読書感想文 伊坂幸太郎『フィッシュストーリー』を読む
いらっしゃいませ。
・・・・ああ、まあ勝手にやっててください。
彼は今日こそはまともな文章をアップしようと奮起したようだが、いかんせんまだかなりダウナーだ。その上風邪を引いてしまい、熱だるい。
大丈夫なのか?
「・・・・」
書けるのかね?
「今日は毒電波の発生源が遠い・・・。何とかなるかな・・・・」
今回は伊坂幸太郎氏の『フィッシュストーリー』を読んだ感想と言うことだが。
「映画化もされてたんで、気にはなってた。文庫落ちしてから買ってみた」
どうだった?
「中・短編集ということで、ストーリー的な事は本編を読むだとか通販サイトの宣伝文だとかで内容は把握してほしい」
要するにそのあたりはまた投げっ放すわけだな・・。
ではそれ以外での感想だとかなんとかを書きなさいよ。
「巻末の解説には『伊坂作品としてこれだけをよんでも楽しめます』的な事を書いてあったけど、既存の伊坂作品を読んでいるのといないのとでは大きく違うと思う。もちろん読んでいる方が深く入り込めるんじゃないかと」
−−−−携帯で修正したら後半が消えた。書き直し−−−
ご存じのように伊坂作品は物語同士が微妙に関連(リンク)している。
「なのでこの『フィッシュストーリー』も細々と既存の作品とリンクしているので、既存作品を何冊か読んでいるとより楽しめる」
例えばどれを読んでいれば良いとかは?
「普通に『オーデュボンの祈り』とかから順に読んでいっていればいいかと。」
少しだけあげておくと
・オーデュボンの祈り
・重力ピエロ
etc.
まあ彼自身、伊坂作品を網羅しているわけではないので・・・
ほかに何か感想とかは?
「表題作の『フィッシュストーリー』では、途中バンドの話が出てくるんだけど、物語の進行がそのバンドのベーシストでリーダーの男なんだけど、どうも映画版のキャストの伊藤淳史君のイメージじゃなくて・・・」
ほう。
「もっと年齢が上のような気がする。30〜35歳前後で、高校生からバンドを初めて5から6個のバンドを渡り歩いてきたよって感じで・・・」
ふむ。
「ベースもバイオリン・ベースじゃなくて、フェンダーのジャズベのイメージ。結構スラップも好きな感じで・・・」
おいおい。
「背も高い、きっと」
あくまでキミの脳内で変換・作成されたイメージ映像だろう。
未読の方は彼のつぶやきを無視してもらいたい。
「あと映画版のタイトルチューン『フィッシュストーリー』は斉藤和義氏がかなりパンキーな曲をつけてたけど、小説では『カッティングが上手いギタリスト』的記述があるので、多分ラウドなだけの音楽ではなく、なかなかに大人なロックンロールのイメージで読んでた」
まあ、設定がピストルズがデビューする一年前に解散、バンド名が「逆鱗」て設定だとそうなるかなあ・・・
・・・ところで小説内でバンド名って出てきたっけ?
「バンド名・・記憶にないな・・・。まあいいか」
この本、おすすめかい?
「『グラスホッパー』面白かったですよ!」
ええ?ここで?
まあ小人の戯言なんで聞き流しておいて下さいよ・・・。
あと、消えてしまった文章を思い出そうとしてもその時のノリでしか書けないものがあると単純に彼は思った。