いらっしゃいませ。
・・・コップを構えて、蛇口をひねる・・・。
そう、その動きです。
彼の9800円で購入したデスクトップパソコンがなにやら不調続きらしい。
「まあ、中古で9800円で購入したPCを細々と改造しながら使っているわけで。いつどこがおかしくなっても仕方がない」
ふむ。
「でも使える物ならもう少し使いたい。直し直し使っていこうかと」
ほう。
「これまで交換したパーツは、CPU、ハードディスク、メモリー。OSもVISTAから7のアルティメットへ。Core2Duoマシンだけど、なかなか快適に動いていたわけで」
ふむ。
「光学ドライブも交換しようかななんて考えていたらちょうどDVDドライブをマシンが認識しなくなり。良い機会なんで早速新しいドライブを取り寄せてみたんだ」
ほう。
「ハードディスクもSATAであったので光学ドライブもSATAの物を購入。筐体が小さいマシンなので、スリムタイプ。この際なので、ブルーレイも扱えるドライブを選んだ」
ほう。
ふむ。
これを繋げば認識する、ということだな。
「ところがどっこい、ちょっと事情が違った」
ほほう?
「取り外したドライブの接続部分がこんな端子で」
あれ。
「初めて見たんだけど、どうやらスリムドライブ用のパラレル端子らしい」
ほう・・・。小さいIDEということか・・・。
それでは繋がらない・・・。
「でもなぜかSATAのケーブルが繋がっていて」
???
「どうやら、ドライブのおしりに付いているなぞのボードで、IDEをわざわざSATAに変換して、それをマザーボードに繋いでいるらしい」
・・・何の意味が?
「意味は全く分からない。転送速度の遅いドライブを、無理矢理変換して転送速度の速い端子に繋いでいるという・・・」
・・・。
「まあ、とにかくこの状態では、ドライブからの出力スピードがボトルネックになって、まったくSATAの速度になっていないことだけは確かだね・・・」
・・・ふむ。
「オレンジの平べったいケーブルはSATA。赤黒の細いケーブルはおそらく5V電源だと思うんだけど、内部に電源余ってないし、なんだか変なカプラーなんで、変換ケーブルとかもなさそうだし・・・」
・・・換装できないということか・・・。
「まさか無理矢理IDEのドライブを積んでいるとは・・・。新しく買ったドライブ、結構高かったんだけどなあ・・・」
無駄になるか。
「まあ、もう少し考えてから結論を出そう・・・」
そうせよ。
今回はこの辺りで終わる。