Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

CDレビュー 『LIFE』 The Cardigans 

 いらっしゃいませ。

 ・・・暑くなりましたね。氷もどうぞ!




 彼は記事のネタに困ると、なんとか体裁を整えようと自らの魔窟と化したCDライブラリーをごそごそと漁り、レビューと称してへもい感想文を書きその場を取り繕おうとする。基本的に皆様に普通にお勧め出来るCDを探し出してきて感想を書く企画であるが、たまに、本当にそれが一般の方々にお勧め出来るのか?というものも記事にされてしまっているようだ。

 今回も彼は記事の内容に困り、かすかな記憶を辿りレビューできそうなCDを探したが、その目当てのCDが見あたらなかったらしい。困ったものだ。





「まあ、先に、探していたCDが何であったかというとカーディガンズThe Cardigans)の『First Band on the Moon』であった」




おお、シブヤ系




「さいきんCMで、Perfumeが彼らのヒット曲『Lovefool』をカヴァーしており、久しぶりに本家の『Lovefool』を聴いてみようかなと思ったんだ」




ほほう。




「・・・ところが魔窟のどこかにあるはずのCDが見あたらず・・」




出た、『ここにあったはず』攻撃。





「とりあえず2枚目のアルバム(世界発売的には1枚目らしい)は見つかったので、2枚目、『Life』を今回はご紹介しようかと」




出た、『妥協』攻撃。


『LIFE』 The Cardigans

1995 POCP-7020

produced and engineered by Tore "Doctor" Johanssen



「また、『First Band on the Moon』は、ディスクが見つかったら必ず、必ずやレビューしたいと思います」




まあ、ネタに困ったら必然的にCDレビューなので、早めに発見しておく方が良いと思うぞ。




「このアルバムは、とにかくキュート!」




ほう。




「ボーカルのニーナ・パーションのキュートな歌声、60年代風のアコースティック・ポップな感じはとても可愛いらしくて素敵だ」




ふむ。




「このアルバムのヒットで日本国内にスウェディッシュポップのブームがにわかに巻き起こった」




うむ。
『LIFE』と言えば、シングルの『Carnival』はやはり外せぬと思うが。




「『Carnival』は本当にキュート!ポップでゆるい感じの演奏に、ニーナのキュートなボーカルがベストマッチ」




ちょっと懐かしい感じなんだよね。




「それはもちろんプロデュースの仕方もあるんだろうけど、バンドの方向性、演奏、楽曲、ボーカルの質感、それらが全て正しく良い意味で懐古調に統一されてるからなんだろうね。その懐かしい感じが和みを生んでいるんだと思う」




ほう。



「ポップで明るい曲である『Carnival』でも、単に可愛いだけの曲ではなく懐かしさと和みがある」




ふむ。



「プロデューサーのトーレ・ヨハンソンはそう言った意味で良い仕事をしていると思います」




なるほど。





「このスウェディッシュポップのブームで日本のアーティストもかなりな方々がスウェーデンで録音とかしていた記憶がある」




・・・原田知世とかボニー・ピンクとか、だったかな。




ボニー・ピンク氏はトーレ・ヨハンソン氏にプロデュースしてもらってたな、確か」




まあ、そのくらい日本国内では影響力があったということだな。




「当時のギターポップブームにも多大な影響を与えたアルバムだったと思う」




ふむ。




「個人的には小沢健二氏やカジヒデキ氏の何が良いのか全く持って分からなかったが」




ふむむ?




「こういう書き方をするといやがる人もいると思うんだけど、正直キモチワルイって印象だった」




その割にはカーディガンズ買うんだ・・・。





「なんだか時代的に一括りにされてしまう感じだけど、全く違います。ポップセンス、キュートな感じ、全てにおいて別物です」





なるほど・・・。

で、どうかね。このCDはお勧め出来るものかね。





「キュートな女性ボーカルのバンドをお捜しの方、懐かしい感じの音楽をお探しの方、ポップな音楽をお探しの方、お薦めです!」





ふむふむ。


しかし今回も感想になってるんだかなってないんだかわからない内容だな。しっかり皆様に伝えたいことをまとめられるようにせよ、小人!