Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

人並みに

 いらっしゃいませ。


 ・・・いやいや、休みましょうよ、休ませてくださいよ。ね?




 昨日2011/01/02、彼は休養日であったらしい。大晦日、元日と頭の悪いことに仕事らしきことで拘束され、なんだか一日遅れの正月が来た気分になったらしい。





「絶対に一日中寝てすごしてやると決め込んでいたのですがね。昼前に空腹で起きてしまいました」





それでも昼前まで寝ていたんだな。





「何か食べようと思ったんだけど、何一つ食べる者が無くて」





おせちとか無かったのか。





「生まれてこの方おせち料理がおいしいと思ったことはありません」





むう。





「どうしてもおせち以外の何か・・・。特にカレーが食べたくなって出かけることに」




ふむ。





「どうせ出かけるならと思い、カレーを食べに行くついでに初詣を済ませてしまうことにしました」





ほう。




「まあ、カレーは置いておいて。結局は食べたんですけどね。とにかく、1月2日の大混雑の中、神戸市中央区にある生田神社へ突入するというプロジェクトを敢行することにしました!」





おお。





「・・・あ、基本、単にカレーを食べに出かけただけなので、またまた計画性無く、ボッチでの人混み突入企画となってしまいました・・」






またそんな遠い目を。・・・誰か彼に愛情を注いであげてください・・。






「一人で行動するの、好きなんですよ」





・・・ボッチの強がりは置いておいて・・・。
話を先に進めたまえ・・。






「まず、神戸市民にはおなじみの“東急ハンズ”前の交差点から生田筋に侵入。平常時なら、神社の入り口まで1分位の地点」




ふむ・・・。




「もちろん人だらけで、写真にはオッサンの後頭部しか写らない。ただ、全く身動きが取れ無いだとか、入場規制がおこなわれているとかレベルの混雑を考えていたが、そこまで人が押しかけているわけではなかった。牛の歩みではあるが、確実に前に進んでいる。因みに時刻は14時くらい」





ふむ。




「次は入り口にたどり着いたらしい写真。ここまでに五分。まあまあのペースであった」





やはり人混みであるな。




「次々と鳥居の中へ人が吸い込まれていく。負けじと露店が両側に建ち並ぶ参道へ突入」





ふむ。





「のろのろと移動すること3分。正門かな?」






ふむふむ。




「さらに移動すること3分。本殿が見えてきた。ここにお参りに行くのだ」




ふむ。





「さすがに本殿の前は結構な混雑であったが、それでも行列が動かないという事はなかった。内部に入ってみたところの一枚。白く飛んでしまっているが、目の細かい紗幕みたいなもので内部とは遮断されていた。幕の向こうではご祈祷がおこなわれていた」






なんの写真だか今ひとつ分からないな。





「お賽銭を入れ、お参りを済ませた後、紗幕をアングルを変えて撮影してみた。中の様子が少しは分かるだろうか?」






良いのか、写真なんか。




「本来はダメだろうね。まあ、ご神体が写っていないので良しということで・・・。で、西側に出ると、そこには仮設の大規模な物販(?)の販売所が。お守りとかって、なんて言うんだろう?」





縁起物で良いんじゃないか?





「本殿の西側に、比較的小さなおみくじ売り場が。ここに並んでみる。」







ふむ。小さな小屋だな。





「大規模な仮設ブースは、本殿の南側にありました。大変な混雑であったので、そちらは避ける事にしました。あ、巫女さんが見えた」






・・・えーと、良いのか?写真。







「まあ、誰もこんな記事は見てないと思うので。究極のところお断りしてポーズを決めてもらいたいくらいの勢いだったんだけど、後ろにも多数の人が並んでいたのでさすがにそれは自粛。因みにおみくじは中吉でした」






当たり前の自粛だ!





「この後、敷地内の西側にある弁財天のお社に芸事(?)の上達をお願いに行き、本当の目的地、本殿の北側の、人通りの少ない場所をめざします」





ほう。





「生田神社の裏は木々が生い茂った場所になっており、通称“生田の森”と呼ばれていて、そこも神聖な場所になっているのですが、あまり知られていないらしいです。人が少なくて静かでした・・・。入り口の説明書きの写真。読めるかな・・・」






日本書紀から記録にあると書かれているな。







「この森自体は大変狭いんですがね。狭い中に楠(?)の大木がいくつもありました」















ほう。





「写真ではどうも迫力に欠けますが、結構おおきい。そして森の中央にお社がある」






ほう。
小さなお社だな。





「森の神様として、神功皇后様が祀られているようだね。もちろんこちらもお参りして参りました」





ふむ。





「この小さな森を東側に抜けると、お稲荷さんがあったので、そちらにもお参りを済ませて、わざと、最も人混みが多い元来た道を辿って帰路につきました」







なるほど。

しかし、なぜわざと人混みの多いコースを選んで、帰ろうと思ったのかね。






「一応お約束なので、露店を覗きながら帰ろうかなと」





なるほど。

どうかね。正月気分を満喫したかね。





「カレー屋の混雑具合から、“ああ、二日目にしておせちを食べたくないって人がこんなにいるんだ”と思うとそれはそれで正月気分なんだなと思いましたね」






むう。さんざん初詣の様子を書いておきながら、最終的にカレーの話か!


まあ良い。


今回はこの辺りで終わる。