Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

「僕の名前は岬太郎」

 いらっしゃいませ。



 朝起きたら、お水を1杯どうぞ。脳梗塞のリスクを下げるって噂ですよ。




 彼は最近、ネットで『HOLLY e BENJI -Due Fuoriclasse-』の存在を知ったらしい。

・・・で、『HOLLY e BENJI -Due Fuoriclasse-』とはなんなのかね?




「イタリアで『キャプテン翼』のアニメ版を放映していたときのタイトルなんだそうだ」



なんだそりゃ。タイトルを訳してみると・・・?





「『ホーリー&ベンジ −二人のすごいやつ−』みたいな感じらしい」




・・・・ほう。なんだそのトムとジェリーみたいなのは。




ホーリーはオリバー・アットンのあだ名で、大空翼君のことらしい。ベンジーはベンジャミン・プライスのあだ名で、若林源三君のことらしい」




なんと。




「つまり、『ホーリーベンジー』は、『翼と源三』という意味になる」





源三がベンジーに・・・。というか、若林君主役級扱いだけど、途中ドイツに行っていて殆ど出てこなくなるような気が・・・。





「このアニメがイタリア放映当時大人気だったらしく、現役のセリエAの選手が少年時代に観て大いに影響を受けたといっているらしい」





ほほう。





「どのくらい影響を与えていたかというコメントがネットに転がっていたので、俺的超訳を加えて転載してみたいと思う。すいません、コピペ記事で・・・」




フランチェスコ・トッティ


「子供の頃、『ホーリーベンジー』は、ほとんど見逃したことがなかったな。というか、実は今でもあのアニメを観るのが大好きなんだ。たまに自分を彼らと同化させたりしてね。彼らのライバルに対する“飽くなき闘争心”が好きなのさ。ライバルの名前はなんて言ったかな……そうそう、マーク・レンダー(日向小次郎)、ドイツ人だったよね(←?)。そして彼らはいつも勝つ。僕らのローマもそうありたいものだよ。」





アンドレア・ピルロ


「子供のころ、漫画やアニメはあんまり好きではなかったのに、アニメ『ホーリーベンジー』だけは夢中になって見ていたんだ。中でも、あのピンクのユニフォーム(←?)に身に包んだJullian Ross (三杉淳)が最高にカッコよかった!チームメイトだけでなく敵の選手からも尊敬され、心臓に重い病気を抱えながらも懸命に戦っていた彼に、僕は強く憧れていた。それに、彼がチームに教えていたオフサイドトラップもすごくカッコよかった。まだ子供だった僕にはよく理解できなかったけど、あのシーンを思い浮かべながら練習したおかげで、ついにオフサイドトラップをマスターできたんだよ。実際の監督よりも彼に教わったことのほうが多かったかもね(笑)」






ジャンルカ・ザンブロッタ


「小さいころの僕の一日は『ホーリーベンジー』を中心に回っていたんだ!みんなでホーリー(翼)のプレイを真似して「いつか彼みたいに上手くなれる!」って本気で信じていた。でも、途中からTom Becker(岬太郎)が僕のお手本になったんだよ。何と言っても彼は女の子に一番人気があったからね(笑)。Tomを見て、モテる方法を懸命に研究したものさ。結果?一定の成果があったって言えると思うよ(笑)」





・ジェンナロ・ガットゥーゾ


「GKやっているヤツはベンジー(若林)、それ以外はみんなホーリー(翼)ファン。当時イタリア中がそうだったが、俺だけは違っていたぜ。俺のお気に入りはひとりの勇敢なディフェンダーBruce Harper(石崎)だ!!顔もイマイチで、サッカーだって決して上手くなかった野郎だが、でも間違いなく最高に好感の持てるアイツのことが俺はたまらなく好きだったんだ。仲間を思うアイツの優しさに俺は心打たれていた。サッカーだけじゃなく、人生においてもまた、あんなヤツの存在が絶対に必要さ。ああいうヤツがいてこそ仲間の輪ってものができあがるってことを、あの野郎が、まだガキだった俺に教えてくれたんだ!」





アルベルト・ジラルディーノ



「小学校のクラスメイト全員がホーリー(翼)に夢中だった。サッカーする時、誰もがホーリーになりきっていた。プロのサッカー選手になる事が夢だった僕らにとって、ホーリーが歩んでいた道こそ僕らの夢そのものだったんだ。でも、一番インパクトのあったプレイは実はホーリーのものじゃなくてDerrick(立花)兄弟のアクロバティックなプレイ!あの驚異的な技に、テレビの前の僕は口を開けたまま、身動きひとつできなかったよ」





アレッサンドロ・デルピエロ



「子供の頃の僕は、とにかく「ホーリーベンジー」の放送が待ち遠しくて仕方なかった。毎回、すごく楽しみで、一話もみのがさないように注意していたことを覚えているよ。好きなキャラクターは、まずやっぱり主役の大空翼ホーリー)。彼が持っているサッカーに対する情熱と愛情、それに強い精神力・・・・・そういったものに、とても惹かれたんだ。
それから翼のパートナーであり、ライバルでもある岬太郎(トム・ベッカー)も好きだね。彼はコンビを組む相手として最高の選手だ。テクニック的にも洗練されていて、決定機を演出するだけじゃなく、自らもゴールを決めることもできる。ポジションが僕と同じということもあって、かなり親近感を持って見ていたよ。

そして、翼の最大のライバルである日向小次郎(マーク・レンダース)。彼は真のセンターフォワードだ。そうういえば日向はユベントスでプロになったんだよね。もし、ホントに日向がユーべに来たら、タイガーショットの打ち方を教えてもらいたいよ。

ホーリーベンジー」の必殺技を真似したかって??真似しないやつなんているのかな??立花(デリック)兄弟の空中技も真似したし、オーバーヘッドキックもよく真似したよ。それから、必殺技を真似するだけじゃなくて、キャラクターの振る舞いを真似ることもよくあったな。例えば、僕は子供の頃、いつもユニフォームの袖を肩までまくり上げていたんだ。そう、日向の真似をしていたのさ。」





「・・・えー、訳はネットに転がっていたコメントをさらに超訳化しておりますので、まあ、概ねこんな事言ってました的な感じで」





すごいな。みんな『キャプ・ツバ世代』ってことか?





「お国柄か、サッカー物の影響力が凄いのかも知れません・・・」




セリエAは、高橋陽一氏に足を向けて眠れないんじゃないか?





「『あなたのおかげで優秀な選手が育ちました』的感謝状を出しても良いくらいの勢い」





このメンバーを含んだイタリア代表は2006年はワールドカップ優勝してるよね・・・。





「日本の漫画・アニメ、恐るべし!?」





この『ホーリーベンジー』についてはいずれかにまた取り上げるかも知れないという含みを持たせて今回は終わる。