Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

観劇日記 劇団よろずやポーキーズ 『大江戸レスキュー! 〜鬼火消します〜』 を観に行った

 いらっしゃいませ。



 こちらの席でよろしいですか?




 彼は昨日の2011/01/14(金)、劇団『よろずやポーキーズ』の第21回公演、『大江戸レスキュー! 〜鬼火消します〜』を観劇に行ってきたらしい。今回はそれについての感想とかをもじもじと書きたいそうだ。

http://porkys.main.jp/



観劇に行った面子


  MS嬢(素敵女子)。やはりニュータイプ


  彼。やはりオールドタイプ。





 で、どうであったかね。






「うーん、あんまり重箱の隅をつつくような見方はしたくはないんだが、あまりに突っ込みどころが多すぎて、観ていてちょっと困ってしまった・・・。とりあえず気になったところとかを書いてみたりするけど・・、お客さんなんで好き勝手に書かせてもらいますが、あくまでお客さんの感想の一つとしてみてもらいたいということで」





ふむ・・・。





「先にネタバレ注意報を発令しつつ、内容にちょっと触れよう」





まだ公演中の芝居だが、良いのかね。





「ちょっとぐらいあらすじを知っている方がこれから観る方も観やすいと思うので。さわりだけ」





・・ふむ。





「不審火が続く江戸の街。火消しの“い組”は今日も火消しに追われていた。そんな火事の現場で“い組”の一太(いちた)は、鬼と遭遇する。炎の中、鬼を退治したのは“裏火消し衆”を名乗る二人組であった。彼らは江戸の街から鬼の火を消し去る隠密任務を帯びているもの達であった・・・。彼らは鬼をもしのぐ能力を持っていたが、現実の炎には対応しきることは出来ない。そこで、“裏火消し衆”は町火消しに火災現場での協力を依頼することになるのだが・・・」






・・・ふうむ。

分かったような分からないような。






「さすがにこれ以上の内容を晒すことは出来ないので」






ふむ。

で、感想であるが。





「うーん、どうも全体的に整合性がとれていないというか、ちぐはぐというか・・」






ほう。






「多分、まずシナリオの長さだよね。恐らく二時間という尺で、オープニングとエンディングにダンスを入れてで、さらに尺が縮むんだけど・・・、その尺に入れるべき要素を考えると脚本の情報量も限られてくるのも分かるんだけど、ちょっと情報量が少なすぎてお客さんを置いてけぼり状態だな・・・。ケツカッチンなのは分かるけれど、ご都合的すぎて・・・」





ふうむ。





「なので、なんだかちぐはぐな前半があって、後半で、いきなり最終回のアニメみたいになってしまっていた」






ふむ。






「やはり、なんだかんだ行っても起承転結は踏まえるべきではないかと思うんだけどね」






ふむふむ。






「尺的なことでもう一ついうと、これも尺の関係で芝居を挟めなかったんだと思うけど、説明台詞的な物が多い。それもさらっと言ってくれるなら良いけど、しっかり“説明してます!”ぐらいな勢いでこられると、つらいものがある・・・。ただ、もちろん説明台詞を使わないで状況を説明しろとは言わないけどね。でも、もっとやりようはあったはず。露骨に説明されるとそれは芝居じゃなくなるし・・・。まあ、演出的な問題だね・・・」






うーむ。





「ついでに細かいところを突っついておくと、“見切れ”が多すぎる!」






ほう。





「上手側に座っていたのだが、下手のギャラリーライトの下を人が行ったり来たりするのが丸見切れ。(セットの)櫓の後ろも見切れていてやたらと人が動くのが見える」





あらあら。





「照明器具や、スピーカーっていうのは“見えていても見えていないもの”なので気にはならないけれど、袖中の人は“見えてはいけないもの”なので、芝居中に見えるとたいへん気になる」





まあ、しかし・・・。





「一回たまたまというレベルなら納得出来るけれど、何回も何回も見えてしまうのは、ね・・・」





うむう・・。






「あと、初日だからかどうか分からないけど、どうも台詞が舌に乗ってない感じの役者さんが多くて・・・」





むう。





「噛んだりするのは許せるんだけど、テンポが悪いのが気になって・・・」





むむう。





「テンポが悪いのと、芝居が大きいのが相まって、なんだかボヨンボヨンであった・・・」






ボヨンボヨンて・・・。






「あと、この小屋が音響的にDEADだからかも知れないが、全体的に声が飛んでいなかったね・・・。まあ、DEADだから悪いというわけでもLIVEだから良いというわけでもないんだけどね」






ふむ・・・。

どうかね、良かったところとか。






「エンディングのダンスは良かったですね。みんなちゃんと笑顔でやってました。それにびしっと揃ってましたね」






ほう。






「それと、エンディングの****も良かったですね。あれは小屋の方はOK出したんですね。すごい。ちょっと怖かった」





ほほう。






「なんだか全体的に声が飛んでない中で、今回呼んでくれたMT嬢はなかなか声が出てましたね。ホッとしました。そのくらいの声の飛びを、千秋楽までがっちり維持してもらいたいと思いましたね」






なるほど。





「前回の『世界平和家族』が結構良かっただけに、今回はちょっと残念でした。多分前作は今作よりも元がコンパクトだったんでしょうね。かっちりしていたと思います」







なるほどねえ・・・。






「他にも細々と突っ込みどころがあったんだけど、これ以上書くと“何様!?”と言われかねないので・・・。まあ、これ以上は“正解のない領域”なので・・・」






ふむ・・・。






「とにかく事故の無いようにやって頂ければと思います」





なんだか尻切れで終わってしまったが、今回はこの辺りで終わる。