いらっしゃいませ。
ああこれですか?
また新しいカップを・・と言いたいところなんですが、これはプリンの入れ物ですよ。見覚え有りませんか?
『モロゾフ』のプリンの容器なんですよ。関西の家には極めて高い確率で転がっているという・・・。
プリン?はあ?
水以外何入れるってんですか?
昨日の2010/02/20、彼は西宮市にある兵庫県立芸術文化センターへ、兵庫県立ピッコロ劇団の第36回公演『真田風雲録』を観劇に出かけた。まだ公演期間中であるが、彼は感想などを書いてみたいそうだ。ネタバレなんかには注意せねば。
「・・・最近思うんだけど、逆にこういったレビューで何となく内容をつかめた方が興味を持って観劇に出かけてくれるのではないか、と」
まあ、程度によるか・・・。
「とりあえず記憶がまだ有るうちにやっつけちゃいたいかなと」
別にブログというものはそんなに義務的に書く物では無いと思うが・・・。まあ、好きにしたまえ。それでも逸脱したネタバレには注意してな。
「今回の作品は、福田義之氏が1960年代に書いた作品なのだそうだ」
今回の『真田風雲録』は、演出が内藤裕敬氏(南河内万歳一座)、そして出演者がピッコロ劇団の劇団員にさらに関西の小劇団から多数の客演を呼び、出演者の数が40人を超える作品となっている。
「戦国末期の時代物だけに、合戦のシーンはかなりの見応えであった」
なかなかキミ的には好評価のようだが。
「・・・うーん、ちょっと色眼鏡ではあるが、真田幸村ってだけで、ちょっと感情移入の度合いが変わってしまってるのかも。真田幸隆、昌幸、幸村(信繁)の真田一族にちょっと惹かれる。ちょいと判官贔屓的ではあるが」
まあ、人気のある戦国武将だよね・・。
「今回の芝居は真田幸村と講談でおなじみの真田十勇士が登場する。真田十勇士ってのはヒーローであるけれど、どれだけ物語の中で活躍しようともそれは決して勝利には結びつかない。大阪城の落城という歴史は曲がることはない。つまり、真田十勇士が出てくるって言うだけで、それは悲劇的な幕切れへと流れて行くお約束でもあるわけだ・・・」
語るね。
「少し悲劇のヒーローに感情移入しすぎかな・・・。でも真田丸での籠城戦や、徳川本陣に攻め入り一時は家康に自害を覚悟させる戦ぶりなどなかなかにイカス(因みにその合戦で幸村は最終的には討ち死にしているはずだが)。」
今回の芝居ではそのあたりの時間軸が若干前後しているのかな。まあ全然有りなんだけどね。芝居だし。
他に芝居的に良かった点など有るかね?
「まず、転換の仕方が大変良かった!これは書きすぎると芝居の肝の部分をばらしてしまいそうなので余り書けないけど、明るい舞台上で役者が舞台装置を動かし転換を殆ど見せている。それがなかなかオモシロイ。転換自体は非常に多いが、それで舞台の温度が下がることはなく、その転換自体も見応えがある」
なるほど。
「歴史的に物語に適した時代背景だし、演出によっては英雄譚にも青春群像にもなりえるし、悲劇的にもなり得る。柔軟な台本なんだろうね」
落城による悲劇的な(?)結末は変わらないんだけどね・・・。ほかに何か印象に残ったことは?
「出演者が41人いるのだが、そこにだぶつき感がない。人力での転換や多人数での合戦、マン・パワーがしっかりと機能していて、良い感じであった」
ほう。大人数の芝居って、動きが難しいんだけどね。では、逆に「?」な感じのシーンとかあったかね。
「真田十勇士の元となる浮浪児達が関ヶ原の合戦場で出会っていくのだが、出会って、次のシーンではいつの間にか幸村の庵。九度山である。どういう流れで関ヶ原から紀伊の国へ浮浪児達はたどり着いていたのかがさっぱり判らない。芝居のランタイムは伸びるけど、何かそのいきさつとかかるーくあっても良かったんじゃないかと」
ふむ。変に細かいことを言うな。まあいいんじゃないか?
「まあ、大筋でそこそこ楽しんだので良かったってことで・・」
・・・まだ何か?
「芝居とは直接関係ないんだけど、兵庫県立芸術文化センターの中ホール、座席がイマイチ!」
まあ、くつろいで観たいのも判るが、兵庫県にもの申すか・・・!
お問い合わせなどは兵庫県立芸術文化センターへ