Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

ことりてつじん 仕込み日

 今日は天神橋筋六丁目の『音太小屋』にて、仕込みの日であった。

仕込みについて書く前に、先に宣伝をしておこう。




劇団『とり鉄人』プロデュース

ことりてつじん第3回公演

『ジロー君の冒険[改訂版]』

作・演出 小畑悠

音楽 松本誉臣

舞台監督 新井和幸

音響 ウマヤミツル 斎藤真希 大郄亜由美

照明 檜木順子

制作 宮崎尚美

出演

友田博幸

長谷川具子

ギター演奏

松本誉臣




大阪公演

(生演奏バージョン)

2010年8月21日(土)19時開演

     22日(日)13時開演

(開場は30分前)

当日・前売り2000円

天満橋音太小屋

(大阪市営地下鉄谷町線天神橋筋6丁目駅1番出口より東へ徒歩3分

JR環状線天満駅より北東へ徒歩7分)

にて

とある劇団の座付き作家みっちゃんが

演出家に急かされながら書く上演を目前に控えた台本“ジロー君の冒険”

やがて“書く側”と“書かれる側”の世界が交錯していき、

その先に現れた思わぬ真実とは…!?



チケット・お問合せは

toritetsujin@yahoo.co.jp

http://www.geocities.jp/toritetsujin/




 ということで、朝から仕込みなわけであるが、この小さな劇場(?)には、観客として一度見に来たことがあるだけで、公演前の下見すら参加できていない状態で、全くの現場仕事という事になってしまった。因みに観客としてみたときの印象は、『オペレートしにくそうだな』、『ずいぶんとデッドな空間だな』という印象であった。



 今回、現場にどれほど利用できる機材があるか分からず、出来るだけ機材やケーブルを持ち込むことにした。とりあえず、現場のミキサーのチャンネルが圧倒的に足りないのは分かっていたので、自前のへもいミキサーとサブ卓用に小型ミキサーを積み込むことは前提であった。大抵自宅のへもいミキサー(ヘモ子と呼んでね)より、ホールで借りるほうが良いミキサーであることのほうが多いので、ミキサーはあまり持ち出さない。荷物になるし。



 とにかく、出せる機材を総動員して、MS嬢の運転する機材車で現場まで運んでもらったのだが・・・、結果的に言えば、総動員したはずなのにケーブル類が足りなかった・・・。なぜ?




 良く分からないが(?)、もしもの時のためにと思って積み込んだ、アンプとリバーブまで仕込まれてしまう状況。なぜ?



 まあ、最終的に鳴ったので良しとしよう。




 仕込んで音を鳴らすと、案の定、空間がとてもデッド。ライブ過ぎて音が回りまくるのも困りものだが、個人的にはデッドな空間よりよほど良い、と思う。



 色々考えて仕込んだマイクは良好。



 新たにきっかけが変わったり、機材の変更などで、全く手勝手が変わったりで、場あたりでもなかなか手強く思える。



 明日本番であるにも関わらず、劇中歌のオケのバージョンアップ版が仕込み中に届く。その場でノートパソコンに取り込んでリハーサル準備に。このあたりの作業工程の簡単な部分は、コンピュータを導入して良かったと思う。本当についこの間まで、MDでこうした作業を行っていたのだ。レベルをとって録音し直し、香番通りに並べ替え、録音時の曲頭の無音部分を消去、タイトルを打ち込んで・・・etc.
 2,3曲でも結構な手間であった。それが本当に数クリックで終わってしまう。編集にとられる手間を他の作業に回すことが可能になった。素晴らしいことだと思う。




 まあ、色々と書いたが、明日(2010/08/21)と明後日(2010/08/22)、本番日である。この手の表現芸術(芸術というようなたいそうなものでは無いが)は、『観る側』と『観られる側』が存在してはじめて成り立つものだ。しかもリアルタイムで、『生』を『観てもらう』ということがとても重要だ。

 さて、『観られる側』の準備は着々と整いつつあります。あとは『観る側』が存在するだけ・・・。皆さん、是非観に来て下さい。





(写真は本日仕込んだ機材の一部。上段にマイク類のとりまとめに使ったサブ卓、その右にはなぜかニンテンドーDS。画面の右端は音源送出用のPC。サブ卓の下には今回大活躍となっているミキサーの『ヘモ子さん』が鎮座している。)