Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

時々街をさまよう

 いらっしゃいませ。


 ・・・ああ、水、こっちです。氷もどうぞ。




  彼は過日、新しい喫茶店を開拓すべく、入ったことのない店に行ってみたらしい。

どうだったかね?





「二度と行きません」





なぜ?





「メニューが出されなかった。店のおばさんの態度がイマイチだった。こちらの方が先に入店したのに、遅れて入ってきたカウンターの常連らしき人のオーダーを先に通した。店内喫煙だった。このコーヒー豆の卸元を知っているが、この系列の店の豆は普通に淹れれば不味くなる可能性はかなり低いのに、予想を上回る不味さだった」






・・・・なぜその店に入ろうかと思ったのかね。






「上にも書いたけど、この系列のコーヒー豆の卸元を知っていて、基本「はずれる可能性」が極めて低い。丁寧に淹れると、うまい。」





上手い豆が台無しとは・・・。





「おいしいく、かつ、ほっと出来きて、長居出来るカフェ、教えて下さい。」




ネットカフェとかにしけ込めば良いんじゃねえか?




「コーヒーがおいしいって事が大前提ですので・・・」




なるほど・・。

他にも、過日に行ったパスタ屋がイマイチだったらしいな。






「まあ、そのパスタ屋も二度と行きませんが」





これまた気に入らなかったのか。






「なんだか怒り気味の店員に、『オーダーはメニューの番号でお願いします!』と言われ、商品名の横の番号でオーダーしたのだが、とてつもなくその番号の文字が小さい。みんながみんな目が良いわけではない。見えにくい人はどうするのか。で、パスタとともに割り箸と木のさじが出てきたのだが、お箸で食べろということは、麺をすすれということだ。パスタをすするのはあまりにも不格好だ。マナー違反も甚だしい。
このときに食べたパスタが『トマトソースのパスタ・ブロッコリーとリコッタチーズ乗せ』とかってのを食べたのだが、上に乗っていたリコッタチーズとブロッコリーがかなり冷たいままだった。温めてしまうとリコッタチーズが溶けてしまうのは解るが、せめてブロッコリーだけでも常温にしておかないとあまりにも冷たすぎた。「あつひや」とかが許されるのは讃岐うどんだけだ」





で、イマイチの気分のままお会計へ行ったわけだな。





レジの横にグループ会社のポスターとかがあって判ったんだけど、親会社がレストランとかカフェを展開する、(個人的に)ちょっと『?』な会社であった。




・・・・。それで?




「これからは他のパスタ屋を探したい所存」




なるほど。

またがんばってお気に入りのお店を探すのだぞ。