レオナルド・ディカプリオ主演 映画 『シャッター・アイランド』 を観た
いらっしゃいませ。
ええ・・・、もっとも新しいスタイルのカフェであると思っていますよ。
彼は過日、レオナルド・ディカプリオ主演の『シャッター・アイランド』を観に行ってきたらしい。
どうであったかね。
「・・・うーん、ちょっと過度に期待をしすぎていたかも知れません・・」
ほう・・。
まあ、感想などの前に、例によって内容なども書いてみたまえよ。
「ジャンル的にはサスペンス・ミステリーと言ったところでしょうか・・。
連邦保安官のテディ・ダニエルスは、孤島にある精神的に重い異常を持った重犯罪者だけを収監している監獄兼病院の“シャッター・アイランド”を訪れる。訪問の用件は島内の施設から女性患者レイチェル・サルドナが突然蒸発してしまったことによる。彼はレイチェルの謎の失踪を捜査するために、新たに相棒となったチャックと共に島を訪れたのだ。
連邦保安官の失踪人捜査であるにもかかわらず、島内の関係者はなぜだか捜査に協力的ではない。レイチェルは自らの子供3人を溺死させ、それでもなお子供は生きているという妄想を持っているという。レイチェルはどのようにして病室を抜け出したのか。また、仮に島外に出たのなら、荒れ狂う海を18キロに渡って泳いでいかなければ本土に辿り着くことは出来ない。レイチェルの探索を続けるテディ。だが彼にはもう一つの隠された使命があった。彼の愛する妻を死に至らしめた犯人とおぼしき人物が、この島に収監されているらしいという情報を持っていたのだ。
彼はレイチェル捜索と共に、もう一つの使命を行うべく行動を起こす・・・」
意外に簡潔にまとめてきたな。
「まあ、あらすじ的にはこの程度な感じです・・」
では、感想などを書いていきたまえよ。
「例によってネタバレの可能性があります。レンタルで観ようと思っている方などはご注意を。後、感想にはかなりな主観的意見が入ってしまっていると思うので、あまり感想を真に受けてしまわないで下さいね・・・」
では、まず主演のレオナルド・ディカプリオはどうであったかね。
「良かったと思いますよ。トラウマを抱えたやさぐれた連邦保安官という役柄をしっかり演じていたと思いますよ」
ほう。
「特に個人的には映画冒頭の船酔いでダウン寸前の時の表情がいい顔芝居だと思いましたね・・。ああ、ネタバレ覚悟で言っちゃうと、このあたりから既に分かりやすい伏線が張られておったと思います・・・」
まあ、ネタは置いておいて。
他にディカプリオについて何かあるかね。
「どうも最近の彼の役柄は、やたらと眉間にしわを寄せるようなぴりぴりした役が多いような・・・。そんな顔ばかりしていると、眉間の一本筋が取れなくなってしまいますぜ。上杉景勝の伝説かってえの」
そういえばギャングの役だとか、事業で追い詰められてなんだか病んでいっちゃう実業家だとか・・・。
「個人的には『ギルバート・グレイブ』で彼を初めて観た世代なので、変に厳つい役ばっかりでなく、色んな役をやっていってもらいたいと思いますね・・・」
竹内力にもそう言ってあげて下さい・・・。
「まあ、M・スコセッシの映画ってそんな感じのが多いみたいですからね・・・。色々な監督さんと組んで仕事をしていけばいいのではないでしょうかね」
なるほど・・。
では、『シャッター・アイランド』本編の感想とかはどうかね。
「・・うーん、ものすごく難解な作品を想像して観に行ったんですよ」
ほう。
「そもそも、原作があることすら知らなくて」
ふむ。
「予告編のムービーとCMだけの知識で観に行ってしまった」
ほう。
「映画の冒頭の画面で、『ラストは誰にも話さないで下さい』的なテロップが出るんだけど、そんなの見たら『シックス・センス』ばりのどんでん返しがあることを想像してしまうじゃないですか」
ほほう。
「なので、あらゆる伏線を逃すまいぞと慎重に観てたんですがね」
そりゃあ、サスペンス・ミステリーを観るわけだからそれくらいの気構えで観るかもね・・。
「そうしたら、物語の中盤まででストーリーの『お約束』を数パターン考えついてしまったんだけど、最終的にそのうちの一つがほぼラストと合致してしまって・・・」
あら。
「ものすごく丁寧に伏線を張ってくれていて、最終的にその伏線通りにラストを向かえてしまった・・・」
どんでん返しは?
「ラストの展開はどんでん返しのつもりらしいが、本当にしっかりした伏線のおかげで殆どどんでん返しの効果はなく・・・」
ふむむ。
「それほどサイコチックでもなく、ミステリーでもなく、孤島で監視されたまま、という設定の割には閉鎖感もなく」
ふむ・・・。
「まあ、良く撮れてはいるとは思うんですけどね・・・。あ、でも、最後の最後に主人公が言う台詞と、本当にラスト、スタッフスクロール前のカット、アレに意味があるのだとしたら、なかなかに考えてしまう部分があるのかも知れません・・・。深読みしすぎでしょうか・・・」
意味深なカットなワケだな。
「あと、“言葉遊び”的な要素(伏線的な台詞とか)があちこちに見受けられるので、例の超吹き替え版とかもアリと言えばアリなのかも知れませんね・・。今回は字幕版を観ましたが」
なるほど。
「まあ、推理ものってのを期待しないで観るべきかと思います。もしかしたら原作の切れ味はもっと鋭いのかも知れませんね・・・」
まあ、また何かよさげなものがあったら紹介するのだぞ。
今回はこんな感じで少々投げっぱなしで終わる。