Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

ミッシング・リング というか・・・

 この記事の下書きを書いているには、2011/08/03。夕方も日が暮れ始めようかという時刻から書き始めている。

さて何を書こう。

六月の後半から記事の更新が途絶えてしまい、2011/08/01やっと改めてネットの繋がることが出来た。その間の空白を埋める何かを書こう。

多分文章というよりは、思いついたことを思いついたままに散文的に書いたようにものになると思うし、ながんがと垂れ流される割にはオチやまとめなども全くないものになると思う。

あくまで、履歴と履歴との間を埋める、つなぎのような記事・・・。途切れた鎖の間を無理矢理つなぐような・・・。


 五月の終わりに、上司が来て切り出した言葉が『転勤』であった。サラリーマンにはつきものらしいが・・・。

実のところ、転勤・異動の予感はしていた。隣の一番近い事業所が、人数的に足りないというので、その人員補充に動かされるのではという話がちらちらと耳に届いていたからだ。しかしまあ、隣の事業所なら逆に通勤も便利になるかとか考えていたのだが、上司の命令はその噂のはるかに上をいっていた。

『K事業所へ行ってほしい』

正直、分けが分からなかった。

この記事でもさんざん書いてきたが、自分のホームタウンは兵庫県・神戸市だ。都会である。関西だ。近畿だ。政令指定都市だ。

しかしながらこの『K市』は青森県だ。東北だ。田舎だ。市というより、町とか村の寄せ集めのようなところだ。

意味が分からない。

五月の終わりに話をしに来て、六月の半ばにはとっとと行けと。そこで十日ばかり研修(?)を受けたら、あとはひとりぼっちで何とかしろという、本当に強引な話であった。

全く意味が分からない。



上司によると、九州の事業所で人員を増やさないといけないので、そのためにK市から人を動かし、その補充を兵庫県から行うという全く理解不能な理由で移動が決まったという。

なんだそりゃ。


あまり書き続けるとあまり意味をなさない、愚痴くさい文章が延々と続くことになりそうなので話を止めよう。


 とにかく、ほとんど心の準備のようなものがないまま青森県の片田舎へ移動することになった。

 現地の駅に降り立って、前任者に旅館に案内して貰ったのだが、夕暮れの暗い街はちょっと怪しかった。道の街灯に一つ一つ小さな明かりの看板が付いていて・・・。まるでそれはお茶屋さんが並んでいる街のようで・・・。もしかして、『新地』?とか思ったけれどそうではなく、昔の面影を残している観光名所をアピールする明かりであった。その通り自体が観光名所らしい。まあ、残念ながら全く興味を引かれることはなかったのだが・・・。

まあ、ここは大阪・阿倍野の南ではないのだ。あのような不思議で魅力的(?)な場所が、そうそうあちこちにあるわけではないのだ・・・。

ただ、江戸の名残を残す旅館はかなりクラシカルで、ちょっと『千と千尋』的な旅館であった。玄関を入ると、すぐに急な階段があり、それを上らないと部屋へはたどり着けないのだが・・・。後々この階段で大変苦労することになる・・・。



 旅館から新たな赴任地までは、歩いて30分近くかかる。東北の地方都市、田舎では宿泊場所の確保もままならないのだ。朝晩とかなりな負担であった。


 K市にやってきて、三日目で大いに転倒する。田舎は夜が暗い。段差に足を取られて大転倒してしまう。田舎は道がつぎはぎだらけで凸凹だ。夜道を歩くのが正直怖くなる。危ないんじゃないかなんて思ってる矢先に転んだ。夜道はやはり危なかった。左の足首を捻挫してしまい、足首がパンパンに腫れ上がる。動かない。どうやら完全に筋肉が伸びきっているらしい。宿まで何とか帰り着くことが出来たが、次の日の朝は宿の急な階段を下りることが出来ない。四つん這い状態で宿をあとにし、その日からタクシーで赴任地へ通った。歩けないので仕方がない。

たった三日で負傷して病院通い。早速東北にやられる。

因みにこの捻挫はかなり尾を引いていて、未だに階段の上り下りなどの時に筋肉が突っ張る。


 左足首捻挫。

 因みにこの記事を読んでおられる方はご存じかも知れないが、右足の親指も負傷中である。これもなかなか治らない。

 三日目にして、普通に歩くことすらままならなくなる。



 食事は外食がメインになるかななどと勝手に思っていたが、食事が出来る場所が徒歩圏内にはほとんど無い。コンビニすら歩いて15分くらい行かないと無い。歩くことすらままならないのに。しかし、その遠方のコンビニで弁当を買って食べることしか選択肢がないのだ。帰り道と逆方向のコンビニへ・・・。


 神戸の夜は明るい。

 K市の夜は真っ暗。

 神戸は歩道は平坦だ。

 K市は車道はおろか歩道までもボコボコで段々だ。


 予算のない地方自治体というものを体感させられる。

 人口は3万5千人くらいらしい。転居の手続きで行った市役所は、地元の区役所くらいの規模だった。



 K市に来ておよそ一週間後、旅館からアパートに移る。古く、安普請である。多分冬はあり得ないほど冷え込むことだろう・・。

 アパートは部屋が四つあるのだが、うち二つは空き部屋だ。おかげで隣も真下も住人がいない状態なので、それほど音などに気を遣わなくても良いだろう。残りの一部屋には小学生の子供とその両親が三人で暮らしている、らしい。らしいというのは、そこの奥さんを見たことがないからだ。しかし、車を二台所有しているところからすると、一台は旦那さん、もう一台は奥さんが使用しているのだろう。

 引っ越しして半月くらい、朝から夜まで働いていたおかげで階下の住人に挨拶すら出来なかった。ようやく夕方で帰宅することが出来た日に挨拶へ行った。手土産にはお子さん用にガンプラを・・・。マスターグレード(MG)の『ガンタンク』を・・・!


当然階下の住人の旦那さんは困惑していた。



 引っ越しの時に、造っていないガンプラを持ってきた。度々この記事で書いている『エールストライク・ガンダム』も未だに完成させていないのだ。きっと休日とかは時間を持て余してやることが無くて悶々とするに違いない。そんなときにガンプラを造ろう・・・。勝手にそんなことを考えていたが、実際休日にゆったりしようという気に全くならず、ひたすら身体を休めることしかできない。慣れない土地で生きることだけで一杯いっぱいで、余暇に時間を使おうという精神的余裕がないのだ・・・。ガンプラ達が出来上がる日は来るのだろうか・・・。


 アパートに移ってすぐに自転車を買った。動かない足でも少しは行動範囲は広くなるかなと。幸いなことに徒歩4,5分のところにホームセンターがあり、生活に必要なものはほとんどそろえることが出来る。もちろんホームセンターなので、食料品などは置いていないので、結局はコンビニへ自転車で走ることになるのだが・・・。

 自転車を買って三日目に、後輪がパンクした。また東北にやられる。

 パンクとは関係がない(?)が、田舎のホームセンターで自転車を買うとこうなるのかという位、最初の整備が甘かった。ハンドルがまっすぐではなかった。前輪のブレーキの効き具合も甘い。BAA取得していない自転車って、こんなものなのか?そして夜は真っ暗なのだ・・・。


 コンビニの近くに本屋があったので立ち寄ってみた。・・・田舎の本屋って、やはり品揃えが・・・。それまでは大型書店で物欲を満たしていたので、書架を見ただけで気持ちが消化不良になってしまう。大きな本屋はタクシーで20分くらい走らなければ無いようだ・・・。


 自転車は、二日ほど前にまたパンクした。ホームセンターの店員によると、段差なんかを乗り越えた際にチューブに傷が入ってパンクするのだとか。毎日凸凹だらけの道を走っているからか。何とかしろ!貧乏地方都市!都会の歩道はもっと歩行者にも自転車にも優しいぞ!東北にやられまくり。



 新しい赴任地では毎日スーツだ。腹立たしいことに。なのでシャツの代えが直ぐに無くなってしまうのでコインランドリーへ行かねばならない。遠くのコインランドリーへ仕事帰りに行くのは結構負担なので早速洗濯機を買いに行った。タクシーで25分。大型家電販売店へ。
 手頃な洗濯機があったので、在庫はあるかと訊くと、在庫はあるという。では早速届けてほしいというと、お届けには一週間かかりますと言う。


 意味が分からない。

 在庫はある。取り寄せではない。

 こういうものって、遅くても三日以内に到着するもんじゃないのか?在庫あるんだし。午前中にその店に行ったので、究極即日配達ってのもあり得る話だと思っていたのだが、これって単なる思い込みだったか?それともまた東北にやられてる?

 因みに冷蔵庫も在庫があるにもかかわらず十日以上配達を待たされた。この辺りの人達は、それで満足できるのだろうか?


 あと、これは東北だからなのか、それとも別な理由だからなのか、光回線を申し込んだら問い合わせた日から工事まで一月以上かかった。これは東北だから?それともNTTの体質?外線はひかれているはずなのに・・・。


 ここは青森である。なので勿論住んでいる方々は津軽訛りだ。想像していたとおりではあるのだが、会話をしても相手からの話の4割を聞き取ることが出来ない。『え?』とか『なんですか?』とか言って聞き返すのだけれど、相手はなぜ通じていないのかが理解できないらしく、また津軽弁で同じ事を話そうとする。ああ・・・、もう少し標準語で・・・。



 とりとめなく書いていたが、やられた話ばかり書いていると、なんだか鬱っぽくなってしまう。いったん置こう。


 次回からは・・・、どうしよう。

これまで書いてきたような感じで書けるか、違う感じになるか・・・。


 そもそも更新をいつ出来るか・・・。


 ふう。

更新したとしても、とりあえず更新できなかった間に読んだ本の感想とか、引っ越し前に撮った写真の整理だとか、そんな感じの記事が数回続くことになるでしょう・・・。


 この記事は皆様の暖かいご支援の元で成り立っております。これからも出来る範囲でではありますが更新していきますので、どうぞよろしくお願いします。