初めての・・・
いらっしゃいませ。
・・・いやあ、本格的に冬到来ですねえ。
彼のギター初心者日記。
「今回は、初めて弦の交換にチャレンジすることにしたよ!」
ほう。
「中古で購入したときには既に弦が付いている状態だった。ほとんど使用感のない状態であったので、前のオーナーさんが出荷の前に付け替えてくれたのかも知れない」
ふむ。
「しかしまあ、せっかくなんでまっさらな弦で気分よくいきたいゼ!というのもあり、今回新しい弦を買ってきた次第」
・・・ふむ。
「ついでに言うと、出来るだけ細いゲージのセットにしたかったというのもあるし。あと、ピックガードの内部がどう処理されているのかを見るにも一度弦は外さないとだしね」
なるほど。
「というわけで、工具とか。まあ、ニッパーは必須。あと、ピックガード外したりするのにドライバー。弦は松本誉臣氏が“GOOD”と言っていた、エリクサー製。009からの一番細いセットと思われるのを購入」
ほう。
「なんでも、エリクサーの弦は、表面が何かで(何これ?テフロン?)コーティングされていて、手の汗や脂、汚れなどの付着を防ぎ錆びにくくなっているらしい」
へえ。
「多分頻繁に弦の交換なんかしないと思われるので、これはうってつけの商品。ただ、ちょっと高かったなあ・・・」
・・・。
「後で調べてみて分かったんだけど、某・成田の通販ショップでは千円を切っている。リンゴの国では1500円位する。まあ、通販待ちたくなかったし、それはそれで・・・」
まあ、次は安く買うことを考えるのだな。
「自分が学生の頃は、アーニー・ボールとか、ダダリオとかが定番でしたね、やっぱり。あと、SIT使ってるやつはなんだかCOOLで流行の最先端でした・・・。まあ、流行廃りってやつですな・・・」
・・・。
「で、アームダウンからニュートラルに戻ると『ガツーン!』と音が鳴るブリッジと本体の干渉。これもスプリングを調整して改善してみようと。マツモトさんアドバイスありがとうございます!」
うまくいくと良いな。
「怖いので、分厚いペーパーナプキンを挟んでみた・・・」
・・・。
「後は普通に弦を緩めていけばキャッチロックが外れて弦が抜けるはずなんだけど・・・」
どうか。
「手間取ったけど、外れました。ニュートラル状態からさらにゆるめ続けないとキャッチ・ロックが外れなかった。何とか無事6本とも外れた。初心者なんで、これくらいでも怖い」
・・・そういうものか。
「またまた学生の頃の話になるけど、初めてスネアサイドを自分で交換したときのことを思い出したな。スネアサイドってぺらんぺらんで本当に薄いし。その薄い膜(?)が、ボルトを締めると『メリメリ』とか『バキッ』って音がしてく。どこまで締めればいいか分からないし、締めないとスナッピーの音しないだろうし、でもこれ以上締めたら破れてしまいそうだし・・・。いやあ、ハラハラしながらヘッド裏張り替えてましたねえ・・・」
まあ、その辺りでこちらへ戻ってきたまえ、オッサンよ。
「弦が外れたところで、スプリングを止めている金具を緩めていきますぜ。うーん、ごくごく普通の木ねじですなあ・・・。ということは、緩めすぎると、このねじ自体がぐらつくわけか・・・。あまり極端に緩められない・・・」
・・・。
「5ミリから6ミリくらいかな。そのくらいねじを出してみました」
・・・ふむ。
「弦が外れている状態。あんな細い鉄線がないだけでも、なんだか物足りない画づら」
確かに。
「さて、ピックガードを外してみよう。3プライだね」
・・・。
「アッセン全体の写メを撮っていなかったけど、ちゃんと外れました」
相変わらず残念な人だな君は。
「本当にFenderのNOISLESSピックアップなのかなあなんて思ってましたが、確かにFender製のようだ」
ふむ。良かったな。
「ピックアップの高さ調整は、バネではなくゴム・ブッシュだ。ノイズ対策かな?アルミテープが貼られている」
・・・ふむふむ。
「ピックアップには接点が4つ。4芯化されているようだね。見た目はシングルだけど、内部構造は違うんだろうね。接点が二つ、ショートさせてある。これは、グリーンの線がアース、なのかな?」
・・・ふむ。
「ボリュームポッド。ポッドの背面にすべてのアースが落とされているようなんだけど、この半田仕事は・・・。うーん・・・」
盛ってるなあ・・・。
「まあ、確かに芋半田状態になっているとか、半田が少なすぎて危なそうとかではないから良いんだけれど・・・」
どうかね。やり直すかね。
「少なくとも外れそうという状態ではないので一旦このままで・・・」
・・・ふむ。
「フロントピックアップのトーンポッド。500kΩと書いてある。これが標準なのかどうか?この辺りのところが知りたい」
さあ・・・?
「ミドルピックアップのトーンポッド。こっちは1MΩと書いてある」
ふむ・・・。
「先のフロントピックアップ。なにやらオイルコンデンサーらしき物(←訂正!フィルムだ!これ)が付いているが、これがOKなのかNGなのか、初心者なので分からない」
写メでは抵抗値とかも見えないな・・・。
「原物も虫眼鏡とかが要るくらい細かい文字で、ちょっと判別できなかった・・・」
ふむ・・・。
「こちらはミドルポジションのコンデンサー。フロントと同じく黄色いコンデンサーが付いているが、さらに緑色のコンデンサーも付いている。ナゾ」
ふうむ。
「一つ確実に言えることは、このトーンコントロールをいじっても、ほとんどハイカットになってくれないということだ。トーンの変化がほとんど感じられない。このコンデンサーとかポッドの抵抗値とか、どうも怪しい気がするんだよな・・・」
・・・ううむ。
「ピックガードもアルミテープが貼られていましたが、本体のザグリの中もテープで覆われております。ノイズ対策としては効果があるのでしょうか?それよりもこの雑な仕上げは・・・。まあ、多分これも前のオーナーさんが貼ったんでしょうね。まあ、致命的とかそう言うのではないので、これはこれでありということで」
きっとノイズ減ってるんだ。これのおかげで。
感謝したまえよ。
「さあ、次は困ったちゃんの部分ですな・・・。ブリッジをWILLKINSONに交換した際に、アーム取り付け部が干渉して取り付けられなかったんだろうね。なんだかカッターナイフか何かで無理矢理ザグリが広げられているんだけど、その処理が雑すぎてバキバキになっている部分・・・。アーム取り付け部の下で、見えにくいと言えば見えにくい所なんだけど・・・」
・・・ふむう。
「放置しておくとここからさらに塗装が割れていきそうなので、ちょっとだけやすりで処理。もちろん削った部分は塗装がはげてしまうんだけれど・・・。致し方なし・・・」
・・・。
「これもブリッジを交換したときのダメージ。純正のスタッドを抜いて、そのままWILLKINSONのスタッドを無理矢理ねじ込んだために、塗装が割れて剥がれてしまっている。瞬間接着剤で止めてあるな、これ。ねじ込むにしても、もっと優しくできたと思うんだけど・・・。というか、ねじ込んでいるときに“きつい?”と思ったら、リーマーとかで処理しないと・・・。因みにこの塗装剥がれはもう一本のスタッド部でも同様の状態。同じく瞬間接着剤で塗装片を止めてある。おそらく本体割れとかには至っていないと思うんだけど・・・」
これも見えにくい部分ではあるがな・・・。
「・・・さて、確認したいところを一通り見たので、ピックガードを戻して弦を張ろう。・・・ペグって右回し?左回し?回せども回せどもロックがかからない。まあ、なんだかんだで無事ロックしたけれど。ニッパーで余分な弦をプチン」
・・・。
「なんとか6本とも張れたけど。何これ!弦の交換&その後のチューニング面倒クセー!!フローティング状態だからなかなか全部の弦のチューニング完了しないし!ギターやってる人は毎回これをやってるの?いやあ、これは予想以上に面倒だ!」
まあ、それくらいの手間は惜しむな。
「さて、チューニングが終わったところで、件のトレモロブロックの状態を確認。やった!ニュートラル状態でも5ミリくらいの隙間が出来てる!これで普通にしていれば少なくとも『ガツーン!』などという音がすることはない!」
おお。
「ブリッジを横から撮影してみた。フローティング状態で、水平よりもほんの少し後端が持ち上がっている。アームダウンは正常に出来るし、アームアップもそこそこ出来る。もちろんフロイドローズのような使い方をするわけではない」
おおお。
「なかなか快適!調整してよかった!アーミング、カッコイイ!松本さんありがとう!」
良かったな。
「あとはこのトーンコントロールがほとんど効かない部分ですね・・・。ついでに言うと、ピックアップセレクトを色々変化させることが出来るミニスイッチが付いてるんだけど(フロント+リアとか色々出来るらしい)、これも今一つ効果を発揮していないような・・・」
ふうむ・・・。
「配線とかトーンポッドの抵抗とかコンデンサーとか、疑問が解決したら、もしかしたら大手術をするかも知れません。まあ、半田作業は馴れているので・・・」
あまり思い切ったことをしないように。
今回はこの辺りで終わる。
何でもほどほどが大事であるぞ、小人よ!
追記
今、記事を見直していて気がついたんだけど、フロントのトーンポッドに付いている黒いリード線、ループしてる?それともこれは写メでそう見えるだけ?・・・うーん。もう一回開けて確認した方が良いのかなあ・・・。