いらっしゃいませ。
・・・では、冷たいお水をお楽しみ下さい。
先日彼は『播州ラーメン』なるものを食べに行ったらしい。良くあるご当地ラーメンというもののようだ。
「兵庫県の播磨地方に何軒かある古くからのラーメン屋で出されているラーメンのことらしい」
ほう。
「その中でも今回は中国自動車道の滝野社インターから車で5分弱くらいのところにある『大橋中華そば』へ行ってきた。JR加古川線滝野駅から徒歩三分くらい、でもある」
食べログに記事がありましたのでリンクを貼っておきます。
http://r.tabelog.com/hyogo/A2804/A280403/28005564/
外観の写真とかを公開したまえよ。
「すいません、外観写真、忘れておりました・・・」
お店の外観に関しては、上記食べログに写真を載せている方の記事をご参考にしてください・・・・。
「『播州ラーメン』というより、『播州中華そば』って感じですね」
もう切り替えた?・・・それより、その表現の違いが分からないが。
「この地域に古くから有る老舗らしく、その昔紡績・繊維関係の工場が多かった頃、工場で働く女工さん達のために出来たものなんだそうだ」
ほう。
「女工さんの食べる量を考えてのことなのか、まず丼鉢が非常に小さい」
ほほう。
「通常のラーメンどんぶりの5/6くらいだろうか?その小さなお鉢の中になみなみと麺とスープが入っている」
ほう。
「こんな感じ」
・・大きさの比較対象物となるものがないのでさっぱり判らない!
「・・まあ、とにかく小さいんです。写真は“中華そば濃口”。メニューは基本的に“中華そば”と“濃口”しかない。ライスとかもないので、物足りない人は二杯目を頼むようだ」
ほう。
「店内に入っても、メニューは極めて控えめにしか貼っていないので、あちこち視線をさまよわせてしまったが、事前に中華そばとその濃口しか置いていないことは知っていたので、自然さを振る舞って濃口を注文」
“素人ではありませんよ”ポーズだな。
「まあ、全くの素人なんだけどね。全くの一見さん。丼の写真を撮っている時点で一見さん丸出し」
恥ずかしいやつ・・・。
「基本は鶏ガラ醤油ラーメンらしい。“濃口”は醤油味が濃くなっているわけではなく、表面に豚の背脂が掛かり、チャーシューも脂身に変わる。味が濃くなると言うより脂分が濃くなる・・。スープも違うらしいがオリジナルの“中華そば”を食べていないので、比較はできない。噂によると、ニンニクとか香辛料とかが多く入っているらしい・・・」
ふむ。
「味の特徴としては、スープが甘い。この甘さは味醂だろうか?砂糖的でもある・・・」
ほう・・・。
「どうやら、女工さん達の小腹を満たす食べ物として成立した歴史から、『ご飯感覚』というよりは、ちょっと『おやつ感覚』っぽいものらしい。この甘さも女性向きということなのかも知れない・・」
なるほど・・?それなら丼の小ささも理解できるか・・。
「昔は小さな丼って結構多かったらしいけどね。残念ながら記憶にはないけど」
・・・ほかに“中華そば”と“濃口”の違いはあるかね。
「前述したように、中華そばでは上にのっかてるチャーシューが豚の赤身部分だが、濃口では、まさに脂身が乗っかっている」
ほう。
「良くある、『十分に煮込まれていて余分な油分は抜けていてとろとろになってますよ』的脂身ではなく、『スープで加熱して味はついてますが、30分くらいしか煮込んでなくて脂の風味ガッツリですが何か?・・ええ、脂の固まりですが、何か?』みたいなやつで!」
ほほう。
「こういうのって、脂身ですって言っても多少は赤身の肉がついていそうなもんだと思うんだけど、全くの脂身!」
ある意味本気だな。
「こんなの」
ああ、なんか、ぷるぷるのコラーゲンの・・みたいな・・。
「残念、脂です」
小振りな丼に似つかわしくない豪快さだな・・・。
「まあ、この脂身は避けたいゼ、という方も、濃口をオーダーすると脂身を赤身に変更できますよと優しく言ってくれるので、苦手な方は変更すればいいだろう」
ふむ。
「多分、昔は工場労働者(もちろん女工さんも含めて)の食べ物で、少しの量で高カロリーで腹持ちが良い物ってのが好まれたんじゃないのかなと推測される?」
有りそうな話しだが、推測では物は言うものでない。
「『濃口で、肉赤身に変えて』というオーダーが常連っぽいかも知れない」
“行ったことあります”フリ道は身を滅ぼすので、一見さんは一見さんっぽくで良いと思うぞ。
「麺はかなり軟らかく茹でられておりましたな。好みが分かれるところではありますが、ここはそう言う店なので」
まあ、そういう歴史なんだということだな。
「あと、お店のお姉さんが、とっても良い人であった!丁寧な応対で、気持ちよく食事をすることが出来た!」
おお、飲食店で、店員さんが気持ちいいと、それだけで料理もおいしさがアップしたように感じるからな。それは重要だな!
「因みにこの店は播州ラーメンの元祖的お店らしい。本当かどうかは知らないけど。近隣の西脇市に『西脇大橋中華そば』というのがあるが、滝野のこの店とは無関係らしい」
ほう。
「『大橋中華そば』は創業者の方が大橋さんだから。『西脇大橋中華そば』は創業時の店舗が西脇大橋の袂にあったからなんだそうだ」
・・・・へえ。
「詳しい店舗案内とか情報とかは食べログを、見ていただくとして・・・」
また、投げっぱなしか!?
「一応、駅至近という立地ではあるけれども、JRでの訪問はちょっとお勧め出来ない・・・」
・・・ほう?
「画に描いたような単線のローカル線で、電車は1時間に1本しかこないし、第2土曜日などはさらに本数が間引かれてしまい全く移動できなくなる可能性もある。その上、電車がある時間帯でも、近隣でもっとも都会の加古川市までは、少なく見積もっても40分はかかる」
・・・ローカル線、恐るべし・・・。
「でもまあ、電車で行くのもアリですよ」
駐車場も完備されておるので、ドライブやツーリングがてらというのもアリということで。興味のある方はどうぞ。
なんだかまとまらない終わり方で今回は終わる。