いらっしゃいませ。
秋刀魚は目黒に限りますが、水道水は「ヨドガワ」に限ります。
・・・ちょっと言い過ぎました。
過日彼は、桜庭一樹氏の小説『GOSICK』シリーズの2巻目、『GOSICK Ⅱ −ゴシック・その罪は名もなき−』を読了したらしい。今回はその感想なんかを書きたいそうだ。
以前、1巻目を読了したときの感想で、結構ぶった切っていた割には2巻目買ったんだな。どんな感じであったかね。
「1巻目はキャラクターを紹介するためという感じで、かなりなライトノベル具合であったけど、2巻目になってもう少し普通の小説よりになった印象」
ほう。
では、今回の物語はどんな内容であったかね。
「謎の多い主人公『ヴィクトリカ』の出生の秘密にほんの少し近づこうという内容。
聖マルグリット学園の図書館の最上階に暮らす少女、ヴィクトリカ。たぐいまれなる推理力を持つこの小柄な少女は、貴族の血を引くが一族から幽閉同然にこの学園に閉じ込められている。日々の退屈を膨大な蔵書を読みあさることで解消しているが、退屈の虫はそれでは収まらず、日々事件を求め、自らの暇つぶしのために事件を解決している。
ある日、友人の九条一弥は不思議な3行広告を掲載している新聞をヴィクトリカに持ってくる。『“灰色狼の末裔”たちに告ぐ。 近く夏至祭。我らは子孫を歓迎する―』謎めいた言葉『灰色狼の末裔』という言葉を見たヴィクトリカは学園を飛び出し、遠く山間の『名もなき村』を目指すこととなる。その村で起こる二つの殺人、それに20年前に起こった未解決の殺人事件にヴィクトリカ達は挑む事となる・・・」
ちょっとがんばってまとめてみたようだな。
「文庫の裏表紙の文章が少々的を射た感じではなかったので」
ふむ。で、読んだ感想などを書きたまえよ。
「前巻で主人公の二人や主要登場人物の性格的な紹介などが終わっているため、もう少し物語自体に踏み込めている感じ。前回は推理らしい推理はなかったけど、今回はもう少し踏み込んでいる。ゲストキャラクターもゴシック・ホラーっぽいビジュアルの方が出てくるし」
ほう。
「読んでいて、単純にビジュアル化したらヲタ達に受けるだろうなと思える感じで、脳内にキャラクターや背景がスムースにビジュアル化して(されて)物語が進行していく」
ふむ。
「読後にネットで調べてみると、ボンズの制作でアニメ化される予定とのこと。主人公が美少女という設定なので、その手の作品が好みという方々の人気を集めるのではないでしょうか」
ほう。
で、今回の作品はお薦めかね。
「さらっと読めてしまうので、通勤通学の暇つぶしにはもってこいかと。この2巻だけでも完結しておりますので十分楽しめますが、ぜひ予め1巻を読んでおくことをお薦めします」
なるほど。で、続きの3巻目も読むかね。
「購入済みですので近日中に読み始めようかなと。氏の他の本にも興味が湧いてきました!」
ふむ・・・。まあ、軽めの小説も良いが、出来るだけ停止しがちな脳みそを使う本を読むようにするのだぞ!