Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

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神戸高架下商店街部分リポート外伝 / 台湾料理『天一軒』に初めて行ってきた

 いらっしゃいませ。


 水温む春ですね。でも、ここは氷を入れた冷たいやつでいきましょう!



 彼は過日、神戸市中央区台湾料理屋に関する記事を二回ほど書いた。今回はまた神戸市の台湾料理屋について書いてみたいそうだ。




「過去に二回書いた台湾料理の店は、どちらも神戸のディープゾーン、高架下商店街にあったものだ。今回もある意味ではその続きである。ただし、店名が似ているシリーズではない」




ほう・・・。







「神戸は元々華僑の人がたくさん暮らす街なので、美味しい中華料理の店が多い。台湾料理のお店もたくさんある。古くからそういったお店が多いんだ」







ふむ。







「もちろん高級な中華料理屋もあるけれど、雑多な街、神戸らしく、下町空気満載の中華料理屋さんもたくさんある。今回はそんなお店だ」






ほう・・・。





「名前は知っていたんだけどね。行ったこと無かったんだ。今回行ってきたのは、神戸市中央区・JR三ノ宮駅の東にある台湾料理の店、『天一軒』」






ほほう。


食べログに記事がありましたので、リンクを貼っておきます。

台湾料理天一軒』
http://r.tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28004132/






「名前は知っていたけれど、なぜ行った事がなかったかというと、このお店は基本的に仕事帰りのオッチャンがビールを開けつつ台湾料理をつつく店なので、夕方からしか開いていない。なのであまり馴染みがなかったんだ」





ふむ。





「まずお店の外観写真を。もちろん夜の景色」






すでに下町スメルがする外観だな。






「高架下商店街というのは、一般にJR三ノ宮駅の西、阪急三ノ宮駅辺りからスタートしている」






・・・うむ。






「しかし、実際のところはJR三ノ宮駅の東側にも延々と高架は続いている。そのガード下にはやはり飲食店を中心に雑多なお店が集まっており、ある意味高架商店街の延長のような存在でもあるんだ」






ほう・・。





「飲食店やゲームセンター、高速バスの発着場、果てはライブハウスまでこのガード下にはある。そんなガード下独特の雑多なお店の中に今回行ってきた『天一軒』は在るわけだ」






ふむ。





「以前記事にした二軒の台湾料理屋に負けず劣らずの下町クオリティー」






ほう・・・。





「例によって一人で突入したので、カウンターに座る。常連さんは座ると同時に飲み物を注文する(多くはビール)。しかしながら、何せ一見さんなのでその間が分からない」






ふむ。





「座ってメニューでも見るかと思ったら、カウンターのオバチャンに、『はい、お茶かビール』と訊かれる。素早い!ここは素早く返さねばと思い、『お茶!』と言うと、オバチャンの顔に、『こいつ飲まねえのかよ!』という驚きの表情が現れたがそれはすぐに消える。周りはすべてビールをガンガンやっているオッサンばっかりである。“あれ?”という顔をされるのも当然だろう」







ふむ。






「すぐ元の顔に戻ったちょっと無愛想目のオバチャンは(やはり無愛想的なものはデフォルト?)、大きな声で、『はい、カウンターお茶!!』というと、奥から兄ちゃんが出てきてコップと冷たいお茶のポットを置いていく」





ほう。






「まあ、お酒を飲む飲まないは自由だし。ここで素早くオーダーを兄ちゃんに告げる。以前の台湾料理屋二軒の記事で取り上げた“焼きそば”をオーダー。メニューに“腸詰め”であるとか“台湾ハム”といったものがなかったので、とりあえず焼きそば単品を頼む」







ふむ。







「が、ここでも兄ちゃんに“えっ?”と一瞬驚かれてしまう。『・・・それだけで良いんですか?』と言われてしまう」






・・・ほう。







「ここはブレてはいかんと思い、焼きそばのみであることをもう一度アピール。兄ちゃんは厨房に(カウンターの中だ)オーダーを通した」






ふむ。






「周りのオッチャン連中は、酒のあてになるようなものをガンガン注文していく。焼きそば一皿だけ注文するようなやつはあまりいないのだろう」





・・・なるほど。





「さて、カウンターに座って、メニューよりも主張が強い物が置いてある。その写真を。因みにメニューは上の方にべたっと貼ってあった。とりあえず“?”な物の写真を」






・・・小ジョッキ?

しかしこれは・・・。





「中身はお店の自家製ラー油。餃子なんかに使う。ジョッキにラー油。それだけで圧倒されてしまう。さすがは“ガード下クオリティー”」





確かにインパクト強し。






「今回は餃子なんかを頼んでいないので、もし次回行くことがあれば味見してみたいと思います」






うむ。






「この店の名物的なメニューは、“鶏のモモ焼き(カタイ・ヤワラカイ)”。結構な割合でオッチャン達はオーダーしていた。あ、これはメニューね」






・・・名物的なものが分かっていながらスルーしてきたのか・・・。






「まあ、“味を比較をする”ってのが今回の第一目標であったので。なので“焼きそば”にしました。次の機会があれば頼んでみたいと思います」





・・・あるのか?次が。

まあ、良い。






「目の前の厨房では、オバチャンBが中華鍋を振っている。で、待つことしばし、焼きそばの登場、どーん!」





おお。





「かなり美味そうなビジュアル。一応寄りの写真も」




結構具だくさんだな。






「具の量的なことで言えば、『丸玉食堂 元町店』が、あまりにも具が少なすぎるだけであって、これくらい入っているのがやっぱり標準だと思うよ」






『丸玉食堂 東点』も具だくさんであったしな。






「麺はやはり平打ち麺だけど、これまでの二軒よりは少し厚みがある。それに麺にしっかりとした腰がある。ちゃんと焼きそばを食べてるって感じがする」





ほう。






「味付けは絶妙!大変に美味い!意外にあっさりした味付けに、台湾屋台的な下町の味が加わり、かなり好みの味付けであった。これは好きな人多いんじゃないかな」






ほほう・・。





「他のメニューにも期待が持てますね。ガツガツいきたいときにはとても良いお店ではないかと思いましたね。ちょっと入りにくいビジュアルのお店だけど、かなりお勧めです」






なるほど・・・。

ところで、名物的メニューである“鶏のモモ焼き”であるが、“カタイ”と“ヤワラカイ”の違いは何なのかね。






「一部では鶏の品種が違うなんて噂も流れているけど、本当は“ヤワラカイ”が若鶏、“カタイ”はひね鶏、の違いなんだ」






ほう。





「硬いのもうま味があって美味しいとか。まあ、実際に食べていないので、味については次回以降に譲りたいと思います」





なるほど・・・。


なかなかに面白い店であったわけだな。

また美味しそうな店があったら記事にするのだぞ。



今回はこの辺りで終わる。