県庁おもてなし課/パンフレット
いらっしゃいませ。
・・・アハーン?
あいむ、じゃぱにーず・ぶらっくべると!ますたー・おぶ・ニンジャ!
あーんど、ジュードー、ケンドー、カラーテ、みやぎさん・・・。
あ、ごめんなさい!待って、待って!
うえいと!うえいと!
痛い!痛いっちゅうねん!!
ごめんなさい!嘘でした!
彼は休養日を利用して、近隣の映画館に映画『県庁おもてなし課』(原作 有川浩)を観に行ってきたらしい。今回はその辺りの感想なんかをつらつらとしたためたいらしい。
どうか。
「いやあ、予想より全然アリな作品でした」
ほう。
「この手の邦画って、原作をぶち壊すという良く分からない使命感で造られているものが多いけど、ちゃんと原作をくみ取ろうという意図がしっかり伝わりました」
おお、褒めている。
「ちゃんと楽しめました。原作を未読の方はもちろん、既読の方もまた楽しめるのではないかと思います」
ほうほう。
「ネタバレになってしまうのであまりたくさん書けません」
まだ絶賛ロードショー中であるしな。
「でも、小説を読んで、さらに映画を観て、の小さな突っ込みポイントをちょっとだけ書こうかな・・・」
むむ。ネタバレ注意報発令であるな。注意、注意。
「小説を読むと自分なりのキャラクタが脳内で再生されると思うんだけど、どうもそこで出来上がった“清遠和政”(メインキャラクタの一人)と、今回映画でその役をやっていた船越英一郎氏とで個人的に脳内でキャラクタの乖離が起こって・・・」
ほう。
「キャラクタの印象を近づけていくのにちょっと苦労した」
それは君個人の問題だろう。
「・・・まあ、そうなんだけどね。ちょっと船越さんの芝居が脂っこすぎて・・・。しかも脂っこいアップのカットも多くて・・・」
・・・。
「あと、これは映画だから起こってしまうことなんだけど、上映時間の関係で原作ではふんだんに盛り込まれていた高知県の観光地の描写が少なくなってしまっていたこと。ただ、これは制作の方も泣く泣くのカットだろうね・・・」
ふむ・・・。
「ストーリーを入れ込むとどうしても削ることが出来る部分は限られてくるし・・・。観光地エピソードを入れ込もうとすると、あと一時間は上映時間は長くなるだろうし・・・。そうなると映画全体が間延びしているような感覚になってしまうだろうし・・・」
なるほど・・・。
あ、彼のこの程度のちっぽけな感想で粘着してこないで下さいね。
「あ、あと個人的には主人公を演じる錦戸亮氏」
え?
「良くも俺のガッキーを・・・!」
そこ?!
まあ、それは置いておいて・・・。
「原作のベタ甘さ加減を、良い具合に薄めてて、とても見やすくなっているのではないでしょうか。肩肘張らずに観ることの出来る、良質のエンターテインメント作品であると思います」
なるほど。
お時間のある方は是非、と云うことだな。
「しかし原作の有川浩氏の人気はものすごいものがあるんだと改めて思いましたね」
ほう。
「同じシネコンで『図書館戦争』もロードショー中であったわけで。同じ時期に2作品も有川氏の原作の作品が映画化され上映されている。人気作家恐るべし!」
たしかに。
「さらに云うと、テレビドラマ『空飛ぶ広報室』も現在放映中なわけで・・・(まだ観たことはないんだけどね)」
同時期にこれだけ映像作品化されているのか・・・。
「阪急今津線の甲東園駅に近い大学のご出身というお噂。これだけでも兵庫県民としては応援できます。がんばっていただきたい!」
上から目線だなあ・・・。
「あ、関西人、特に兵庫県民の中では、“大阪の千里にある名前の似た大学”とは完全に別物です。甲東園の大学、確実に格式が上という評価です、兵庫県民の中では」
なんだそりゃ。
「“千里にあるでっかい私立のK大在学です”という男と、“西宮にあるミッション系の私学、K学の学生です”というなんとなく名前の似た大学に通う、二人の男が居たとしてだ」
・・・。
「飲み会という名の合コンで、神戸や西宮や芦屋に住むお嬢様にもてるのは、確実に後者!断言しておく!」
・・・芦屋のお嬢様が合コンに行くか?
「・・・うわさでは、京都の名門私立大“D”と“R”でもそういった微妙なヒラエルキーが有るとか無いとか・・・。まあ、京都府民ではないので良くは知りませんが」
・・・ところで、もはや何を書こうとした記事なのかが分からなくなりつつあると思うのだが。
「映画の帰りに書店で思わず購入してしまいました」
文庫版『県庁おもてなし課』
・・・キミは確か単行本を既に購入して・・・。
「表紙イラストはウチダヒロコさん。単行本に続いての採用。GJ!」
・・・。
「単行本の表紙とはトリミングの感じが変わって、掛水君と多紀ちゃんがぐっと身近に迫ってきた感じ。これ、良いですね」
同じ本を・・・、
「まだ未読の方、文庫版はお手軽価格ですよ!太平洋のブルーが鮮やかな表紙になっております。ベタ甘好きの方は是非!」
・・・是非!
「表紙イラストのウチダヒロコさんの公式ホームページはこちら」
今回はこんな所か。
結局“K・K・D・R”の四校でどれが一番女子にもてるのかという小さなナゾを残したまま今回は終わる。