Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

醜い駄文

子供の頃、暗い夜道でも月はずっと付いてきてくれた。


見ていてくれた。


少し大きくなってから、『月はみんなについて行ってくれる。なら、月は誰の物だろう』などと考えたりした。



もう少し大きくなると、月は付いては来るけれど、見ていてはくれなくなった。




自分のものでは無い。そんなことを考え始めたら。



もう月は付いてきてはくれない。




今日は曇り空。月はおろか星さえも見えない。