Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

起動セズ

 いらっしゃいませ。


 ・・・結局、土佐丸高校の選手達って、どうしてアイ・パッチをしたままだったのか・・・。

いや、独り言です。気にしないでください・・・。





 彼は、ネット・オークションで注文していた、パソコンのマザーボードが届いたので、修理とかを試みたらしい。




「・・・目も当てられない状況になってしまいました・・」




どうかしたのか。





「・・・順を追って話そう。まず、注文していたマザーボードが届いたので、物を確認してみた」




ほう。





「型番は今まで使っていた物と同じなのに、なぜだか基盤の色が赤い。これまでは濃い緑であった。まずそこに違和感を感じたが、チップ構成なんかは全く同じに見えたので、問題ないだろうと思われた。コンデンサーも膨張している物とかは見受けられなかった。とりあえず内蔵電池だけは交換した。まあ、BIOSの設定をあとからすればこれも問題ない。ここまでが2010/12/16のお話」





ふむ。
問題なさそうではないか。





「ここで考えた。OSと、光学ドライブと、ケースがあれば、予備としてもう一台組めるだけのパーツがある・・」





ほう。





「早速ネットオークションでOSを落札。まだ落札したOSは届いていないけど、中古の光学ドライブと、中古の電源付きケースがあれば何とか予備機が形だけでも組めると思ってパーツを探しに出かけた。ここからが昨日、2010/12/18の話になる・・・」





ふむ・・・。






「パソコンショップへ行くと、ちょうど中古製品のフェアをやっていて、中古パーツや中古の本体が多数陳列されていた。これは都合が良い」





おお。





「上手く中古の光学ドライブがあったのでそれを購入。また、修理しようとしているPCの電源周りをきれいに配線し直すことも考えて、ケーブルなんかも購入。ケースは中古がなかったので、新品の値段を確認していたんだけど、思いの外に値段が高い。どうも買う気にならない・・・」







ふむ。






「そんなときに、中古の本体を陳列している棚に、1万1千円で、Core2Duoのマシンが売っていて、興味は完全にケースからそちらのほうに」





あら。





「拡張性はないだろう、かなり小型のマシンであった。しかしながらマシンパワー的にはVISTAが動くには十分であろう」





ほう。





「安さの秘密は、キーボード無し・マウス無し・リカバリーCD無し・ハードディスクはフォーマットされているが、OSすら入っていないので、そのままでは動かない」





なんだそりゃ。





「ここで考えた。マウスは余っている・・・。キーボードは・・・、PS3に使っている物を使えばいい・・・。メモリーは少々少ないけれど、そんな物は増設すればいい・・・。肝心のOSは・・・、落札したばかりじゃん!これで予備機一台組めるんじゃね?」






「・・・なんだかんだで動くようになるマシンが1万円強。ケースと電源を買っても1万円弱。完全に中古PCを買うか買わないかの話に脳内でなってしまった」





うーむ、なんだか本末転倒というか・・・。




「さらにこの店のポイントが3千円分くらいあったはず・・・。Core2マシンが(色々と問題があるとはいえ)、8千円弱で手に入るのだ。予備機としては申し分なし。完全に買う気になってしまった」





あらら。





「30分くらい悩んで、結局購入。重たい思いをして、ぶら下げて帰ってきた」






何しにショップへ行ったんだか・・・。






「マシンにはOSのCOAシールまでついていた。新しいOSが届いたら、新しい予備機はCOAシールでインストール、メイン機はOSのパッケージについているシリアルでインストール、あまりの部品で組むマシンはそれまで使っていたXPをインストール・・・。おお、OSもこれ以上買わなくて済むんじゃね?みたいなことまで考えていた・・・」





少々無理のある話で“?”な感じだが、理屈的にはインストール出来るはずだな・・・。





「この時点で、デスクトップPCが三台になっている未来予想図が脳内にわき上がり、知人の、原稿を未だにワープロで打っている男に、『パソコン、いる?』というメールを送ってみたり。色々とカスタマイズをしようと、良く分からないイメージトレーニングまでし出す有様」





わけが分からない脳内麻薬に完全に侵されているな。





「というようなことがあったので、中古パーツは買わなかったので、とりあえず予備機組み立ては出来なくなってしまった」





・・・ふむ。





「ということで、メイン機の修理だけしてしまおうという事になった」




ほう。





「メイン機をバラして、問題のマザーボードを抜き取り、CPU、クーラー、メモリーを取り外して、新しく届いたマザーボードに載せ替える。ほとんどの部品をケースから外さねばならず、結構な大手術になった」





ほほう。





「イメージとしては『医龍』で心臓の大手術をしているイメージとか、『チーム・バチスタの栄光』のバチスタ手術的な物を想像して頂きたい」





大げさな!






「まあ、とにかく長時間かかって組み上げて、ともかくBIOSの設定だと思ってケースを開けたままで電源を入れてみたんだが・・・」






ほう。





「うんともすんとも言わない!」




あれ?





「何か部品的におかしいとかの場合でも、ファンは回り始めるだろうと。しかしながら、電源が入らない」





あれれ。CPUやメモリーが合ってないとか?





「それでも少なくとも最初にファンは回る」




・・・ふむ。





「何がおかしい?電源ユニットから電源が供給されていない?それとも電源スイッチ類の配線ミス?とにかくわけが分からない」






ふうむ。





「で、再手術。怪しい箇所を配線し直したりしたがそれでも動かない・・・。チーム・バチスタ、敗北の瞬間・・・」





ええ!?





「何らかの問題で、電源ユニットが死んだか?それともマザー・ボードに静電気が落ちたか・・・。とにかくその時点では全く原因が分からなかった・・・」






うーん・・・。





「マシン三台どころか・・・。その時点で、OSすら入っていない、動くかどうかも分からない、ちっぽけな、予備機としてしか考えていなかった、衝動買いをした中古マシンだけが残されていた・・・」





あらら・・・。





「・・・まあ、そのマシンすら、注文中のOSのパッケージが届くまで果たして動くのかどうか分からないしな・・・」






・・・うーん。





「こんな拡張性の無い、ちっぽけなマシンがメインマシンに?ああ、とっても不安だ・・・」





ふむ・・。





ワープロ男からは、もう少しワープロでがんばりますという、蛮勇としか思えない勢いのある返事が返ってきたので幸いであった・・。“要ります!”と言われても渡すマシンが無いのだから・・・」





ともかく、OSが届くのを待つということか・・・。






「それまでに、ネットでこの衝動買いしたマシンの仕様を調べて、出来るだけメインマシンに使えるようにカスタマイズする準備をせねば・・・。メモリーとグラフィック、あと光学ドライブの増設・・・、は無理か・・・」






うーん、なんともはや・・・。

この先色々と面倒であると思うが、今回はこのままで終わる。