Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

ツバメ通信

 いらっしゃいませ。



 ああ、なんだかカメラの望遠レンズそっくりのタンブラーらしくて。興味はあるんですが、意外に高価なんで記事だけ見ていたんですよ。





 彼は久しぶりに某ローカル線の駅で最終列車を待っていたらしい。





「駅舎で巣作りをしているツバメの様子を久しぶりに見ることが出来た」






ほう・・・。






「夜でも灯りの点っている駅舎の中では、案の定ツバメたちは起きていた。眠らないと宵っ張りになってしまうよ、鳥類なのに」






・・・まあ、ツバメは夜行性ではないと思うしな。






「朝も早いであろうし。ひな鳥たちの体内時計も狂ってしまわないだろうかと、親でもないのに心配になる」





・・・ひな鳥が?





「少し見ない間に孵っていた。三羽、もしくは四羽が居るようだ」






ほう。






「駅に着くと、つがいのうちの一羽が、ピーピー鳴きながら駅舎の中をぐるんぐるん飛び回っていた。何があったのかは分からないが、何らかの脅威が近づいたとかであったかも知れない。大騒ぎであったが、やがて巣から少し離れたところにとまり、おとなしくなった。騒がなくなったところを見ると、人間に対しておびえていたようではないようだ」







ふむ・・・。






「こちらは巣のほう。つがいのもう一羽がそばに付いている。こちらも眠ってはいないようだ」






見にくい写真だなあ・・・。

もう少し上手く撮れないものか。







「ひな鳥たちも眠っているわけではなく、時々思い出したように一斉に餌をねだるように鳴き出す。本当に一斉にピーピー言い出す。その瞬間だけ、巣から黄色いくちばしがわらわらと覗くが、すぐに黙って見えなくなってしまう」








ふむ。







「こんな夜遅くにも餌をねだるものなのかな・・・。ただ、ひな鳥が鳴き出したからといって、親鳥たちが餌を獲りに行くとかいう動きはなかった」







ふむ。
夜はご飯の時間ではないということか・・・?






「いずれは巣から身体がはみ出すくらいに成長することでしょう・・・」




まあ、ほほえましい記事であるので良しとするか。


今回はこの辺りで終わる。