劇団『とり鉄人』プロデュース 『ことりてつじん』 第3回公演・『ジロー君の冒険[改訂版]』 稽古始まる
昨日(2010/07/02)より、八月に行われる劇団『とり鉄人』プロデュース、『ことりてつじん』第3回公演・『ジロー君の冒険[改訂版]』の稽古が始まった。運良くスケジュールの谷間に辺り、初日の稽古に顔を出せることとなったので、顔合わせもかねて行ってきた。
稽古の初日は、『読み合わせ』だ。配役を割り振られた役者が台本を読み上げていく。再演とはいえ、台本の内容は大きく改訂されており、ある意味別物の台本になっている。初演を観客としてみていたが、まさに別物と言っていいだろう。
個人的にはこの『読み合わせ』という稽古はあまり面白いと思ったことはない。完成したばかりの台本を、役者が読み上げていく状態は、若干演技しながらとはいえ、漠然とした感じで、その場面場面がなかなか想像できない。感じとしては、絵本のページを開いているのに、中身は真っ白い背景にクレヨンとかで落書きしたような人物が描かれているみたいな・・・。そんなイメージが浮かぶ感じ・・・。いつもそんな感じ。
しかしながら今回は、読み合わせの段階で意外にそのシーンがぼんやりとイメージ出来る。何となくどんな場面かビジュアル的に想像できるし、役者の動きも伝わる。珍しくこの段階で面白かった。再演なので役者に以前のイメージが残っていて、作りやすかったのかも知れない。
ただ、脳内での役者の動きはまるでスロー再生したアニメみたいな感じで、全くスピード感が無く、ブツリ、ブツリとシーンで細切れになっているような感じであった。実際に、最終ページに辿り着くまでにかなりな時間を要したのだが。
これが稽古を重ねていくうちにスピード感(というか疾走感?)を纏い、シーンとシーンが自然に繋がり、全速力芝居へと変わっていくのだろう。楽しみだ。スタッフとして何とか足を引っ張らぬようにしなければ・・・。
今回の読み合わせで分かったことは、個人的に『ROCK』というテーマを持って行こうと思ったのだが、それほどロック的な芝居ではないということだ・・・。早々に断念。無念(?)・・・。稽古が進んでいけば何か違うアプローチが見えてくるだろうか?
あと、ト書き以上に効果音の数がかなり多くなりそうな感じだ。作るのは良いが、本番でどれだけ手勝手を整理できるかが課題になってくるかな・・。役者の歌にEFX用の隠しマイクも必要か・・・?まだまだ稽古で見ていかねばならない部分が多い。
また、稽古を覗きに良いったら進行状況などを記事にする。
ことりてつじん第3回公演
『ジロー君の冒険[改訂版]』
作・演出 小畑悠
音楽 松本誉臣
舞台監督 新井和幸
音響 ウマヤミツル 斉藤真希
照明 中元志保(Fellow House) 檜木順子
制作 宮崎尚美
出演
友田博幸
長谷川具子
ギター演奏(大阪公演のみ)
松本誉臣
尼崎公演
(2010ピッコロフェスティバル一般演劇部門参加)
2010年8月11日(水)
18時30分開演
(開場は30分前)
当日・前売り 1500円
ピッコロシアター中ホール
にて
大阪公演
(生演奏バージョン)
2010年8月21日(土)19時開演
22日(日)13時開演
(開場は30分前)
当日・前売り2000円
天満橋音太小屋
(大阪市営地下鉄谷町線天神橋筋6丁目駅1番出口より東へ徒歩3分
にて
とある劇団の座付き作家みっちゃんが
演出家に急かされながら書く上演を目前に控えた台本“ジロー君の冒険”
やがて“書く側”と“書かれる側”の世界が交錯していき、
その先に現れた思わぬ真実とは…!?
チケット・お問合せは
toritetsujin@yahoo.co.jp
http://www.geocities.jp/toritetsujin/
上記ホームページより、演出と主演女優のブログに入ることが出来る。また、随時稽古場日記も更新されていくとのことなので、興味のある方は覗きに行ってもらいたい。