Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

台湾料理の『青葉』へ行ってみた

 いらっしゃいませ。



 ふきのとうは天ぷらが最高ですね。

・・・何を言ってるんですか。出てくるわけ無いじゃないですか。油使うなんか、怖くて怖くて。





 彼は過日、台湾料理の丸玉食堂(東店)(神戸市中央区JR元町駅東)に行くべく夕方の北長狭通を歩いていたらしい。どうやら以前に食べた焼きそばと台湾ハム以外のメニューを試してみようと思い立ったらしい。


で?





「丸玉の近くまで行って、ふと思ったんだけど、他にも面白そうな台湾料理屋あるんじゃないのかなと思ってね」






それはまあ、神戸には台湾料理屋とか多いからなあ・・・。






「で、丸玉の近くで、スマフォで検索をかけてみたんだけどね。結構近いところに台湾料理の『青葉』という店があることが分かって」







ほう。





食べログによると、なかなか有名かつリーズナブルなお店らしいので、今回はそちらに足を伸ばしてみることにしたんだ」





ほほう。

情報を得た食べログの記事をリンクで貼っておきます。


台湾料理『青葉』

http://r.tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28001045/






「お店はすぐに見つかった。JR元町駅を山側に出て、北長狭通沿いに東へ歩く。セブン・イレブンが見えたらその角を北へ。後はすぐに分かるだろう」






・・・暗くないか?






「ショーケースに明かりがあるし、控えめながら“営業中”の文字も。でも店内がなんだか薄暗い。やっているのかいないのか、ちょっと不安になった」






ふむ。






「そこそこ有名なお店らしいので、もしかしたら混み合ってるかもと思ったが、店内に入るとお客さんはゼロであった。ちょっと早い時間だったからかな?お店には、オバアちゃんと息子(孫?)夫婦、それにそのお子さんのゆったりした時間が流れていた。やっぱり営業時間外だったか?」






  彼「・・・えーと、開いてるかな?」




  オバアちゃん「ハイ、アイテルヨ。ドーゾドーゾ、スワッテ、スワッテ!オチャ、アツイノツメタイノ、ドッチ?」





開いていたんだ。






「片言の日本語でオバアちゃんが出迎えてくれた。とりあえず冷たいお茶を頼んだ。息子夫婦達はそそくさと厨房へ入っていった。店内の照明はやはり少し暗い。ひとりぼっち状態だからだろうか?そしてとんでもなく静かだ。備え付けのテレビからニュース番組の声が聞こえてくる」







・・・ずいぶんと静かな感じ・・・。





「オバアちゃんは明るく迎えてくれる」





  オバアちゃん「ハイ、ニイサン、メニューコレミテネ。コッチニモ、メニューアルヨ!ナニシマショ?」




テーブルのメニュー



壁のメニュー


・・・どちらもピンぼけじゃないか!





「あまりに店内が静かすぎて、携帯のシャッター音がはばかられるような気がして、シャッター音がしないアプリで撮影したんだ。アプリのオートフォーカスが甘くて、ちゃんとピンがこなかったらしい」






   彼「・・・じゃあ、焼きめしと、エビ餃子・・」



   オバアちゃん「ハイ!****、+++++!!」






・・・・?






「日本語のような、中国語のような・・・・。よく聞き取れなかったが、まあ、厨房にはちゃんとオーダーが通っているようだ」





ふむ。






   オバアちゃん「ハイ、ニイチャン、夕刊!」






「読みたいとも何とも言ってないが、夕刊を出された。ありがとうと言って、黙って読んだ。このテンションと勢いがおばちゃんのデフォルトなんだね、きっと」






ふむ。





「新聞をちらちらと読みながら、料理を待つ。丸玉や、天一軒の混雑具合を想像していただけに、一人で料理を待っているのはちょっと不思議な気持ち。店内はもちろんこういった台湾料理屋さんらしく、こぎれいな店内ではない。もちろんその感じが良いわけであるが。待つ事しばし・・・。先ずは焼きめしが出てきた」










ほう・・・。







「若夫婦の奥さんが持ってきてくれた。“オ先、焼きめしデス。”というイントネーションも、かなり中華圏の人の感じ」





ほほう。






「ちょっと濃いめの色合いであるが、そんなに醤油辛いとかって事はなかった。続いてエビ餃子登場」









蒸し餃子か・・・!





「こんなちゃんとした点心っぽい蒸し餃子が出てくるとはちょっと驚き。まあ、蒸し餃子であることはオーダーの時に訊いていたけど、ちゃんとこんな形に仕上げられているとは思いもしなかった。皮はプルプルである」







いわゆる“餃子型”の形で蒸し上がってくると思っていたわけだな。







「餃子は、若干エビの匂いが残っていたので、エビが苦手な人は『?』な感じかも知れない。しかし、全体としては良い蒸し加減で、中の小エビもぷりぷりで、なかなかに面白い」







ほう。






「食べ終わって勘定を済ませると、オバアちゃんが話しかけてきた」




   オバアちゃん「ニイチャン、アリガト、マタキテネ。コレ、ニホンゴデカイテアルカラヨンデ!モッテカエッテヨンデ!!」





ほう?






「そう言って渡されたのは、“台湾新聞”の日本語版であった」







ほほう。






「見出しで踊っていたのは、『台湾からの援助が世界最大に』。東日本大震災で、台湾の方々が沢山に日本に義援金を送って頂いたことはニュースで知っていた。オバアちゃんはこの記事を見せたくてお客さんに配っているのだろう」






・・・ふむ。






「自分の郷里の人たちが、自分が今住んでいる日本という国に対して愛情を持って義援金を送っている。オバアちゃんはそれがうれしくて、そして自分の郷里が誇らしいんだろうね・・・」





うむ・・・。
なんだかちょっとだけ良い話であるな・・・。







「なかなか面白いお店でありました。他にも色々メニューがあったので、もし機会が有ればまた行ってみようかと思うます」






なるほどねえ・・・。

まあ、また何か面白そうな店があれば記事にするのだぞ。


今回はこの辺りで終わる。