Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

生きていた。もしくは、生きる。

兄が突然亡くなった。

 

四日前のことだ。

 

交通事故だった。

 

離れて暮らしていて、長いこと顔なんて見たこと無かった。

 

久しぶりに見た兄の顔は、棺の中の寝顔だった。

 

泣いた。

 

葬儀の終わり、花を手向けてくれた兄の同僚が涙を流していた。

 

離れて暮らしていた兄には、兄の生活があり、そして泣いてくれる人達がこんなにもいた。それを感じることが出来たのはうれしかった。

 

うれしく、

悲し

そして何よりも辛く。

 

泣いた。

 

泣いた。