読書感想文 漫画『3月のライオン』 羽海野チカ 1巻から4巻 を読んだ
いらっしゃいませ。
・・・よくよく考えてみたら、甲子園のかち割りだって水と氷であの値段ですからねえ・・・。
ちょっと勇気をもらえますね。
過日彼はネットカフェにおいて、羽海野チカ氏のマンガ、『3月のライオン』の1巻から4巻を一気に読んだらしい。またもやマンガの感想である。
「いやあ、珍しくネットカフェで長居をしてしまった・・・」
あれ、そんなところから書くのかね。
「台本を見直して、記事をアップして、読みかけの小説を最後まで読み切って・・・、で、そういえば森見登美彦氏のブログに前に名前が出ていたな、この人。『ハチクロ』の人だよねー、どんな内容かなあなんて1巻を手にとって読み出したんだけどね」
ふむ。
「その時点で、滞在時間が1時間半以上経ってたんだけど、結局4巻全て読み切るのにさらに2時間近く時間が掛かって、結局3時間以上個室にこもっていた」
ほう。
一気読みしてしまうということは、面白かった、楽しめたということで良いわけかね。
「そうですね。面白かったです。やたら読むのに時間が掛かってしまいましたが、どうやらテキストが予想以上に多かったからだと思われます」
ほほう。
キミはそれほど文章を読むのは遅い方ではないと思うが。
「主人公の職業が『高校生プロ棋士』なので、やはり対局のシーンではなかなか難しい読み合いとかの表現があり、その辺りで時間が掛かったのかも知れません・・・。将棋の監修にしっかりしたプロの方が関わっておりなかなかにリアルな感じがします。その分情報量が少々多い」
なるほど。では、内容の紹介とかするかね。
「物語自体が現在進行形なので、書きにくい部分もありますが・・・。
桐山零(れい)は、史上5人目の、中学生でプロになった棋士。零以前に中学生でプロ棋士になった4人は全員タイトルを取っているため、零にも期待がかかっている(しかし現在は少々伸び悩んでいるようだ)。
彼は東京の下町で一人暮らしをしながら高校に通い、プロ棋士として生計を立てている。彼は幼い頃に事故で両親と妹を失い、心に深い傷を負ったまま、プロの棋士として孤独な生活を送っていた。
過去の事故で頼れる身内を失ってしまった彼に救いの手をさしのべたのが亡き父の友人で、プロ棋士の幸田であった。零の将棋のセンスを見抜き、内弟子として自宅に住まわせ、実子以上に将棋を教え込む(そのため実子には愛情が行き届かず、その親子関係はかなりぎくしゃくしている)。中学卒業後、金銭的にも家族関係的にも幸田家のために、進学せず自立する道を選ぶ。後に高校へ編入するが、生来の人と打ち解けられない性格からクラスでは孤立しているらしい。一人、孤独な生活を送っていたが、そんな零の前に現れた隣町に住む、和菓子屋の娘達、あかり・ひなた・モモの3姉妹。彼女たちとの交流を深めていくうち、零は失っていたものを少しずつ取り戻していく…。」
・・・まあ、現在進行形の物語ではこの程度の内容かな・・。これでも少々中身に触れるか触れないか危ないところだな・・・。
「というわけで、例によってネタバレ注意報となるので、先を見られる方はご注意願いたい」
この作品を読んでみてどうかね。
「何となく主人公の零の心理には共感出来るものがあります。ただ、零たち将棋のプロの将棋に賭けるものは常人からは考えられないものがあります」
ほう。
「プロ棋士達は対局がないときはひたすら練習と勉強。それを怠るものは自ら滅んでいく、なかなかにストイックで厳しい世界。その厳しい世界に中学から足を踏み入れ、その収入だけで生きていこうとする零の努力は並々ならぬものがあります。一部の『天才』以外はそのプロの流儀を持って生活せねばすぐにその地位を失っていきます・・・・」
ふむ。
「たった一人で孤独な戦いをしている零に温かく接する下町の三姉妹がとても温かい存在に映る。極めて魅力的」
ほう。
「また、零と対局することになるプロ棋士達もなかなかに魅力がある」
ほほう。
「それぞれに物語(事情)があり、物語に花を添える」
なるほど。
「あと、さすがは羽海野チカ氏、女の子の画がかわいいですね」
ハグちゃんファンにもご満足いただけるわけだな。
「情報量が少々多いので読みにくく感じる方もいるかとは思いますが、なかなかに面白かったです。お薦めです」
なるほど。
他には何かあるかね。
「とりあえず島田八段には胃を大事にしてもらいたい!」
・・・・まあ、現在進行形の物語では感想も述べにくいと思うが、もう少々イカス感想を書く努力をせよ!
今ひとつ伝わらない状態のまま今回は終わる。