Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

読書感想文 漫画『進撃の巨人』 諫山創 1巻から3巻 を読んだ

 いらっしゃいませ。



 いやあ、コレがアレなもんでここしばらくソレなんですよ・・・。




 彼は過日、諌山創氏の漫画、『進撃の巨人』1巻から3巻を通して読んでみたらしい。今回はそれについての感想とかをつらつらと書いてみたいそうだ。

また漫画の感想であるか…。その前に体調はどのようになったか。






「まだ背中の痛みは取れませんし、舌の腫れも残ったままです・・・」






あらら。







「背中をかばって歩くので、歩く速度が大変に遅くなってしまっています」






ほう。






「朝の通勤時、いつも就業時刻の9時ぎりぎりにたどり着くのですが(電車のダイヤの関係でそうなる)、明日の朝この状態で遅刻せずにたどり着けるかが問題です・・・」






ふむう・・・。





「まあ、体調の話は置いておいて、『進撃の巨人』の感想です。確かに体調は悪いですが、それを書き続けると毎日その話題だけになってしまうので、目先を変えたいと思います」









ふむ。





「この作品は、2011年度の『このマンガがすごい・オトコ編』で第1位になって話題になっていたので、一度読んでみたいと思いネットカフェで現在発売中の1巻から3巻までを一気に読んでみることにしたんだ」







ほう。

で、どうであったか。







「いやあ、いろいろな面で、とてつもなく惜しい!」






ほう?






「まず褒めるべきところから言うと、物語が行き当たりばったりではなくて、ちゃんとエンディングまで見えている状態で作られているのが読んでいてわかる。しっかりとストーリーの展開を考えた上で作品を作っていっていることに好感を覚える」







ふむ。







「たとえば、謎の敵である『巨人』の設定も、主人公たちが使う武器もしっかり考えられて作られている。設定がしっかりしているので物語がぶれない」







ほう。

では一応ネタバレ注意の状態で内容に触れてみるかね。







「107年前、突然現れた『巨人』達は、人間を捕食することのみを行動原理とする謎の多い存在で、ほとんど不死身に近く、人類はほとんどが根絶やしにされわずかな生存者が自らで築いた壁の中の町に細々と暮らしていっているだけであった。

 高さ50メートルの壁は、100年間巨人の進入を阻んできたが、7年前、それまでの巨人の大きさの概念を変える60メートルクラスの身長を持つ巨人が出現、街の門を破壊し、巨人達の侵入を許してしまうところから物語は始まる。防御壁の存在に頼り切っていた人類は、多数喰い殺され、一番外周の街を放棄せざるを得なくなってしまう。この殺戮劇で、外の世界にあこがれるエレンは母を目の前で喰い殺され、さらにその後父が行方不明となり、『巨人』への憎しみを募らせる。エレンは兵士になり、巨人を根絶やしにして、外の世界を見るということを夢見る。

 しかしエレンの体には本人も知らない秘密が隠されていた。『巨人』に捕まり飲み込まれ、後は消化されてしまうことを待つのみというときに、その特殊能力が発動した・・・」







なんだか『ありがとう、浜村順です』ばりに内容に触れているような気が・・・。







「ストーリー的に、内容にがっつり触れるか全く触れないかの二択になってしまうので、あえて内容にしっかり目に触れてみました」







ふむう。






「まず、『巨人』の設定をあえて生物的にしていない点に好感が持てる。まあ、実際のところ極めて判りやすい伏線を引くためにはそうしなければならないのは分かるんだけどね」







ふむ。







「ちゃんと物語として破綻しないように、短い作品になったらなったでいいじゃんという感じが良い。これが無理矢理引き延ばしとかになったらバランスは一気に崩れてしまうだろう」







ふむふむ。








「ぜひ初志貫徹でお願いしたいです」







ふむ。

まあ、基本おもしろい内容であるというわけだな。



ではいまいちな部分はどうかね。








「細かいところですが、ヒロイン(?)、ミカサの戦闘力の設定が少々疑問」






ほう。







「戦闘力が極めて高い少女という設定になっているのだが、変に怪力を見せたりする。主人公のエレンをひょいと担ぎ上げたり」








ふむ。







「戦闘力が高いのと、怪力は違うと思うんだよねえ、設定的に」







ほう。








「特にこのマンガで重要視される能力(技能)は機動力で、どうも、その“力が強い”設定が気持ち悪い。もしそれが伏線ならちょっとひき方が変。もし伏線でないならその設定は浮いている」








ほほう。








「あと、正直、画が下手くそ」






ええ?






「まあ、新人さんなら仕方がないと思うんだけど、人物の描き分けとかが出来ていなくて、似たようなキャラクターが登場すると全くもって区別がつかない」







新人さんにありがちな話だな・・・。







「設定や物語に画力が追いついていない。仮に同じ設定の物語を浦沢直樹氏や三浦建太郎氏が描いたとしたら(描かないけど)、そんなことをちょっと想像してしまう・・・」







ふむう・・・。







「あ、誤解しないでほしいんだけど、個人的には褒めてます。ダメばかりが目立ってしまう書き方になってるけど」






ほう。






「新人さんです。まだまだ伸び白はあると思います」







なるほど・・・。

まあ、今後の展開に期待という感じだな。

ちょっと投げっぱなしであるが、今回はこのあたりで終わる。