この間オープンした『KOBE三国志ガーデン』を覗きに行ってきた
いらっしゃいませ。
桜の便りがちらほらですね。
過日彼は休養日を利用して、神戸市長田区の新長田界隈へ行ってきたらしい。今回はその辺りの話を書いてみたいそうだ。
何をしに行っていたのだね。
「JR新長田駅の南、神戸市営地下鉄海岸線の駒ヶ林駅近くに、『KOBE 三国志ガーデン』なるものが出来たらしいので覗きに行ってきたんだ」
・・・ほう。
「神戸市長田区のこの新長田界隈は、この近くの出身である、故・横山光輝氏で街おこしをしている。なので、等身大の鉄人28号を建設してみたり、氏の代表作である漫画、『三国志』をテーマにしたモニュメントなどが町中に多数あるのだ。で、三国志おしという事で、三国志の有名なシーンを巨大ジオラマにした施設が出来たらしいのだ。というわけで、せっかくなので観光がてら見に行ってみたんだ」
ほほう。
「場所的には、駒ヶ林駅から二分ほど北西に歩いたところにある、“アスタくにづか5番館”という再開発ビル。その二階だ」
ふむ。
「この界隈は再開発ビルが多数建っている。元々雑多な下町であったので、いつかは再開発されるだろうといった感じではあったのだが、阪神淡路大震災で、壊滅的な打撃を受けてしまい、好む好まざる関係なく再開発されてしまうことになった。再開発ビルの上階は多くはマンションになっており、地元の方が入居しておられるが、下階のテナントなどはあまり利用されておらず、新しいビルであるにもかかわらず、まるでシャッター通りといった感じになってしまっていた。今回行ったビルもテナントが入っていないビルであったが、街おこしの施設として新たに生まれ変わったようだ」
なるほど。
「まあ、それでも街全体が寂しい感じなのはこういった再開発された地域にありがちな感じなんだけどね・・・。それでも一般的な“休日”に行ったので、商店街はそこそこの賑わいであった」
ふむ。
「目的のビルはすぐに見つかった。地元民的にいうと、駒ヶ林の大正筋商店街と六間道商店街が交差する辺り」
なんだそりゃ。
「入り口写真。それっぽい飾り付けがなされている。正面の階段を上がっていく」
ふむ。
「階段の壁も装飾が施されている」
雰囲気作り、重要、だな。
「階段を上がるとテラスになっていて、まず目に入ってきたのは“車”。諸葛亮が戦場で使った感じのやつ。チラシによると、五丈原(諸葛亮が死んだ戦場)のイメージらしい」
ふむ・・・。
撮影とかする人はこれと撮ってねという分けか。
「隣には、映画レッド・クリフでおなじみになった(?)、諸葛亮が赤壁に戦いで使用した“七星壇”をイメージしたもの」
ほう・・。
乗ってポーズを取れと・・・。
「さらに隣には、いわゆる“桃園の誓い”を再現できる書き割り」
ほほう・・・。
「“三国志交流館”というブースがあり、そこでコスチュームを借りることが出来るとか。行ったときには講演イベントで貸し切りにされており、どんなものが置いてあるのかは確認できなかった。どうやら呂布の大きなブロンズ像があるとか無いとか・・・」
ふむ・・・。
ところで何気に“諸葛亮”であるとか“呂布”であるとか、三国志武将の名前が出てきているが、その辺りには触れないのかね。
「・・・正直言って面倒くさい。興味のある方は、wikipediaででも見てみて下さい。とりあえずほったらかしで行きます」
・・・キミ自身は三国志はどうなんだね。マニアであるのかね。
「一般常識程度です。そんなに200人も300人も武将の名前を知っているわけではありません・・・」
まあ、語るほど詳しくないわけであるな、要するに・・・。
では、先を続けたまえ・・・。
「壁面には、京劇の三国志の隈取りをした仮面がついている。なぜこの隈取りがこの武将を表しているのか?というものが多い。やはり日本人には分からないのかも知れない・・・。そういえば、日本の歌舞伎の隈取りは、その人物の顔の血流や気を表しているのだというようなことを聞いたことがある。京劇の隈取りも、何かそういう意味があるのかも知れないな・・」
右から、張飛・姜維・馬超。面倒くさくなってきたんでもう書かない。画像を拡大して見て下さい。
ふむ・・・。
呂布と貂蝉が書いてあるので、多分、下邳の攻防戦?
因みに“貂蝉”という名前の女性は、正史には出てこないんだとか。ただし、モデルとなった侍女はいるらしい。
曹操を欺くために、雷にびっくりして腰を抜かしてしまったふりをする劉備。
曹操軍を赤壁にて迎え撃つことを宣言する孫権。机をぶった切って、動揺する家臣を一つにまとめた。とか。
「さて、巨大ジオラマがある、“三国志ジオラマ館”の入り口前へ来た。入場料400円を払って中へ入った。内部は予想されたように撮影禁止。ここはマナーを守って普通に見学してきた。なので写真はない」
ふむ。
「入場の時にもらったジオラマの概略図。いろいろな有名シーンがごちゃっと一つのジオラマに収まっているので、この概略図を見ながら展示を確認する感じ」
ほう・・・。
「ついでに貰ったチラシと半券の写真も」
・・・ふむ。
「内部は、故・横山光輝氏の“三国志語録”や、映画“レッド・クリフ”の衣装や小道具(本物なのかレプリカなのかちょっと分からなかった)、中国・成都武候祠博物館を紹介する展示、あと、三国志演義に書かれている関羽の青龍偃月刀の重さを体感できる展示などがあった」
ほう。
「三国志タッチパネルクイズなんてものもあり、自分でいうのもなんだが大人げなくもクリアできなくて嘆く小学生を尻目に全問正解させてきた」
・・・子供の前で良い格好をする・・。そんな最低の大人にはなりたくないもんだな・・・。
「“三国志ジオラマ館”を出て、隣の展示室へ。壁面にはまたもや京劇風の仮面。どうやら魏の武将のようだ」
もはや説明を書く気は全くないわけだな。
「さて、隣の展示、“三国志体験館”。三国志射的や三国志スマートボール、三国志のオンラインゲームが遊べるらしい。まあ、いい年したオッサンにはどれも用がないものであった」
ふむ。
「しかし、まあ何か写真的なものが撮れそうなものはないかという事で、“京劇三国志マスク絵付け体験”というものをやってきた。因みにお値段800円」
ほう・・。
「上手く描くことが出来れば、壁面に飾っていたようなものが出来るかも?というわけだ」
ふむ・・・。
「受付で申し込むと、長さ10センチほどの小さな陶器の仮面を渡される。こいつに水彩絵の具(と思われる)で彩色していく。京劇マスクの写真が見本で置いてあるけれど、もちろんどんな絵柄を描くのも自由なんだそうだ」
ふむ。
「一応三国志らしいものをと思い、見本の写真にあった、龐統のペイントをまねてみることにした。どうすればこれが龐統のイメージになるのか、やはりピンとはこない」
まあ、中国の方にはおなじみなんだろう・・・。
「下書き用に鉛筆なども置いてくれているが、無謀にもとっとと書き始めてみる。10分後」
何かが違う・・・。
「何が違うのか今一つ分からないまま強引に修正とかし始める。開始20分後」
アレ、これ、中国じゃない・・・!
「立て直そうとさらに修正などを加えてみる。開始40分後。一応完成」
・・・まあ、キミにしては良い方だと思うよ。良くできてるよ、メキシコ人プロレスラーのマスク。
「とりあえず一通り見たので、退散することに。大正筋商店街を少し南へ歩くと、こんな石像が」
ほう・・・。例の机をぶった切っている・・・。
「孫権だね」
ふむ。
赤壁関連は人気だな。
「というか、孫権て、他にイカス逸話がどうも思いつかないんだよねえ・・・。とりあえずこの像はものすごく男前に作られております」
若いイメージなんだな。
「六間道商店街を東へ歩くと、ちょっとしたところにも三国志関連の展示が置いてあったり。とりあえず写真にだけは納めておきました」
これらは・・・?
「さあ?よく分からないけど、お墓の副葬品のレプリカとかだって。詳しく見てないんで、よく分からん」
無責任きわまりなし!
「JR新長田駅方面に歩いて行くとお土産物やさんが有ったのでちょっと入ってみた」
ほう。
「三国志や鉄人28号関連の商品とかが置いてあった。Tシャツを見繕う」
鉄人28号のバックプリントがイカス
非常灯っぽい三国志Tシャツ
まあ、あると便利だしな。
「さらに駅へ向かっていくと、司馬懿のブロンズ製の胸像が」
司馬懿とは、なかなか良いセレクトだな。
「ものすごく良くできておりました。多分実際にこういう味のある顔をした人が居て、その人をモデルに作ったんじゃないでしょうかね。良い感じでリアルな造りでした」
どうかね、この施設は観光の役に立ちそうかね。
「JRの駅からちょっと距離があるのは痛いかも知れませんね。と、冷静な分析をしてみたり。あと、“体験館”の内容をもう少し充実させる必要がありますね・・・」
冷静な、というより冷たいご指摘ありがとう。
まあ、興味のある方は行ってみてはということで。
今回はこんな感じで終わる。