Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

神戸高架下商店街部分レポート / 『淡水軒』でラーメンを久しぶりに食べてきた

 いらっしゃいませ。


 ・・・こういう帽子を被ってみるとなんだか寿司屋の人っぽくなりますよね。

『・・・俺ってやっぱりシンコかも・・・。』


え?・・・ああ、気にしないで下さい。





 彼は相変わらず自宅待機というなかなかにシビアな状態に置かれている。




「未曾有の災害ですからね・・・。まあ仕方がない」




うむ。





「休日のような感じではあるけれど、いつ呼び出しをくらうかも分からないので、変に予定を入れるわけにも行かない。なかなかに気の抜けない状態」





と言いつつ気を抜きまくっているわけだが。






「・・・まあ、否定は出来ないような生活状態ですね・・・」





で、そんなような状態の過日、ラーメンを食べに行ってきたわけだな。





「久しく行っていなかったラーメン屋へ行ってきたんだ」






ほう。





「神戸には高架下商店街という結構なディープスポットがあるわけだけど、商店街の東の方はそれほどディープなところではないんだ」





ふむ。





「JR元町駅から西に延びているところがディープゾーン。今回行ったラーメン屋は、まさにそのディープゾーンへの入り口にあるラーメン屋なんだ」





ほほう。






「ではまずお店の写真どーん!」



『淡水軒』

食べログに記事がありましたのでリンクを貼っておきます。

http://r.tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28000846/



ホームページがありましたので、リンクを貼っておきます。

http://www.tansuiken.com/




ほう・・・。





「ラーメンと餃子の店、『淡水軒』。写真は高架下入り口側。写真上手(かみて)、メニューの看板横の見える薄暗い通路が元町駅西側の高架下商店街、通称“モトコー”の入り口。続いて表通り側の写真も載せておこう」





もう一つ入り口が・・。





「高架下内にも入り口があり、お客さんが出入りできる入り口は3カ所ある。さらにお店の厨房への入り口もあるので、ドアの数自体は四つ。表通り側の写真の下手(しもて)に見える明るいお隣のお店はペットショップ。飲食店の隣でペットを売っているわけであるが、このお店に来るお客さんはそんなこともちろんお構いなし。それがデフォルト」





むう。





「お店はとてつもなく狭い。カウンターにギチギチ10席ほどのいすを並べている状態で、満席になると人の出入りすら怪しい。因みにその並んでいる椅子も、どこで拾ってきたのかラーメン屋には似つかわしくない、まるでスナックのカウンターに並んでいるような感じの椅子だ。あまりに狭すぎて、どの画角でとってもお客さんとお店のおっちゃんが入り込んでしまうので、今回は店内写真は無い。恥ずかしいし」





うむ。





「店に入ると、すでに四人ほどお客さんが座っていた。このお店のおっちゃんは、とても愛想がない。常連でないと冷たいのかなと思ったけれど、誰に対しても愛想がないようで、そんなおっちゃんだ。いつものことだ」






ふむ。





「因みにこの店の名物的メニューは水餃子であるが、今回は焼き餃子をオーダー。さらにチャーシュー麺もオーダーする」





ふむふむ。






「メニューの写真を貼っておこう」





水餃子には“特製”の文字が見えるな。値段も焼き餃子に比べて高いし。




「水餃子、確かに美味いです!」





ほほう!





「カウンターの端に、いかにも食べ歩きできましたといわんばかりの女性二人が評判の水餃子をパクついて『おいひーねえ!』などと言い合っておった。こういう店にも食べ歩きのOLさんは来るんだなあと思いながら自分のオーダーが出てくるのを待っていたんだがね・・・」





ふむ。





「いかにもミーハーそうなこのOL二人組に、お店の無愛想なおっちゃんは、『・・・じゃあ、うちの高菜の漬け物と、食べるラー油も試食してみるかい?』なんて言い出して、小鉢に漬け物と食べるラー油を盛りつけてOL二人に振る舞い始めた!」





え?





「今日発見したこと。“お店のおっちゃんは、『おいひー』とか言うOLには無愛想じゃない”!!!」





なんと。どうでも良い情報・・・。

・・・いや、意外に重要情報かも知れない。





「因みにお店の中には、件の『食べるラー油』の宣伝文句がぺたぺたと貼ってあり、ああ、絶賛販売中なんだなと言うのがよく分かる」





頼まなかったのかね。






「あんまり好きじゃないんでね、食べるラー油






さいですか。






「待つことしばし。まずチャーシューメンが登場。では写真、どーん!」






おお。




「見たままの醤油風味。スープから魚介の香りが漂う。麺は柔らかめの昔懐かしい感じ」






ほう。





「レンゲでスープをすする。美味い!久しぶりの味だがやっぱり美味い!魚介のスープがとても良い!臭みもなく上品!もしかしたら鶏のスープも混じっているかも知れない。濁りのない、澄んだスープがイカス!」





おお。





「チャーシューは、昨今流行のくたんくたんに煮込んでいるやつではなく、ちゃんと歯ごたえのあるチャーシュー。元々神戸はこうした中華系の食べ物にうるさい街。チャーシューは昔から“煮豚”ではなく、ちゃんと“焼豚”を使うのが当たり前であった。いつからだろう?“煮豚”を“ちゃーしゅー”と言い張るようになったのは・・・」





ふむ・・・。





「さらに待つことしばし、焼き餃子も登場。写真、どーん!」





おお。



「まあ、見たまま焼き餃子。奥に見える小皿は餃子につける味噌だれ。神戸のいくつかの店は、餃子に味噌だれをつけて食べる。すべての店がそうであるわけではないが。もちろん酢醤油で食べる店もある。味噌だれをつけて食べる習慣というのは、おそらく他の地方にはあまりないんじゃないかな」






・・・あまり見かけないかも知れないな。





「因みにこの店の名物である水餃子を頼むと、ポン酢系のつけダレが添えられてくる。味噌だれは焼き餃子だけだ」





ほう。





「味噌だれをつけて食べると、ちょっとピリ辛で美味い。ああ、でも・・」





どうした?






「やっぱり水餃子の方が美味いな、この店は!」





食べ始めてから後悔するな!





「因みに、焼き餃子をがっつく様を見ていたのか、カウンター端の『おいひー』OLたちは、焼き餃子二人前を追加オーダーしていた」






食べ歩きOL、恐るべき食欲と探求心だな・・・!





「あ、誤解の無いように言っておくと、焼き餃子、ちゃんと美味いです。実際他にも焼き餃子とビールで気持ちよくやっているサラリーマンとか居たし。ただ、水餃子はさらに侮れないという事なんだ」





なるほど・・・。




「ミーハーな食べ歩きOLと一緒にされたくなかったので、食べ終わるとさっと店を出た」





・・・料理写真を撮ってたりしている段階で、正直ミーハーOLとさほど代わりのない存在なんじゃないか・・・。





「・・・初めてじゃないし。何度も行ってるし。今回たまたま記事のネタにしようと料理の写真撮っただけだし!」





まあ、お店の方には、『ああ、またミーハーなブロガーかなんかが来てやがるな・・・』位にしか思われてないだろうがな・・・。

で、どうかね。お勧めできる店かね。





「まあ、立地が怪しいし、あまりに狭いし、正直きれいとは言えないお店だけど、ラーメンと水餃子は抜群なんでお勧めできますね。ただ、本当に狭い店なので、すぐ満席になっちゃって入ることが出来なくなってしまうので、上手くタイミングを見計らって行く必要がありますね」





なるほどねえ・・・。

まあ、また何か面白いお店とかを見つけたら記事にするのだぞ。


今回はこの辺りで終わる。