いらっしゃいませ。
外の見えるお席が良いですか?
彼の謎めいたCDライブラリーの中から、出来るだけ他人様にお勧めしても問題なさげなものをご紹介するという、へもい企画である。これを始めるということは、彼は100%記事に書くべき事が見つからず苦悩しているのだ。
「・・・それでも出来るだけ良い物を皆様にご紹介したい・・」
ああ、さいですか。
で、今回はどんなCDかね。
「リサ・ローブのデビューアルバム、『Tails』です」
『Tails』
Lisa Loeb & nine stories
1995 produced by Juan patino & Lisa Loeb
GEFD-24734
このアルバムを買ったきっかけとかあるかね。
「当時、『リアリティ・バイツ』という映画がヒットしておって、その映画にリサ・ローブも曲を提供しており、その関係で、このアルバム『Tails』もアメリカで売れておったらしいのだが・・・。実はそんなこととは無関係にCDショップに並ぶこのニャンコのジャケットが可愛くて、半ばジャケ買い状態で輸入盤を購入してしまった」
ほう。
「衝動買いに近かったわりにはかなりな良作をゲットできたので、良い買い物でした」
なるほど。
「因みに、『リアリティ・バイツ』のサントラに収録されていたのは、アルバムの最後の曲、『Stay』だったらしい」
ほう。
「映画のヒットで、サントラも売れ(曲を提供しているアーティスト達も結構豪華)、リサのオリジナルアルバムも同じ勢いで売れて、この『Tails』はアルバムの売り上げで全米1位になったらしい」
すごいな。
「『Stay』という曲自体のクオリティーも高いけど、アルバム全体の楽曲がそれぞれ良いので、アルバム自体も受け入れられたのだと思う」
なるほど。
このアルバムはジャンル的には何に分類されるものかね。
「・・・フォークというか、ポップスというか・・・。アコースティックなバンド・サウンドに、ゆるくてキュートなリサの声が乗っかります。フォーク・ロックっていうのかな・・・」
ふむ。
「バンドで作ってるなあってのが一聴しただけでよく分かります。その絶妙なまとまり感も良い」
ふむふむ。
「・・・でも次のアルバムではクレジットは個人名義になっていたと思う・・・。大変に惜しい・・・」
アルバムを聴いてどうかね。
「リサの声は、ゆるく、しかし張りがある。ちょっと神経質な感じ(イメージです、声の)もするが、基本的にとても気持ちが良い」
ほう。
「特に切なげなバラードを歌うとかなりな胸キュンです。『Stay』がヒットした理由も分かります」
ほうほう。
「リサ自身はそれほどバカテクのボーカリストではないと思うが、歌声の切ない感じが彼女の持ち味ではないかと思います」
ふむ。
「あと、前述しましたが、バンドとリサのマッチングも良い。まとまりが良いというか・・・。これは良いプロデュースがされているという事なのかも知れませんな」
なるほど。
どうかね、このアルバムはお勧め出来るアルバムかね。
「心地よい女性ボーカルを聴きたい方、フォーキーなバンドを聴きたい方、映画『リアリティ・バイツ』のファンの方(は、サントラを買うか・・)、お薦めします。ジャケットもキュートだし」
なるほど・・・。
良いアルバムなのだな・・・。
また何か皆様にお勧め出来るアルバムがあれば記事にするのだぞ。まあ、ライブラリーを引っかき回す状態っていうのは、すなわちネタ切れを意味しているから、あまり連続されない方が良いのかな・・・。
まあ、せいぜいネタを探すことだ!