Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

観劇日記 兵庫県立ピッコロ劇団 オフオフ2010 『PRESENT』 「とけないゆき」「女装作家」 を観てきた

 いらっしゃいませ。


 寒くなったり暖かくなったり。体温調整が難しい。


 本当に何を着て良いのか分からなくなりますね・・・。





 彼は過日、尼崎市のピッコロシアターの中ホールにて、兵庫県立ピッコロ劇団・オフオフ 2010 『PRESENT』という芝居二本立てを観劇してきたらしい。今回はそれについての観劇日記を書きたいそうだ。










「予告していた記事です。昨日、2010/12/04に行って参りました」





予告先発であるな。





「正直なところ、観劇を目的に出かけたというよりは、“その芝居に音響でついている、素敵女子AO嬢にかねてより頼まれていた書籍を届けに”というのが元々の目的」





・・・ほう。





「しかしながら、芝居自体が存外面白く、なかなかに良い時間が過ごせたと思う」





それは良かったな。





「ホールには行ってすぐにAO嬢に目が行ったが、見るからに緊張しているっぽい。まあ、またその緊張している表情も素敵だったりするのだが」





・・・語るポイントはそこではないだろう。





「今回の作品は、“PRESENT”という大きなテーマで、二本の短い作品を公演していた。まず、概要を」




兵庫県立ピッコロ劇団 オフオフ2010

『PRESENT』

「とけないゆき」

作・演出/島守辰明

出演
木全晶子
穂積恭平



「女装作家」

作・演出/風太

出演
風太
中川義文
小安展子

島守辰明


於 ピッコロシアター 中ホール





毎度おなじみのフリースペース的ホールであるな。
一応、内容にも触れてみるかね?




「『とけないゆき』

 男と女が雪山でひたすら何者かから逃げている。服装も装備もとても雪山を行くような状態ではないが。やがてここが遙か満州の山奥であり、女は女優、男は最近ついたばかりの付き人であるらしい。女優は撮影中の活動(映画)をおいて、ロケ現場からほとんど着の身着のままで抜け出してきた。当初の予定にはなかったが、なぜか付き人までがついてきてしまう。

 何とか山小屋らしきところに逃げ込み、今後のこと、そしてそれぞれの過去を話し合うのだが、やがて女の逃亡の理由が見えてくる・・・。



 『女装作家』

 神楽坂 雅(かぐらざか みやび)は、女装癖のある流行作家。普段から女装状態で執筆している。自宅の一室にこもったままで、原稿を取りに来た担当編集者をからかったり、執筆の合間を縫って気分転換にテレビを見たりして生活している。籠もりきりの生活のせいか、時々幻聴が聞こえたり、過去の記憶が生々しくよみがえってきたりするのだが・・・」






これだけでは良く分からないなあ・・・。






「まあ、芝居なので。究極ストーリーとか無くても良いって事もあるので(←個人的には好きではないが)、今回観た作品は、これはこれでわかりやすい芝居であったと思います」





・・・ふむ。





「一本目の『とけないゆき』は、とてもわかりやすい会話劇。活動にあこがれて女優の付き人になったところが、女優の謎の行動で一緒に撮影現場から逃亡する羽目に。女優の行動の謎が、少しずつ解き明かされていく、ある意味ミステリアスな作品。謎めいた会話がちょっとまどろっこしいが面白かったです。

 二本目の『女装作家』は、モデルが最近流行の女装文筆家っぽいかなと思ってみたりしたけど、もっと知性的な感じのキャラクター。会話にギャグ(スラップスティク)を混ぜながら、テンポ良く物語が進む。主演の風太郎氏は、こういう芝居が上手いと思う」





なるほど。





「一本目が45分程度。二本目が50分程度で、お客さん的にはだれることなく観ることが出来たので良かったのではないかと」






ほう。





「今回は、お客さんが温かかった。ちょっとしたギャグでも、かなり笑ってくれていた。個人的にはそれほど爆笑出来る感じではなかったけど。もっと笑える間とかがあるんじゃないかとちょっと思ってみたり」





ふむ。





「それでも、かなり楽しめましたね。入場料1000円はかなりお得感有り。クソみたいな芝居をみせられて、その上やたらとぼったくりやがる事のある小劇場的な事例から考えると、かなり良心的な価格であったと思いますね」






なるほど。





「AO嬢も孤軍奮闘、きっかけがやたらと多い芝居で、よく頑張っていました・・・。もっと早めに言えばもう少し効率よく手伝えたんだが・・・」







ふむ。





「終演後にその辺りのダメを出してみた」






ほう?





   「テメエ!笛の音は『捕り物の笛』的な音だったじゃないか!」

ドガッ!




   「ニャッ!」






   「『刀で切る音』は、少なくとも6パターンは渡しただろうが!あれだけ斬りまくるシーンなら、バリエーション二つは寂しすぎるだろ!」

バキッ!





   「ニャニャ〜〜〜〜〜〜ッ!!」


キラッ・・・・





   「・・・星になったか・・」





頭の悪いことを書いているが、彼は素敵女子にめっぽう弱いので、AO嬢にはへらへらと書物を手渡しただけであったようだ。むろん星になんかならない。むしろ彼のほうが星屑であり、人工衛星の残骸であるのだ。





「とにかくAO嬢、がんばっておりました。トラブルが無くて良かった」





ふむ。
また何か面白い芝居を観たら、感想とか書くのだぞ。

・・・そういえば、前回の記事で、何かイベント的な物に足を運んだと書いていたが。






「・・・次回の記事で書いてみたいと思います」





なるほど。

予告先発であるな。がんばって書きたまえ。





「ほどほどにがんばって書きます・・・」




今回はこの辺りで終わる。