昨日の五月八日は、機材貸しで関わった芝居、「贋作企画・烏合の衆『新オイディプス』」の千秋楽であった。仕込んだ物達をバラして、機材を引き上げなければならない。
いわゆる“バラシ”に参加してきた。
今回は全く芝居の内容には関わっていないので、全然関係者ではないのだが、なかなか盛況であったようで、それを聞くとなんだかうれしくなってしまった。
芝居というのは、表現している物を観てくれる人がいて、初めて成立する物なわけで・・・。どれだけ面白い物、良いものを作ろうとも、観客がいない状態では成立しない。単なるマスターベーションに成り下がらないためには、表現する物を観てもらって、さらに観客の感情に訴えかける、何らかの情報を与えなければならないわけで(それは究極、『感動』とかって言葉で一括りにされてしまうんだろうけど、そんな大風呂敷を広げるつもりはない)。多くの人に観てもらえたのなら何よりだ。
客出し中の客席に入ると、客出しの音楽が個人的に大好きなアルバム、“Extreme”の『WAITING FOR THE PUNCHLINE』が流れていた。ちょっとだけテンションが上がる。が、客出しはすぐに終わり、音楽はあっという間に消えた。舞台空間の温度がすっと下がる。
音響的には仕込んだ機材が少ないので、ちゃちゃっとばらして、さっさと終わらせてしまった。
何もない舞台。五日間、全9ステージを終え、セットや機材がばらされた小劇場の空間。熱かった空気も、あっという間に消え去ってしまう。
機材車の到着待ちなんて状態になると、スタッフも出演者も緊張の糸が切れかかり、少しずつおかしなテンションに。
カメラを向けると、サービス精神旺盛な表情を見せてくれる、照明増員のSK嬢(右)。そしてまるで写真週刊誌のカメラを避けるかのような小芝居をしてくれる、“影”の藤沢俊一郎(左)と、照明オペレーターのSN嬢。設定は、密会現場に現れた突撃リポーター。ということは、撮っている自分はさしずめ写真週刊誌のカメラマン?
ビデオ撮りしていた昼公演を、PCに取り込む作業中の素敵女子AO嬢。変換処理が遅いらしく、なんだか手持ちぶたさ状態になっている。
主人公の“アシバレ”役を演じた原竹志(ピッコロ劇団)。今回の企画の発起人でもある。疲れ切ってはいるが、カメラを向けるとピースサイン。サービス精神旺盛な男。というか、まだ芝居のテンションが抜けきっていないのかな。
すっかり疲れ切っている“ハンネン”役の東龍美(劇団そとばこまち)。寝転がっているところはついさっきまで客席であったところ。ところで、すっかりダレダレだけど、ストレッチとかしとかなくて良いのかい?
こちらはちゃんとストレッチをしている“ウツセ”役の堀江勇気(尼崎ロマンポルノ)。
足の裏を叩いてもらっている東龍美。気持ちよさそう。叩いているのは照明のSN嬢。
差し入れの仕分けとかをしている素敵女子ゆうこりん(左)と、千秋楽終わりでもはや魂の抜けきった作・演出の小畑悠。稽古中にインフルエンザにかかり、ただでさえ遅い台本の上がりをさらに遅らせた犯人。因みにゆうこりんは、歌がとても上手い。芝居の稽古用の音楽の仮歌を吹き込んでくれるのだが、いつも「もうこれで完パケ造ればいいじゃん」という気分にさせられる。
すでに打ち上げ用のビールが運び込まれている。さっきまで客席であったところが、阿鼻叫喚(?)の打ち上げ会場となる。
すでに飲み始めている状態だけど、完全にフライング。まだ楽器・道具車担当が帰ってきてない!
楽器・道具車を駐めることが出来たようで、今回の舞台のギター演奏担当の松本誉臣到着。
というわけで、改めて乾杯の音頭を取らされている松本誉臣。“結婚式の披露宴会場で、いきなり司会にマイクを向けられてしまった新郎の友人”的リアクション。・・・あとで思い出したんだけど、“Extreme”の『MIDNIGHT EXPRESS』をジャムっておけば良かったなあ・・・。ちょっと残念。
打ち上げスタート。この時点でフライング組はすでに缶ビールを二本ほど開けている。左端でほとんど見切れてしまっている女性が“タマヒ”役の原聡子(立っている女性)。
右は舞台監督の“与作さん”。まだしらふ。この後、日本酒をあおりだし、アビリティ『限界突破』発動。
悲劇のヒロイン・イオ役の長谷川具子(ともこ)(劇団とり鉄人)。この劇団の手伝いに行くと、この女優がいつもオープンマインドで接してくれる。
だから気楽に手伝いに行けるんだと思う。
有り難いことだ。
・・・何度か飲みすぎで足腰が立っていない状態を目撃したことがある。
迷惑なことだ。
因みに、姓名判断のアプリでこの女優の名前をみてみると、やたらと縁起の良い名前であった。
左はとても芸達者な役者、風太郎(ピッコロ劇団)。色々な役を器用にこなす。上手い。姓名判断アプリで微妙に盛り上がったことは二人だけの秘密。
まだあまり飲んでいないにもかかわらず、右肩上がりにテンションが上がっていっている男優陣。
さらに何か(?)がレベルアップ。左から、風太郎、松本誉臣、藤沢俊一郎、東龍美、堀江勇気、原竹志。
ここまでで、出演者の“タマヒ”役の原聡子の良く撮れた写真が一枚もないことに気がつく。さんざんあちこちに向かってシャッターを切っていたはずなのに、どうやってファインダーから逃れていたのか?リハーサル中の写真があったので、それでお茶を濁してしまおう・・・?
“影”役の池田光美。結構長いつきあい。リハーサル中に指圧棒を貸してくれた。
・・・・さて、この後、写真が無くなってしまう。
松本誉臣と藤沢俊一郎のアコギでのジャム・セッションが始まり、その場にあったカホンで思わずジャムに参加してしまったので、どうやら写真を撮る側から撮られる側になっていたらしい・・・。
しばらくジャムって、先に機材を引き取るために帰り支度をしていると・・・。
次の日の朝も早いんで、お先に失礼させてもらったけど、みんな帰らず小屋にお泊まりだったんだろうなあ・・・。
皆さん、長丁場、お疲れ様でした・・・。
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