Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

昨日の話/帰りの電車

夕方の少々混み合った大阪環状線

つり革にぶら下がりながら窓の外を眺めていた。


後ろで会話している若いお母さんと小さな女の子の会話が聞くとは無しに耳に入ってきた。


どうやら、天保山へ遊びに行ってきた帰りのようだ。





小さな女の子        「・・・あのね、かんらんしゃっ!」






若いお母さん       「かんらんしゃねぇ」  ニッコリ (←背後の会話で見えていないが、お母さん、多分ニッコリ)






小さな女の子        「・・・かんらんしゃ、乗ったの!」






若いお母さん       「乗ったねぇ!」  ニッコリ






小さな女の子        「あとね、ペンギンさん!ペンギンさん見たの!」






若いお母さん       「ペンギンさん、いたねぇ」  ニッコリ






小さな女の子        「あとね!おさかなさん、見た! おさかな、さん・・・」






若いお母さん       「・・・そうだね、おさかなさん、いっぱい見たね」  ニッコリ






小さな女の子        「あとね!あとね!くらげやさんも見た!」






若いお母さん       「・・・・・・見たねぇ。くらげ屋さん?・・・見たねぇ」  ニッコリ







和んだ。

周囲の大人の空気が全て。








だが今は鬱。