『モダンタイムス』伊坂幸太郎
・今の自分の「知識」はだれのおかげなのか?何を信じる?何を疑う?
・「知識」「常識」を得る“システム”
マンガ『うさぎドロップ』宇仁田ゆみ
・主人公、河地大吉は完璧超人である。頭が下がる思い。
・鹿賀りんちゃんは良くできたヒロインではあるが、この子もある種の完璧超人である。
・最終的に恋愛物語的に発展していくのが『?』な感じ。
『儚い羊たちの祝宴』米澤穂信
・ちょっとシナリオ的に無理がある短編が二三有る。
『龍神の雨』道尾秀介
・途中でちょっと先が読めてしまうけれど、悪い作品ではない。良くもない。
『捻れ屋敷の利鈍』森博嗣
・Vシリーズ。個人的に登場人物の保呂草が好きになれない。
『戦闘妖精・雪風<改>』神林長平
・おそらく一回目は中学生くらいに読んでいるはずだが、この読みづらい感じの文章を当時の自分はどうやって挫折せずに読んだのか?
・主人公の深井零に、子供の頃ものすごく共感した記憶がまざまざとよみがえる。孤独。外界への拒絶。それは今も。・・・ああ、だからか。
『ジョーカー・ゲーム』柳広司
・期待したほどではなかった。
・短編連作の形態を取っているところには好感が持てる。
『聖なる怠け者の冒険』森見登美彦
・圧倒的な文章量や、読者を置いてけぼりにする勢いを無くすと魅力半減。
・『ペンギン・ハイウェイ』あたりから妙に“優しい”。それは読みやすさ的な部分でもあるが。個人的にはもっとザクザク、ゴリゴリで良い。
・“走れメロス”あたりの、勢い・怪しさ・物量・キラキラ、を持っている作品が欲しい。“有頂天家族”の続編に期待。