こんな書き出しが許されるのは何処かの名探偵ぐらいということらしいのだが、とにかく今日2010/07/28、久しぶりの劇団『とり鉄人』プロデュース、『ことりてつじん』の稽古場へ顔を出した。公演が目前まで迫っているにも関わらず、稽古に行くのが久しぶりというのはどういう事かという話だが、どうしても身体が空かない。空いたらその日は作業日という事になるのでさらに稽古から遠ざかってしまう。困ったものだ。
本日は昼間にISC Player[s]のアクション舞台のホール打ち合わせでどうしても出かけねばならず、そのまま西宮市近辺に居座って『ことりてつじん』の稽古へ行くことにした。本日は稽古場初登場の（といってもスタッフ・出演者ともに旧知ではあるが）、舞台監督の新井氏も交えての通し稽古であった。
先ず全体的に『まだまだ』といった状態。台詞もシーンも飛ぶし、もちろんきっかけ台詞も飛ばしてくれる。シーンによってはかなりグダグダであった。しかしながらこの出演陣は本番までにもっともっと詰めてきてくれるであろう。突っ走ってくれるに違いない。
・・出演陣もそうだが、こちら（音響チーム）も相当にグダグダであった。仮の音源を含めて、全体の効果音を出したのが今回が初めて、しかも作曲・ギター演奏の松本氏との打ち合わせもままならない状態での通し稽古であったので致し方のないことではあるが・・・。
今回の通し稽古で見えてきた課題は多数ある。ＰＣ、ミキサーそれぞれの手勝手の向上、質感の悪い音源の差し替え、サンプラーで鳴らす音源の選択、など・・・。
まだ役者の動きがきっちり決まってない部分もあるので、決まってくれればサンプラーの（トリガーとしての）役割も自ずと決まってくるものと思われる。
また、今回の通し稽古でＢＧＭを当方で出さねばならないシーンが２カ所増えることが確定した。トラックの香番が変わるので、さらに手勝手が変わっていくことになる。他にも、シーンによっては台詞の録音が必要かもという意見が舞台監督さんより出され、それによってもまた変更点が発生していく。
こういった問題点や新たなアイディアなどが発見されたということは、通し稽古としては大変な収穫であると思う。それまでぶつ切りにされていたシーンが繋がることで発生するいろいろな問題などが如実に表れるのだ。
問題点や未完成が発見されるということは、問題点は改善すればいいし、未完成の部分は完成に持って行けばいいわけなので、なにが問題なのかさっぱり分からないという状態よりはよほど良い状態なのではないかと思う。
音響チーム的にも課題は分かったので、先ずそこを修正、そこから完成度のアップを目指そう・・。・・・一番やっかいなのはスケジュール問題か・・・。
とにかくチームのメンバーが全員忙しすぎる。チーム内で打ち合わせることなどが滞ってしまう。しかしながら、こればかりはどうしようもない・・。とにかく、一つ一つ課題をクリアにしていって、本番を万全な状態でむかえられればと思う。『おもしろい』は、きっとしっかりした土台の上でこそ安定した状態で存在できるのではないか（演劇的には）。お客さんに『おもしろい』を観せられることが出来るように、裏方もがんばらねばということ、で。
ことりてつじん第3回公演
『ジロー君の冒険[改訂版]』
作・演出 小畑悠
音楽 松本誉臣
舞台監督 新井和幸
音響 ウマヤミツル 斉藤真希 大高亜由美
照明 中元志保(Fellow House) 檜木順子
制作 宮崎尚美
出演
友田博幸
長谷川具子
ギター演奏(大阪公演のみ)
松本誉臣
尼崎公演
(2010ピッコロフェスティバル一般演劇部門参加)
2010年8月11日(水)
18時30分開演
(開場は30分前)
当日・前売り 1500円
ピッコロシアター中ホール
にて
大阪公演
(生演奏バージョン)
2010年8月21日(土)19時開演
22日(日)13時開演
(開場は30分前)
当日・前売り2000円
天満橋音太小屋
(大阪市営地下鉄谷町線天神橋筋6丁目駅1番出口より東へ徒歩3分
にて
とある劇団の座付き作家みっちゃんが
演出家に急かされながら書く上演を目前に控えた台本“ジロー君の冒険”
やがて“書く側”と“書かれる側”の世界が交錯していき、
その先に現れた思わぬ真実とは…!?
チケット・お問合せは
toritetsujin@yahoo.co.jp
