Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

またGoogle Analyticsで記事の解析を行ってみた/外伝

  「久しぶりに、この記事の解析内容なんかを書いてみたいと思います。おなじみのGoogle Analyticsで検索語句なんかを見てみました。

 
 検索語句の一位は、『港町純情オセロ 感想』で、全体の5.11%。二位は『楽隊のうさぎ 読書感想文』で2.82%。三位は『カアイソウ』で2.58%。四位は『洋食の朝日』で2.53%。五位は『万葉倶楽部 神戸』で、1.80%となっています。

 因みに、検索語句の数は、1,177語句あったようです。


 しかし、第二位に入っている『楽隊のうさぎ 読書感想文』は息が長いですね。どこかの学校とか教育委員会とかで、読んで感想文を書くように指導されているんでしょうかね。正直、世の中には子供に読ませて、もっと面白くて、もっとためになって、もっと読書が好きになって、もっと感想文が書きやすい作品がたくさんあると思います。なぜこの作品で感想文を書かせようとするんでしょうかね・・・。駄作でしかないと思うんですが。

 それより、ちゃんとした感想文が書いてあると思い、この記事にアクセスしてしまった子供達がある意味可哀相かも知れません。感想文としては、とても参考にならないような文章が記載されているわけですからね・・・。



 さて、“楽隊のうさぎ”は置いておいて・・・。今回は検索語句の第三位に入っている『カアイソウ』に焦点を当ててみたいと思います。まず予め書いておきますが、この記事でこの語句をタイトルなどにした記憶はありませんし、記事の内容に含めた記憶もありません。基本的に“可哀相”、もしくは“かわいそう”と書く事を意識しているからです。



 この語句をGoogleなどで検索してみると、恐らく最初に関連づけられて出てくるのが、『加茂前ゆきちゃん失踪事件』ではないかと思います。事件発生から三年後、被害者宅に届いた怪文書の出だしが、この『カアイソウ』なのです。


 事件の詳しい内容は『加茂前ゆきちゃん失踪事件』で検索してみると関連した記事やブログが多数出てくるのでそちらに譲ります。一応あらましだけ記載しておきます。



 平成三年3月15日、三重県四日市市豊田、午後の四時前に飲みかけのココアを残したまま、加茂前ゆきちゃん(名前を覚えておいて下さい)は突然姿を消してしまいます。夜勤に備えて父親は同じ家で寝ていたのだが、居なくなったことには気がつかなかったそうです。同じ日の夜20時、ゆきちゃんは帰ってこないまま。警察に捜索願を出したそうです。

 幾つかの目撃証言などがあったものの、捜査は難航。ゆきちゃんを発見出来ないまま3年が過ぎる。


 ・・・失踪後から3年、ゆきちゃんの家に三枚の怪文書が届く。その不気味さから事件発生後20年近くたった今でも語り継がれることとなる・・・。



 では、その怪文書を、事件を扱っている記事からコピペってみましょう。






ミゆキサンにツイテ
 ミユキ カアイソウ カアイソウ
 おっカアモカアイソウ お父もカアイソウ
 コンナコとヲシタノハ トミダノ股割レ
 トオモイマス
 股ワレハ 富田デ生レテ 学こうヲデテ
 シュンガノオモテノハンタイノ、パーラポウ
 ニツトめた
 イつノ日か世帯ヲ持チ、ナンネンカシテ
 裏口ニ立ツヨウニナッタ
 イまハー ケータショーノチカクデ
 四ツアシヲアヤツツテイル

 ツギニ
 スズカケのケヲ蹴落シテ、荷の向側のトコロ
 アヤメ一ッパイノ部ヤデ コーヒーヲ飲ミナ
 ガラ、ユキチヲニギラセタ、ニギッタノハ 
 アサヤントオもう。
 ヒル間カラ テルホニハイッテ 股を大きく
 ワッテ 家ノ裏口ヲ忘レテ シガミツイタ。

 モウ股割レハ人ヲコえて、一匹のメス 
 にナッテイタ。
 感激ノアマリアサヤンノイフトオリニ動い 
 タ。ソレガ大きな事件トハシラズニ、又カム
 チャッカノハクセツノ冷タサモシラズニ、ケッカハ
 ミユキヲハッカンジゴクニオトシタノデアル
 モウ春、三回迎エタコトニナル
 サカイノ クスリヤの居たトコロデハナイカ
 トオモウ

○ダッタン海キョウヲ、テフがコエタ、コンナ
 平和希求トハチガウ
 ミユキノハハガカ弱イハネヲバタバタ
 ヒラヒラ サシテ ワガ子ヲサガシテ、広い
 ダッタンノ海ヲワタッテイルノデアル

 股割れは平気なそぶり
 時ニハ駅のタテカンバンニ眼ヲナガス
 コトモアル、一片の良心ガアル、罪悪ヲ
 カンズルニヂカイナイ
 ソレヲ忘レタイタメニ股を割ってクレル
 オスヲ探しツヅケルマイニチ

 股ワレワ ダレカ、ソレハ富田デ生レタ
 コトハマチガイナイ
 確証ヲ?ムマデ捜査機官に言フナ
 キナガニ、トオマワシニカンサツスルコト
 事件ガ大キイノデ、決シテ
 イソグテバナイトオモウ。
○ヤツザキニモシテヤリタイ
 股割レ。ダ。ミユキガカアイソウ
○我ガ股ヲ割ルトキハ命ガケ
 コレガ人ダ コノトキガ女ノ一番
 トホトイトキダ


(○は赤いインクで書かれている。文章は原文まま)





 ・・・・これを読まれて皆さんはどう思いますか?まさに怪文書。

 まず、文章に意味があるのでしょうか?文章に意味があるとして、これは暗号か何かでしょうか。それとも本当に“?”な人が書いたのでしょうか。

 文章に意味があるのなら、書いた人は犯人を知っていて、行方不明のゆきちゃんがどこへ行ってしまっているのか知っているようなニュアンスがあります。しかも犯人も知っていて、その犯人は“股割レ”と言われる(女性?)であると言っているようです。犯人に迫るヒントなのでしょうか?それとも単なるいたずらなのでしょうか?



 文章の解釈は色々あります。それこそ関連した記事がたくさんあるので、それらの解釈を見てみて下さい。

 

 この文章を初めて読んだとき、本当に気味が悪かったと思ったことを覚えています。正常な人間が書いたものではないんじゃないか、と真剣に考えてしまいました。逆にそれを狙って書かれたか・・・。


 ただ、個人的見解ですが、国語力が無く、文盲に近い人が必死で書いているという感じではありません。途中の『ダッタン海キョウヲ、テフがコエタ..』という文章は、西冬衛の「春」(昭和22年)という詩にそっくりな表現らしいのです(この詩を知らないので断定は出来ませんが)。こうした表現を盛り込めるということにある程度の知性と教養を感じるのですが、如何でしょう?


 これを書いた人は、事件に詳しいのでしょうか?

 ならば、なぜ“被害者の名前を間違えている”のでしょう?書いたのは事件に関係がない人なんでしょうか・・・。



 果たして、この文を正しく解釈すれば真実に近づけるのでしょうか。それとも全く無関係なんでしょうか・・・。


 記事のデータを解析から、変な話を長々と書いてしまいました。さて、もっと身近な謎です。『カアイソウ』という検索語句で、どうやってこの記事へたどり着いたのでしょう?その語句が含まれている記事はないというのに・・・。


 今回はちょっと一つの語句にだけスポットを当ててしまいました(それくらいこの怪文書は印象が強い)。


 またデータを解析していて面白いことがあれば報告していきたいと思います」



   彼「・・・えーと、どちら様ですか?」