Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

続・7月の弾丸魂 まとめ1

 いらっしゃいませ。

 鰯の頭も何とやら・・・。

 まあ、飲んでいって下さい。




 彼は神戸に弾丸で行っていたらしい。


「『KOBE JAZZ MEETING』に上原ひろみトリオが出るということで、強行で観に行ってきた」




ほう。

では、メンツ。


  “這いずり回りまくる、ゲス野郎” 彼。



  毎度おなじみ“素敵女子”バルーン・パフォーマーMT嬢。





「往路は、深夜バス→東海道新幹線で行った。しかし復路はライブの終了時刻が読めなかったこともあって、神戸で一泊→東海道新幹線東北新幹線という金額的にも高く、時間ばかり食う行程になってしまった。まあ、神戸で一泊、新幹線というのは体力的にはものすごい楽であったけれども。飛行機の席が上手く取れなかったというのもあるが」




ふむ。





「ちゃちゃっといきます。深夜バスを降りて、もうすっかりおなじみになってしまった早朝の東京駅丸の内口。現在は改修工事中で、トラックだとかユンボだとかがあちこちに見受けられる」






ふむ・・・。







東海道新幹線新神戸駅へ。お昼前についたので、足を伸ばして新開地駅まで行って昼食。新開地の『宝楽』でいつもの“冷麺定食”。色取りが変なのはキュウリ抜きバージョンだから。どっかりと乗った焼き豚をおかずに焼きめしを食べる。どうでも良いけどやたらと混んでいた。六人連れとかで来ている人達がいて、“待たされるなー”なんて文句を言っていたけれど、こんな狭い店に団体で来てしまうあなたたちのほうが悪いんですよ・・・、と心の中で思ってみたり」




・・・。





「さくさく行きます。食後は再び三宮方面へ。久しぶりに大きなCDショップへ向かう。最近やたらと気になるリッチー・コッツェン関係のCDを漁ってみる。とりあえず旧作を一枚購入。このCDに関しては、少し聴きこんでからレビューを書きたいと思います」






ふむ。





「地元へ帰ってきているにもかかわらず、ホテルへチェックイン。どうせ実家には居場所がないし・・・。シャワーを浴びてから速やかに今回の舞台、神戸国際会館へ。まず、待ち合わせ場所の地下のスターバックスへ。MT嬢が来るまで“マンゴー・ティー・ほにゃらら・フラペチーノ”なるものを飲みつつ、“ミレニアム2 火と戯れる女 下巻”を読む」






ふむふむ。






「待ち合わせ時刻きっちりにMT嬢は到着したが、実は上原ひろみ氏がどんな感じの音楽をする人かあまり説明していなかった。でもまあ、口で説明するよりも聴いてもらった方が良いかと思って、とりあえず音の洪水になると思うので、ゆらゆら漂っておいて下さいとだけ説明(?)する」






不親切きわまりなし。






「というわけで、神戸国際会館・こくさいホール入り口下。1000人越えのホールで、ガクブチのタッパもあるので色々な公演が出来るホール。ここで催し物を観るのは2回目かな・・・?エスカレーターを上がるとホール入り口」






・・・。





「今回の公演のポスターも貼ってある。当たり前だけど」








当たり前だな。







「改めて今回のイベントの名称を書くと、『KOBE JAZZ MEETING. presented by Blue Note Tokyo. 上原ひろみ・ザ・トリオ・プロジェクト feat. アンソニー・ジャクソン & サイモン・フィリップス. Gerald Clayton Trio』。上原ひろみトリオの単独公演ではない。先にGerald Clayton氏のトリオが演奏するのだ」







ふむふむ。






「開場が始まったのでホールへ入る。かなり下手(しもて)の端の席で残念きわまりない・・・。ホールに入ってすぐに思ったのは、この手のホールの割には空間がデッドであるということ。これも好みではないのでちょっと残念。以前に来た時はこんな印象を受けなかったんだけど・・・」






・・・。






「さて開演。まずは“Gerald Clayton trio”が演奏。このGerald Clayton氏のことは全く知らなかったのだけれど(失礼)、渡辺貞夫氏のレコーディングに参加したりする実力派、らしい。ネットであとで調べてみた」








・・・ほう。







「・・・これがですねえ、何でしょう。ピンとこない曲、ピンとこない演奏。舞台上で三人の演奏者が・・・、居ます。という感じだけで・・・(失礼・・・。あくまで一個人の感想です)」






・・・。






「ピアノ、ベース、ドラム、どれも違う方向を見て演奏しているし。アレンジも退屈だし・・・。PAもなんだかもっさり。特にベースは客に聴かそうという意欲が感じられない。ウッド・ベースにピックアップを付けて、ハート・キーの小型のコンボアンプを鳴らしていたけど、マイクで拾うにしても、DIでライン吸うにしても、もっと客に聴かせる音は作れるはずだと思ってしまったんだけど・・・(度々失礼・・・)」







・・・ふむ。






「最近の知的なモダンジャズですよ的な曲達であったけれど・・・。しかしどうも退屈な感じだなあ・・・、なんて思いながら横のMT嬢をチラ見してみると、まぶたが今にも落ちてきそうになっている!ああ、申し訳ない!!」






あらら・・・。





「どうも盛り上がりに欠けるまま、Gerald Clayton trioの演奏が終了。20分の休憩。20分の間に楽器はすべて袖中に運び出され、新たなtrioの楽器達がセットアップされる。転換を見ていたいという気もあったけれど、この間にトイレへ。後半を集中して観るための前準備!」






・・・。






「トイレから戻ると、舞台上手(かみて)にはジャズの公演とは思えない大きなドラムセット。舞台奥にあったハート・キーのベースアンプも無くなっている。ライン取りかな?そして中央上手寄りにあったピアノは中央下手(しもて)寄りへ。そもそも同じピアノなのかな?きっと違うはず。転換を見ておけば良かったかなあ・・・。ちょっと残念」







・・・多分違うだろうねえ。






「演奏が始まってすぐに、本当にすぐに、ほぼ最初の一音で、観客はさっきとは全く違うものが目の前で展開され始めていることを知る!膨大な水の流れのような圧力!音の波!その音の波が脳内の“音楽”という感覚を、確実に刺激する!」







ほう・・・!






「波に揺られている心地よさ。でもそれは眠りを誘うような感覚ではなく、心地よい緊張感。リラックスしていた観客は、その音の揺らぎで瞬間にスイッチを入れられる」






へえ・・・。






「舞台上にはたった三人しかいない。なのにこの音の数は何だ?圧倒的な感じは何だ?」






・・・。






「PAの感じもさっきとは全然違う。卓の様子が座席から分からなかったんだけど、きっとさっきとはエンジニアが違うんじゃないかな?ホールがデッドなのは仕方がないんだけれど、バランスや音圧の“質”が違う」






へえ。







「ピアノの音のキラキラ感も違う。これは臭っさいアウトボードでごまかしているのではなく、確実に生音が良いはず。でないとこんな風に出力されて(聴こえて)こない!」






ほう・・・。






「“圧倒的なもの”に圧倒されっぱなしで二曲が終了。上原ひろみ氏がマイクを持ってMC。テレビなどでよく見るあのキュートな感じでおしゃべり。そのギャップに魅了される」






へえ・・・。






「席があまり良くないので、舞台上の楽器とかがよく見えなかったんだけど・・・、サイモン・フィリップス氏のドラムセットは以前に某雑誌で見た時に比べると小さくなったような気がしたんだけれど、楽器点数自体は変わっていない感じ・・・。どうやらタムが浅胴になって、少し小さく見えたようだ。ジャズだからかな?演奏者(もちろんサイモン・フィリップス氏)の周りをぐるりと取り囲む感じは変わらない。右手側(向かって左側)にゴング・バス。左手側(向かって右側)にチャイナ・シンバル。チャイナの下にはオクタバン。こういった楽器数の多いセットになると、やたら巨大要塞化してしまうんだけど、機能的にまとめられてあるのだろう、往年のヘビー・メタル系バンドほどの圧迫感は感じられなかった。実にカッコイイ(個人的には一度は生で観てみたかったドラマーの一人!ものすごいミーハー気分!あと、やはりテリー・ボジオ氏とスティーブ・ガッド氏は、一度は生で観てみたいなあ・・・)!!」






ほう。






「舞台中央奥には椅子にどっかりと座り、“コントラバス・ギター”(6弦ベース)を弾きまくるアンソニー・ジャクソン氏。遠くてよく見えなかったけど、楽器の見た目がとてもシンプル。あとで調べてみたら、フォデラのシグネチャー・モデルであるらしい。ピックアップが一つのシンプルな見た目・・・。というか、ボリューム・コントロ−ルすら付いていないし(もちろんボリュームペダルでコントロールしていると思われるけど。色々と危ないから。)!!」






・・・シンプルなんだな。







「調べてみると、以前はフェイザー(!)なんかのエフェクターを使ったりしてたみたいなんだけど、最近はもっぱらラインで抜くようですな・・・。しかし、ピック弾きと指弾きの淀みない切り替えがすばらしい!」








・・・。

どうしたか。






「すみません。書いても書いても終わらない感じで・・・。いったん終わります・・・。続きはいずれ・・・」





・・・ぶち切ったか。

まあ、良い。いずれしっかり続きを書くのだぞ。