Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

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観劇日記 劇団・太陽族+AI・HALL共同制作 『大阪マクベス』を観に行った

 いらっしゃいませ。


 陽気が良いには良いんですが、なんだか湿度まで高くなって・・・。





 彼は過日、知人のSN嬢が出演している芝居を観劇に行ってきたらしい。今回はそれについての感想とかをちょろりと書いてみたいそうだ。








劇団・太陽族+AI・HALL共同制作

『大阪マクベス

原作.ウイリアムシェークスピア

台本・演出.岩崎正裕


出演

得田晃子
中田絵美子
橋本匡
猿渡美穂
南勝
左比束舎箱
北岡啓孝
永見陽幸
野田晋一
森本研典
田矢雅美
岸部孝子
佐々木淳子
小野亮子
前田有香
中西由宇佳
韓寿恵
松嵜佑一
篠原裕紀子
門田草
米田嶺
井尻智恵
中元志保


於:伊丹AI・HALL





「とりあえずキャストを書いた時点で疲れた・・・」





出演者多かったからな。

書かなければいいのに・・・。







「書いてから後悔しました」





どうするかね。
まだ公開中の作品であるが、内容の紹介とかするかね。





「ちょっとぐらい内容が分かった方がかえって宣伝になると思うので、ちょっとだけ書こう・・・。


 舞台は今からちょっとだけ未来の大阪。三期大阪府知事を務めた“橋桁ノボル”は、自らの構想である大阪都を成功させ、さらに関東圏に対抗すべく、『関西州』の計画を具体的に実現させることに成功しようとしていた。初代州知事には、有名政治家の“高井屋十一”が就任するという思惑で話が進んでいたが、橋桁はその野心から自らが州知事に取って代わろうと画策を始める・・・」





ふむ・・。マクベスっぽい。





「個人的にも今の大阪府知事の行動の仕方を見ていると結構マクベスっぽいと思うね。よくはまってます、この芝居」





ふむ。





マクベスこと橋桁知事の役者さんは、思い切って、アレっぽいかつらと眼鏡でやっちゃてもよかったかもね。オープニングでそう思った」






・・・ふむ。





「岩崎氏の作品は今回始めてみたんだけど、ものすごくちゃんとしてました。しっかりしたセオリーで作られていて、観ていて本当に安心して芝居の世界には入れます」






ほう。






「出演の方々もさすがに達者ですね。これも安心して観ていられます。間であったり、動きであったり、ちゃんとしているというのは本当にすばらしいことだと思いましたね」





ほうほう。





「・・・どうなんでしょう?まあ、下敷きがマクベスなんでそうなってしまうのかもしれないけど、ものすごい社会風刺的テーマをものすごい勢いでぶつけてくるんだけど、太陽族の芝居って、こんな感じなんですかね?」






さあ?





「まあ、それはそれでありなんですけどね・・・」






ふむ。






「なんだかあまりにもストレートなテーマを投げつけられて、久しぶりにものすごく受け身な感じで観劇していた気がする」





ほう。





「特に考える必要もなく、そのままエンディングに導かれて、分かりやすく“彼”は道を外しかねないというテーマをぶつけられる・・・。まあ、下敷きにマクベスがある限り、物語のエンディングはある程度決まっているわけで」






それはそうだ。





「ただ、個人的に、最近なにか“テーマ”のある作品に触れていなかったのであまりの直球さ加減に暑苦しさとか、狭苦しさとかを感じてしまったのかもね・・・。なんだろう、プリンの型に流し込まれた感じというか・・・。それはそれでとても安定している形なんだけど・・・」






ふむう。





「誤解の無いように言っておくと、作品はとてもおもしろかった。大変よくできていた。セットも音楽も照明も役者の早着替えも非常によくできていた。SN嬢、相変わらず素敵だったし」






ふむ。





「難しい話だけどね。どこまで観客に考える余地を与えるかなんて。ただ、あまりにその隙間が少なくて・・・。まあ、“わかりやすい”って事は悪い事じゃないのでそれはそれで」






ふうむ。





「逆に、なんだか難解な現代劇とかに疲れてしまった方にはお進めできる作品かもしれません」





なるほどねえ。

おもしろかったようなので、興味がある方は劇場の方に足をお運びくださいと言うことで。


しまりのない書き方をしているが、彼はこの作品を褒めているのだ。


本当にしまりのない感じだが、今回はこのあたりで終わる。