし、誰もが通過する小学校時代の物語が大人の心にもしっかり届く」
主人公は小学校4年生なんだね。
「小学校4年生らしい体験、例えば上級生にいじめられたり、買い食いしたり、ちょっと恋してみたり、クラスでいじめみたいなのがあったり、肉親やペットの死を体験したり・・・」
そういった誰もが身近に感じる事をさらっと書いているわけだな。
「まあ、ノスタルジックな内容もそうだけど、個人的には、主人公と長年一緒だったペットの犬が死んでしまう章に猛烈に感情移入してしまった」
ほう。
「人間の肉親ではないが、長く一緒にいた『家族』との少年の初めての死別である。犬は老犬で、主人公が生まれる前からその家にいて、幼い主人公にはきっと兄貴のように、そして小学生になった主人公には弟分のように彼と接していたに違いない。その『家族』が死んでしまう。身近な者の死を初めて体験するのだ」
書いてしまうとわかりやすい内容であるが、かなり感情移入したようだな。
「帰りの電車で読んでいて、本当に泣きそうになり、というか完全に泣いてた。もう少しで目から涙がこぼれそうになってた。ちょっと袖口ぬぐってみたり・・・。恥ずかしい・・・」
ペットの死別はキミにはかなりくるテーマみたいだな。
「・・・個人的に動物大好きなのだが、死別してしまうとそのダメージが大きすぎて、ペットを飼うことが出来ないんだなあ・・・」
なついている犬が死んでしまったりするのは人格が崩壊したキミでもがっくりくるものなんだな。
「主人公が死んで行くペットの犬に対して『ありがとう』と心の中でつぶやく。このあたりで果てしなく感情移入」
ふむ。
「小学校4年生が初めて味わうであろう感情をみずみずしく書いている」
出自は子供向けだが。
「もちろん元は『子供向けの小説』だが、逆に『大人向けの童話』という感じがする。単純に懐かしいだけでなく、本来大人が持っていなければならないまっとうな『勇気』であったり『友情』であったり『優しさ』であったりするものにストレートにぶつかってくる。極めて優しい言葉で」
大人にも子供にも読んでもらいたい作品であると。
「『ちゃんとした小説』とか『お堅い小説』とかしか読み物として認めないというような人にはお勧めしないが。小中学生の読書感想文にも向いているのではないかと」
しかし重松清氏は作品の振り幅が大きいというか・・・。
「うーん、『疾走』や『流星ワゴン』は正直子供には色々とつらいだろうし・・・。個人的にもそのあたりの作品よりも『きよしこ』や『きみのともだち』とかのほうが感情移入しやすいし普通に感動できる。まあ、読者としては随分とわかりやすい読者なんだろうな」
また重松作品は買うかね。
「多分買うね・・・。出来たら優しい感じのやつを」
とりあえずキミに人間らしい感情があると言うことが今回の最大のトピックだな!