Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

記憶/思い4

 東北の被災地の映像を見るたびに、復興にどれだけかかるんだろうと思う。

 阪神大震災のときは、何とか元の神戸らしくなったのは5年以上後であった。古い町は消え去った。東北一円も落ち着くのに、どれだけ時間がかかるんだろう・・。



 被災地も、時間がたって道路などが繋がり出すと、外部から色々な人が流入してくる。物流やボランティア。支援物資や土木工事の人・・・。



 そういったものに紛れて、物見遊山でやってくる観光客が居る。避難所や、公園のビニールシートで暮らす人たちをじろじろと見て、なおかつ写真なんかを撮って帰りやがる。震災ルックで生きているヤツが、そんなに珍しいか?


 変な業者もやってくる。当時は携帯電話を路上で売る、良く分からない業者が沢山出没した。被災地価格で食料を売りに来るヤツ、あり得ない金額でビニールシートを売っているヤツ。給水してくれるのは良いが、よく分からない宗教団体だったりする車。



 そして火事場泥棒。明るい内から平然とがれきの中からめぼしいものを持って行く。


 さらに暴行魔。これに関しては外部の人間だとは言い切れないが、他府県からやってきて弱り切っている被災者をさらに襲っていくヤツが確かにいた。



 とりあえず、本当に助けたい気持ちがない人は、被災した地区へ近づかないで欲しい。物見遊山で見学に行ったり、精神的に追い詰められている被災者をさらになぶるような行為は辞めて欲しい。生きることに真剣になってる人を見物に行かないで欲しい。見世物になりたい人なんて誰も居ない。弱者を食い物にするのは許せない。自分がその弱者ならどんな気がするかを真剣に考えてみて欲しい。自分の中の“カッコイイ”気持ちに正直に行動してもらいたいと思うんだ。