Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

神戸高架下商店街部分レポート / 『丸玉食堂 (東店)』で焼きそばを食べた

 いらっしゃいませ。


・・・さて、お茶、もとい、お水の時間にしますか。




 彼は過日、神戸市中央区のJR元町駅の西にある台湾料理の店、『丸玉食堂』へ行ってきたらしいが、違う日に同じ名前を持つ、JR元町駅東側の『丸玉食堂』へ行ってきたらしい。今回はそれについて書くことにしたそうだ。




「まず、お店の外観。高架下商店街の内側にある入り口」



ふむ。

赤い暖簾。入り口の上には“丸玉”の文字が。






「お店の北側、高架下商店街の北の通り、北長狭通からの写真」





同じく赤い暖簾に、“丸玉”の文字。






「ここで一つ前回の記事を訂正しておきたい・・・。確かに入り口には“丸玉”と大書してあるが、暖簾には小さく“丸玉食堂”の文字が!こちらの店も店名の正式名称は『丸玉食堂』であるらしい・・・!」






あれ?店名は“丸玉”で、西にある“丸玉食堂”とは別、みたいなことを書いていたような。








「そう、お店が全くの別物であることは事実。店名の方だけど、大書されている“丸玉”の文字を昔から見ていて、区別するポイントはこれだなんて思い込んでいた・・・。恥ずかしい・・・。因みに、お店の名前をしっかり書くはずの箸袋の表記さえ、“丸玉”となっている。両者を区別するすべは、やはり元町駅の西にあるか東にあるかだけの違いという事になってしまうようだ・・・。くっ、混乱させてすまない・・・。まるで素人だ・・・」





素人と思われてしまう人・思う人


ならば玄人なのか?なんだそりゃ。


・・・元々プロも玄人も居ないんだし。




食べログに記事がありましたのでリンクを貼っておきます。

http://r.tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28001600/




「さらに言うと、店内の装飾にも“丸玉食堂”の文字が・・・。気がつかなかった・・・。背中向けて座ること多いし・・・」





まあ、そういう事だ。注意深く生きるようにせよ。



で、今回も期せずして神戸高架下商店街からの部分レポートという形になってしまうわけだな。






「今回も、目的地がたまたま“高架下”であったというわけで。本当は高架下はこんなぶつ切り状態で紹介せずに、JR三ノ宮駅から、JR神戸駅までのすべてのものをお伝えした方が面白いんだけどね」






致し方なし。

で、今回の『丸玉食堂 (東店)』であるが。






「前回記事にした“元町店”よりは、全然怪しくない。普通の下町の台湾料理店っぽい」







ほう。






「それもまあ、改装してお店がきれいになったからであって、昔はなかなかに地元民以外は入れそうもない外観であった」







ほほう。






「その当時は高架下自体もかなり怪しかったってのもあったしね」






ふむ。





「前回の店は、かなり“アレ”な雰囲気を楽しむお店。こっちのお店は“台湾の屋台料理の味をちゃんと楽しむお店”」







・・・あれ?






「端的に言うと、こちらの(通称)“東店”のほうが、圧倒的に美味い!」






ええっ?言い切った?







「もし自分がどこか他県の方を食事に連れて行ったとして、『神戸らしい下町の美味と、神戸らしい下町の怪しさと、どちらを楽しみたい(ただし二択)?』と質問したとして、『味!』と答えたら確実にこちらの“東店”に連れて行くことになると思う」






ほう。







「もちろん『怪しさ!』と答えたら“元町店”へ連れて行くけどね」





なるほど・・・。






「さて、改装されてきれいになったとはいえ、入り口の横にはビールの空き箱ががんがん積まれており、なかなかに入りにくい感じであることは事実。しかし人気店であることも事実。夕方は混み合って入店できないこともある。今回行ったときも、結構な混雑の中に行ってきた」






ほう。





「お店に入ると、お約束のように無愛想なオバチャンがお茶を持ってくる。こういったお店にはデフォルトのように無愛想なオバチャンの接客である。うん、デフォ」





・・・デフォルトではないだろう・・・。




「見にくいけどメニューの写真」





確かに見にくい。





「こちらはちゃんと店内にメニューがあるので、一見さんでも大丈夫」






ほう。





「因みにカウンターの端には、またこんな店に似つかわしくない“食べ歩きギャル”が(OL風ではなかった)二人座っていて、『ちょっとテンション上がるよねー』、『おなかマジ減ってるわあ』などと会話をしておった。食べ歩き女性、あらゆるところに進出しているなと思った」








・・・ふむ。





「“元町店”と違うところは、お店を入ると、厨房でちゃんと火力の強いレンジで中華鍋を振ってるんだなあという、ちゃんと調理している雰囲気がすぐに伝わってくる。見えるところに謎肉も謎麺も無い」






・・・まあ、それが普通なんだが。





「前回記事にした“元町店”と比較しやすいように、こちらでも焼きそばと、台湾式腸詰を注文。お店では“腸詰”ではなく“ハム”と言っている。思わず“腸詰め”と注文してしまったが」






台湾ハム、か・・・。







「普通のお店的流れであるが、細かいところで下町方式を垣間見ることが出来る。たとえば、注文を聞いても普通に伝票は書かない。伝票はチラシの裏を再利用して使っている。注文を聞いたオバチャンは、オープンキッチンになっているカウンターの中に、そのメモ用紙を無造作に投げ込むのだ」






なるほど・・・。






「しばらくして、ハムと焼きそばがほぼ同時に出てきた。では写真、どーん!」





おお、色味がちゃんと焼きそばっぽい。






「まず、ハム(腸詰め)。切って盛るだけならそれほど時間はかからないが、結構ゆっくり目に出てくる。まあ、焼きそばを出すタイミングと合わせたんだろうけど、もう一つ訳がある」







思わせぶりだな。







「食べるとすぐ分かる。温かいんだ!冷たくないんだ!」






ちゃんと温められて出てくる分けか。






「では寄りで、どーん!」






ほう・・・。





「かなりな肉にくしさ加減。味付けはかなりシンプル。やはりそんなに複雑な香辛料の感じとかはない。かかっている味噌だれも、あっさり味である。肉好きにはたまらない美味さ」






ほほう。






「続いて、焼きそばにも寄りました。どーん!」





おお?なんだか具だくさん。





「豚肉や、青菜が具材に入っている。味付けはかなりレベルが高い。麺はやはり柔らかめだけど、それほどクタクタではない。めっぽう美味い!」





ほほう。






「さすがでしたね。因みにここは、青菜の炒めたものや、焼きビーフンが有名。カウンター内ではお店の人がひっきりなしにビーフンをお湯で戻す姿が見られた。でも、なぜだか注文したこと無いんだよねえ・・・」





なんだそりゃ。






「まあ、またいつか食べてみましょう」





なかなかに良さげなお店であるな。また何かめぼしい店があれば記事にするのだぞ。

今回はこの辺りで終わる。