Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

歯医者さんに行ってきた

 いらっしゃいませ。


 ・・・こちらのお席へどうぞ。





 彼の医療体験記。




「歯医者さんに行ってきた」




ほう。





「おそらく15年ぶりくらい」





・・・行ってなさ過ぎる・・・!




「今日行った歯医者さんでも15年ぶりくらいの歯医者だと言ったら、『おーっとーっ!』と驚かれた」




それはそうだろうな。





「以前から抜きそびれていた親知らずが虫食いになっているらしい。今回はそれを抜く段取りをしに行ったんだ」





ふむ。






「ついでの15年間ほったらかしの歯を徹底メンテナンスしてもらうことにした」






なるほど。






「親知らずは右下の一本だけが残っている・・・」






なぜ一本だけ?






「その最後の親知らずを抜く予定で15年前に歯医者さんに予約を入れたんだけど、見事に寝過ごしてしまい・・・」





・・・。





「なんだか心苦しくてその歯医者に再度の予約を入れぬまま足が遠のいてしまって・・・」






・・・で。







「気がついたら15年くらいほったらかしで」







良くその15年間、親知らずが腫れたりしなかったな・・・。







「まあ、運良く・・・。で、虫食い状態になったようなのでこの際抜いてしまおうと考えたんだ」







ふむ・・・。






「いやあ、近代化されてましたね、最近の歯医者さんは」







ほう。






「口腔内をピンポイントで撮影してそのキャプチャー画像を見ながら診断と説明をしてくれるんだけど、なんだか自分の虫歯とか歯石とかがアップで撮られている写真を自分自身で見るというのはあまり気持ちの良いものではなかったですな・・・」






・・・まあな。






「あと、歯石のクリーニングをしてもらったんだけど、高圧洗浄か超音波洗浄かなんかそんな感じのやつと、研磨剤みたいなので磨かれるやつであった。昔みたいに先の尖った器具でカリカリ擦られるのとは違っていた。個人的にはカリカリやってもらった方が『徹底的にやってもらっている』感があって良かったのだが。あと、15年前に行っていた歯医者さんの歯科衛生士さんはどうやらかなりな凄腕であったらしい。今回はとは爽快感(?)が全然違っていたように記憶している」






・・・で、抜歯は?








「次回に上の歯のクリーニングと同じ時にやってもらいます。今回はレントゲン撮影と診断、それに下の歯のクリーニングで終わりました」






なるほど。

まあ、楽に抜ければいいな。

今回はこの辺りで終わる。