Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

普通のことを普通に言ってみる

 いらっしゃいませ。




今日は良い天気ですね。


電車の架線越しに見える青い空が良い感じです。





 彼は昨日ネットで見た記事に納得いかないものを感じているらしい。





auは、自社の最初の本格的なandroidスマートフォンである“IS01”のOSのアップデートをおこなわないことを正式にアナウンスした」





ほう。





「まあ、これにより、“IS01”の実質的な兄弟機であるdocomoの初代“LYNX”のOSもアップデートされないという公算が高くなった」






・・・ふむ。






「このauの発表は、当初Twitterauに対して、『IS01のOSのアップデートはしないのですか?』という個人のつぶやきであったらしい」





ほう。






「それにフォローする形でauが『IS01のアップデートはおこなわない』とつぶやいたらしい」






ふーむ。






「まず、Twitterで個人に対してのつぶやきに対するフォローという形で最初に公表されたというのはちょっと異常。普通なら、いついつに公式に発表しますのでお待ちくださいとフォローするのが普通だと思うのだが」





・・・それはそうだな。





「で、Twitterで非公式に発表があったということで、逆に報道にされて、前後逆転する形で公式にアップデートはおこなわないということを発表した」






・・・なるほど。

au、何をやってるんだ?という感じだな。






「・・・というか、au的には、逆にこの段階でこういう話題になって、発表を出来る踏ん切りがついたので良かったんじゃないのかな・・。あくまでau的には、だが」






ほう?





au内では、もう“IS01”は切り捨ててしまいたいってのはもう前々から考えていたと思うぜ」





・・・ふむ。






「予想を上回る、というか、一部消費者の予想通り、“IS01”は消費者にほとんど受け入れられることはなかった」





・・・ふむ。





「もちろん一部には熱烈なファンがいることにはいたが、販売台数的には伸びていない。結果的にauは、スマートフォン端末のシェアにおいて全く出遅れた形となってしまった」







ふむふむ。






au的には、最初、スマートフォンezwebのメルアドも使えないスマートフォンは、あくまでも二台持ちとかで使用するものだと考えていたのだな」






ほう。






「前例として、docomoはそれまでのGoogle携帯やブラックベリーで、国内での販売的に伸び悩んでいる状況があった。まあ、当然だろうな。docomoのメルアドが使用出来ないという状態では全くもって魅力がない」





ふむ。






「それを見ていればスマートフォンは二台持ちを対象にするべしっとか考えてもおかしくはないが、そのニッチな考えがあまりにニッチすぎた」





・・・ふむ。







「二台目を対象とした商品が、結果的には携帯電話という形態とはかけ離れた、まるでメガネメースのような物になってしまった。どうやって電話するのかも分からない形状だし、気楽にポケットにも入らないというその形は、正直なところほしがる人がいるのかとしか思えない形であった」






そうだったな・・・。
ちなみになぜメガネケースと言われているかというと、こんな形だからだ。












「持ってる人見たことありますか?とにかくでかい。・・・案の定売れない。おなじバージョンのOSを使用したdocomoの“Xperia”は、docomoのメルアドが使用出来るようになって、かなりなヒット商品になった。一台持ちを前提とした商品のほうが売れたわけだ。“IS01”は遅れてezwebのメルアドが使用出来るようになったが、売れない商品のまま、auの肝いり商品、『全部入り携帯』“IS03”の発表となって、“IS01”は、まさに忘れられた存在になってしまった・・・」






・・・ふうむ。





「そして、今回のアップデート非対応の発表。どうやらauは“IS01”を黒歴史として闇の中に葬ってしまいたいらしい」







・・・ほう。






docomoの“Xperia”は、公約通りにOSのバージョンをandroid 1.6から2.1にアップデートした。同じようなスペックを持った“IS01”の公式なアップデートしない理由として、『技術的に困難なため』という理由を発表している」






ほう。






「発売前からアップデートに対応しようと努力してきたが、技術的に困難なため対応出来ないという。そんなことが本当にあるのか?」






あるのか?






「開発者でないので何とも言えない・・。が、恐らくないと思うね!」






・・・やはり。





android OSは、次々に技術的に新しいバージョンを発表していって進化していく物であるというのは、“IS01”が開発されていた時点でも周知の事実であったはずだ。実際に海外ではアンドロイドのスマートフォンはどんどんアップデートを繰り返しているわけだし、国内でも“Xperia”(CPUやメモリなど、ほぼ同等のスペックであると思う)などは発売当初からOSは1.6から2.1に近いうちにアップデートしますとアナウンスして発売を開始した。こんな状況下でシャープは“IS01”を『アップデート出来るかどうか分からない』というような見切り発車的な形で開発していたとはとても思えない」






・・・そうだな。






「要するに、ユーザーが少ないので、新しいOSに対応したUIとかを開発して配布しても、それに見合った利益が見込めない、ペイ出来ないと判断したので、『技術的困難』という理由をつけて“IS01”ユーザーを切り捨てたとしか思えないのだが」






ふうむ。





「確かに、“IS01”は、発売当時としては珍しい、ソフト的に(OS上で)赤外線通信が出来たり、同じくソフト的にワンセグを見ることが出来たりと、ニッチな機能で既存のアンドロイド端末の構成とはちょっと違った物であった。しかしながらそんなことを理由に開発出来ませんでしたと言い訳するのであれば、それは本末転倒というものだ。二台持ちにシェアはありませんでした、どうもすいません。それが本音ではないかと思うね」






なるほどねえ。






「確かにユーザーが少なく、切り捨てても“被害”は少ない。この件に対して不満の声を上げるユーザーもほんの少しだ。だって持っている人が少ないから。しかし、これは明らかに消費者不在の行動であるし、同じ事がこの先の新しい機種でも起こるかも知れない。“IS01”ユーザーは声を大にして言うべき。なぜ切り捨てるのか!と」






ふうむ。






「“IS01”は、動作的にも不安定なところがあったし、速度的にも機敏とはいえないものであったらしい」







ふむ。






「しかしながら、それは“Xperia”においても同じ事が言えたわけで、OSのバージョンが2.1になってから、明らかに動作は機敏になった。“IS01”であっても、OSのバージョンが2.*になれば、CPUの負担も軽くなり、メモリの使用量も減り、絶対に動作は速くなり安定するはずである。バージョンアップの打ち切りは、ユーザーにその機会さえ奪ってしまったということだ。最後までユーザーは『“IS01”はもっさりアンドロイドであった』という、悪い評判だけを残して消えていってしまうことになる。これはユーザーも不利益を被るし、開発したシャープもその程度かと思われたままで終わるのではないかと思うのだが。目先の利益だけを考えてとしか思えない行動は果たしてどうかと思うけどね」






語るねえ。






「兄弟機のdocomoの“LYNX”に関しては、docomoはバージョンアップを『未定』としている。ここで『いや、auさんはしなかったですが、docomoはOSのアップデートしますよ!』なんて男気のあることは言わないだろうね・・・。docomoにしても、“LYNX”が売れなかったのは同じ事であろうし・・・。『うちも技術的に困難とメーカーが言っているので、アップデートはいたしません』というのが関の山だろうねえ・・・」






そうして初代“LYNX”ユーザーも切り捨てられていくんだろうねえ・・・。







「確かに、いつかはソフトウエアがハードの性能を追い抜いていくだろう。それはパソコンとかと同じで、古いパソコンでは新しい技術を動かすことはできない。アンドロイド携帯だってそれは同じ事。いつかは古い(現在出回っている)スマートフォンでは最新のOSやアプリを動かすことができなくなる時代が来る。それは技術の進歩のスピードから見ても2年とか3年先のほんの目の前のことだと思う。でも、それは、今の、今現在の話ではない。今現在のハードが既に今現在動いているソフトウエアを利用できないなんて、言語道断だと思うんだけど、どうだろう」







・・・そうだねえ。






「“IS01”ユーザーの皆さん、“LYNX”ユーザーの皆さん、声を大にして言っていいと思うますよ。確かに時代を見切れなかったのは自分たち消費者だけど、しかし、切り捨てるにはあまりにも早すぎませんか?!と」






長々と語ったな。
まあ、小さいながらもネガティブキャンペーン的な記事であったな。



今回はこの辺りで終わる。