いらっしゃいませ。
・・・はあ、浄水器ねえ・・。ほう・・。蛇口に着けると・・・。
そうすると、この蛇口の洗練されたデザインが損なわれてしまうのではないですか?
うーん・・・。無くても良いか・・・。
彼は2010/03/20に行った『が〜まるちょば』のサイレントコメディーライブについて書こうと思っているのだが、毒電波を避けつつの長文は至難の業である。なので、とりあえずその日の昼間の行動をフォローしつつ、何度かに分けて『が〜まるちょば』にたどり着こうと考えた。
彼はその日の昼食に月見山・テゾーロでパスタランチを食べ、本屋で佐々木倫子氏のマンガを購入し、財布の中が寂しくなってきたので銀行で現金をおろしてから次の予定を消化しようと思った。銀行で預金残高を見ると、2600円しかないという状態になっており愕然とする。とりあえず漫画など買っている場合ではなかった・・・!
後ほど立て替えて払っている3人分のチケット代金13500円が返ってくるはず・・・。果たして給料日までそれで耐えることが出来るだろうか・・・。
気を取り直してdocomoショップへ。携帯電話のバッテリーの減りが早いので、へたっているのではと思い交換へ向かったのだ。何でも購入から2年以上経過していると、無料で交換してもらえるらしいという話しを小耳に挟んだのだ。
店員さん 「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか」
彼 「古い機種なんだけど、バッテリーがへたり始めてるみたいで。交換できるのかなと」
店員さん 「・・・・そうですね、・・お客様が現在の携帯を使用し始めてから2年8ヶ月経過しておりますので、交換料金は無料で交換することが可能です」
店員さん 「交換の前に、一応バッテリーの消耗度をテストする機械がございますので、一度それで現在のバッテリーを点検してみましょう。このままでしばらくお待ち下さい」
店員さん奥へと消える。このとき彼は思った。
彼 「この女性店員さん、どこかで見た事がある気がするんだが・・・」
店員さん 「・・・・お待たせいたしました・・・。バッテリーの充電量がおよそ50%に落ちておりますね・・・。交換しても良いかと思います。ただ、機種本体が古いこともありますので、相性などの影響もありまして、新しいバッテリーでも100%満充電での動作は保証致しかねますのでご了承下さい」
彼は正直上の空であった。目の前の女性に関する記憶を脳みそから引っ張り出そう躍起になっていたのだ。
そして、新しいバッテリーを手にしたのだが、
店員さん 「バッテリーの消耗など有りますし、本体の老朽化などもあるのですが、機種変更などはお考えではないですか?(販売トーク&営業スマイル)」
訊かれたら答えるしか有るまい!
彼 「考えてるよ。『Xperia』。で、i-modeメールは発売開始時では対応しないんでしょ?で、いずれ対応するの?」
店員さん 「・・・えーと、技術的に無理では無いかと・・思います」
彼 「はっきりさせたいんだよなあ・・・。いずれ対応するのか、今後全く対応不可能なのか・・。ネットには思わせぶりなdocomo関係者のコメントが載ってたりするし・・・。全く対応不可ならあきらめてガラケーから考えなきゃだし・・・」
店員さん 「はあ・・・(明らかに地雷を踏んでしまったという表情)。全くi-modeが使えないというわけではなくてですね、i-mode.netを利用して頂いてですね、パソコンからi-mode.netにアクセスして頂いてですね、そこに届いているi-modeメールをスマートフォンに転送するようにしてもらえればですね、」
彼 「留守中もずっとPCの電源入れっぱなしにしとけっての?PCが起ち上がってないとリアルタイムでメールが確認できないって事?それともスマートフォンから直接アクセスできるの?どちらにしてもi-mode.net分の回線料がいるんだね?しかも面倒くさそうだし・・・」
店員さん 「もしくは古い携帯も持って頂いてですね、FOMAカードを差し替えて・・、」
彼 「携帯二台持つのはばからしいし。SIMの差し替えとか実際問題やってられないよね・・・」
この問題はいつになったら解決するのであろうか?解決するまでは店員さんは彼のように疑問符だらけの客の対応をずっとしていかねばならないだろうし、彼も宙ぶらりんのままでは寝覚めも悪い。docomo自身も携帯マニア以外のライトユーザーをスマートフォンに流したいのならi-modeメールへの対応は不可欠であることは分かっているはずだ。
皆、スペックだけで携帯を選んでいるわけではないのだ。Iphoneがなぜ爆発的にヒットしたかというと、単純に既存のソフトバンクユーザーが乗り換えやすかったからに外ならない。それまで使用していたメールアカウントを変更しないで使用できるという利便性は、単純にスペックの魅力だけではなくライトユーザーにはかなりな求心力であったのではということが容易に想像できる。
このままでは一部の携帯マニアにしか広がらないよ、『Xperia』。docomoさん、それでいいの?
と、云うようなことを考えながら彼は店の外に出た。
店員さんの顔について何か思い当たる節があったらしい。
どうやら店員さんは、女性漫才師『アジアン』の馬場園さんに似ていたらしかった。なるほど、そりゃ見た事ある気にもなるわな。
そして彼は次の予定である『が〜まるちょば』のライブ会場へと移動していくのであった・・・。