Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

CDレビュー 『うたの引力実験室』 チャカと昆虫採集

 いらっしゃいませ。


 最近パワースポットとかって、流行らしいですね。長い時間かけて並んで、井戸とか池とかを拝みに行ってたりするんですが・・・。

その長時間並ぶ過程でパワーを消耗してしまうんじゃないかと、人ごとながら心配してしまいます。


まあ、水をどうぞ。パワーは入っていませんが、塩素とかは入っていると思います・・・。




 最近本当に書くことが無いらしく、彼はまたCDレビューに逃げようとしている。「書くこと」を悩む事より、ほぼ無政府状態のライブラリーを漁ることの方が楽なのだろうか・・?

 とにかく、見るに堪えないライブラリーの中から、恐らく他人様にお勧めしても差し支えないであろうアルバムを紹介して記事にするのだそうだ。



で、今回はCDレビューということで・・。何を紹介するのかね。





「今回はライブ物です。アルバムはとても良い物なのですが、果たして歌っている方を皆さんがご存じかどうか・・・」



『うたの引力実験室』 チャカと昆虫採集




1991 SRCL 1950


エグゼキューティブ・プロデューサー 若松宗雄、渡辺純一、平郡泰典


<チャカと昆虫採集>

CHAKA:うた
楠瀬誠志郎:うた
細井豊:キーボード・アコディオン・ハモニカ・うた
古川昌義:ギター、うた

<ゲスト>

溝口肇:チェロ
チチ松村:うた・ウクレレ
MINNIE:うた





これはどういったアルバムかね。




「1985年から1996年まで活動していたテクノポップユニット(?)、PSY・S(サイズ)のヴォーカル、CHAKAこと安則まみが、91年に行ったアコースティック・ソロ・プロジェクト、『チャカと昆虫採集』のライブ版。というか、『チャカと昆虫採集』名義で出ているのはこのアルバムしかない」




まず、メインに名前が出ているCHAKA(安則まみ)が誰だかわからんだろうしPSY・S(サイズ)も分からないんじゃないのかね。





「・・・えー、PSY・Sで有名な曲というと、アニメ『シティー・ハンター2』のオープニングになった『Angel Night〜天使のいる場所〜』ですかね・・・」





そのアニメが分からないかも知れないが、例としては妥当な線かな。

では、CHAKA個人としてはどうかね。何か判りそうな曲はあるかね。





「・・・うーん、堂本剛のソロプロジェクト『ENDLICHERI☆ENDLICHERI』のサポート・・・、とか。あと最近はアニメ『ぜんまいざむらい』のオープニング、『ぜんまいざむらいのうた』でお子様には人気があるようですよ」





・・・なるほど・・。




「因みにPSY・Sのもう一人、松浦雅也ゲーム音楽とかを作っているので有名なんですが、ゲーム全体も作ったりしています。代表作は、やはり『パラッパラッパー』ですな」




さて、PSY・Sの紹介が終わったところで今回のアルバムであるが。




「デジタルなユニットのPSY・Sでは出来ない、アナログ生楽器とのコラボレーション、それもCHAKA本人が大好きな歌達をセレクトしてのライブ。童謡であったり、古いミュージカル映画の曲であったり、日本の歌謡曲であったりを『うた』を聴かせることにこだわってライブをつくっている」





ほう。




「CHAKAはとにかく歌が上手い!圧倒的な声量、しかし押しつけがましくなく、優しい。もちろんデジタルなオケにも合うボーカルだが、元々ジャズボーカル出身なのでアナログ楽器との相性も最高に良い」




ほほう。




「その歌の上手さがライブではダイレクトに伝わる。そんなアルバムになってるんだ」



なるほど。



「1曲目のバラードアレンジされた『ひまわり娘』から存在感のある、しかし優しいボーカルにほっこりさせられる」




ほう。



「選曲があまりに良いので、ここで紹介しておこう」




珍しいな。



1.ひまわり娘
2.バス ストップ
3.HAPPY TALK
4.アイスクリームの唄
5.地球はメリーゴーランド
6.Good night,sleep tight Medley
7.春の唄
8.赤いサラファン
9.ベンのテーマ
10.SWEET MEMORIES
11.明日があるさ
12.街の灯
13.大きな古時計




「ちょっとハッピーになれる曲たちが、CHAKAの歌でさらにハッピーになる」




ほほう。





「特にラストの『大きな古時計』は、まさに鳥肌もの!平井堅がヒットさせたのは記憶に新しいと思うけど、平井堅とはまた違った味わい深さがある。個人的にはCHAKAのこのアルバムの『大きな古時計』が近年のベスト・バウトだと思うね」





おお、とてつもなく褒めているな。





「『街の灯』も、堺正章のものとはまた違った感じでとんでもなくカッコイイ」




絶賛だな。





「あと、ゲストも良いですね!先ずチェロの溝口肇氏。・・・えーと、『世界の車窓から』のテーマソングの人っていうと判るかな。ものすごく優しいチェロを弾く人で、このアルバムでもすごい優しい演奏を聴かせてくれる。そしてご存じGonTitiチチ松村氏。歌にも味があるし、もちろんウクレレも最高!そして低音が魅力のMINNIE。良く伸びる高音が持ち味のCHAKAとは対照的な感じで非常にバランスがとれていると思う」





ほほう。





「メンバーの楠瀬誠志郎氏。甘くもの悲しい声がとてもいい人。ちょっと懐かしいす」





かなり褒めておるな!




「ともかく、CHAKAって人はそのくらい歌が上手い人なんですよ。ライブラリーの中でもこのアルバムは自信を持ってお薦めできるものです!」





ほほう!





「ゆっくりコーヒーを飲みながら、ブランデーを飲みながら、ワインを飲みながら、(あまり堅苦しくない本を)読書をしながら、ちょっとだけのお昼寝に、とにかくゆったりしたいときにはとてもいいCDだと思います」





今回も古いCDなので、興味を持たれた方はネットなどで探すのが良いと思われますな。


・・・しかし、キミのライブラリーの中で、このアルバムはかなりなエース級であると思われるのだが・・・。
もうエース級を投入してしまって、あとは大丈夫なのかね。ご紹介できるCDは残っていないのではないかね。





「・・・今後、少々一般的ではないセレクトが増える可能性もございますが、温かい目で見ていただいて・・・。あ、PSY・Sのアルバムはいつかレビューするかも知れません・・・」





既に及び腰!

先ず、書くことを、『伝えたい言葉』を、きちんと探し出すのだ!小人よ!