Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

迫り来る

 本番日が近いと、どうも精神的な余裕が生まれない。毎回毎回思うのだが、『ああ、今回こそ間に合わない』とか『今回こそ幕が上がらないくらい追い詰められてる』とか、『もうバックれるしかない』とか期限が近づくといつも思ってしまう。


 本当に時間切れが来てしまう、という事実を前にすると頭を抱えたくなる。今回担当している劇団『とり鉄人』の公演で、以前『らくえん』という演目があったのだが、さらっと聞こえてくる効果音で、10分近くも尺があり、何度もその効果音をかける必要があり、かつリアルさが求められるというかなり厳しい物が存在した。なかなかうまくいかず、『ああ、これが出来なければ確実に幕が開かない・・・』と本当に思った。結果的には何とか仕上がったのだが・・。




 これが本番前最後の稽古ってのに、作業が押して参加できないなんてこともしばしば。前日まで効果音を編集しているだとか、小屋に入ってから編集してるなんてのもあった・・・。



 ああ、今回はどうだ?今回は大丈夫か?厳しいか?厳しいのか?


 それでも、それでも幕は上がってしまう・・・。