読書感想文 『聖☆お兄さん』 中村光 1巻から5巻を一気に読んだ
いらっしゃいませ。
まだまだ暑いですね。さあ、蛇口をひねりますよ!!
過日彼は、中村光の漫画、『聖☆お兄さん』の1巻から5巻を読んだらしい。今回はそれについての感想とかをへろっと書いてみたいそうだ。また漫画の感想かね。
「いやあ、やはり流行の物も取り入れていかないと・・・。それに漫画の感想なんてたまにしか書かないので良いじゃないか!!!」
強烈に居直ったな。まあ、書いていきたまえ。
かなり以前から評判の漫画だな。
「実は、第1巻はかなり以前に読んだことがあって。でもここまで話題になるとは思っていなくてずっと読まずにいたんだけどね。この間ネットカフェで記事を更新した際についでに既存の1巻から5巻までを一気に読んでみることにしたんだ」
ほう。
「なんだか最近文章を読む速度が落ちたようで・・・。5冊読み終わるのに2時間以上かかってしまった」
それはある意味無駄な時間を過ごしたな・・・。
「まあ、おもしろかったので、それなりに価値のある時間であったと思いますよ。フリードリンクも大活用だし」
・・・それはよかったな。
では内容とかに触れてみたまえよ。
「天界で長い間人間を導いてきた“神の子”イエスと、“目覚めた人”ブッダ。その二人が地上にバカンスにやってきて、立川の風呂無し・ペット不可の安アパートでルームシェアしながらほのぼのと暮らしていく物語。まるで貧乏な外国人留学生のような生活をだらだらと描いていくギャグマンガ(?)。“奇跡”を起こしてみたり起こさなかったり、人間界を堪能したり“迫害”されたり(?)しながら現代の日本をエンジョイしていく」
むう、面白いのか面白くないのかさっぱり分からない内容であるな。
「ところがこのほのぼのライフが面白い!」
ほう。
「イエスはかなり現代日本に毒されていて、ドラマの感想文を扱ったブログで1万アクセスを超える人気ブロガー。しかも女子高生に『ジョニー・デップに似てない?』と言われたことを大変うれしく思っていたりする。そのためキメ顔は『ジョニデ風』であり、日々新しいパソコンの購入をもくろんでいる」
なんだそりゃ。
「ブッダは過去の苦い(?)苦行の記憶のためかやたらと節約家で、浪費癖のあるイエスを時々たしなめる。ただし、『仏の顔も三度まで』なので、4回目には恐ろしいことになる、らしい。やたらと動物に好かれ、昼寝の最中などは“入滅”と勘違いした小鳥や小動物達に囲まれてしまう。なぜか独特の笑いのセンスを持っており、彼の書くギャグ4コマ『悟れ!アナンダ!!』は天界ではなかなかの評判である」
ふむ・・・。ますます面白いのかどうか分からない。
「例えば仏典や旧約聖書の物語なんかを知ってたりするとかなりなおもしろさだと思う」
ほう。キミは聖書とか仏典とかの詳しいのかね。
「・・・全然。聖書とかはほとんど分からないし、仏教故事に対する知識は手塚治虫の『ブッダ』が全て」
宗教ものの知識、ゼロに近いじゃないか。
「それでも何となくノリで楽しめる。そんな漫画」
なるほど・・。
「あと、舞台となる街が立川ってところがいい。適度な郊外感・下町感が抜群」
どうかね。5巻目まで読み終えて。この漫画はおすすめかね。
「めちゃくちゃ宗教に凝っている方はその緩いパロディー感に逆に反感を持ってしまうかも知れないけど、ごくごく普通の方はその緩さがかなり気持ちいいと思います。宗教学や歴史を気楽にパロっても平気な方にはお勧めできますね」
なるほど。
どうかね、続きが出たらまた読むかね。
「読みますね。というか既存の5巻を読んだにもかかわらず買ってしまいそうな勢い」
おお、お気に入りなのだな。まあ、無駄遣いはせぬように。
今回はこの辺りで終わる。