Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

神戸高架下商店街部分レポート / 『丸玉食堂』へ久しぶりに行ってみた

 いらっしゃいませ。


 冷たい氷が溶けると、やさしい水になるんですよ。へへっ・・・。




 彼は過日、部分的に神戸高架下商店街を紹介したが、今回も高架下商店街であるらしい。



「まあ、今回に関しては、目指すお店がたまたま高架下商店街にあったからという感じですね。結果として再び高架下商店街部分紹介になってしまった」




ほう。






「・・・よく、同じような名前のお店なのに、実は姉妹店でも系列でもないお店だったって事ないかね」





・・・誰に問いかけている?






「まあ、今回はそんなお店の一つに行ってきたんだ」





ほう。





「今回行ってきたのは、台湾料理・丸玉食堂(元町店)。まずお店の入り口どーん!」




食べログに記事がありましたのでリンクを貼っておきます。

http://r.tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28000829/




ほう・・・。






「看板には台湾料理の文字が見えるが、この店が何料理屋なのかはもはや問題ではない。この店はもはや『丸玉食堂』と言う一ジャンル」




ふむ。
古い店なのかね。






「古い。多分。そして、はっきり言って、おしゃれな中華を食べに行くような雰囲気ではない。あらゆるものが怪しい。店構えも料理も、すべてがディープワールド」






ほう。





「なぜ、『(元町店)』なのかというと、この店から200メートルほど東へ行くと、『台湾料理・丸玉』と言う店があるからだ。なので一般的には『丸玉食堂』を(元町店)とし、『丸玉』を(元町東店)としている、らしい。しかしながら、この二つに店は全く関係がないらしいし、店名も今回紹介する店は屋号の後ろに“食堂”とついている。食べログなんかでこれらの店を見て食べに行ったとしても、全く別のお店だという事は覚えておいてほしい。変に“姉妹店なんですか?”なんて聞くと失礼だからね」





なるほど。

で、今回はJR元町駅西側の『丸玉食堂』の方へ行ったわけであるな。
何か理由でもあるわけかね。





「・・・。特に理由らしき理由は・・・。まあ、強いてあげるとしたら、こちらのお店の方が、B級レベルで言うと、150%増しでB級度が高い」






なんだそりゃ。





「まあ、怪しいけれど、一見さんでも入れるお店なので」






なるほど・・・。







「お店の入り口の横の赤い壁は、元々交番であった。今はお店の敷地だけどね。プチ情報」






はいサンキュー。





「入り口に商品のサンプルがあるのでその写真」






ふむ・・・。





「色あせ、埃を被りまくったこの食品サンプルがとっても重要。この店、店内にレギュラーメニューに関するいわゆる“お品書き”の類がない。基本、入る前にこのとっても『?』な食品サンプルを見て、予めメニューを決めて入らないと、お店の中でメニューを探して鶏のようにあちこちに視線を向けまくらなければならなくなる。その挙動不審状態は“一見さん”の証し。もう一度店の外へ出てメニューを確認というちょっとイカさない感じになってしまう。ビギナーのみんな、要注意だ」






誰に言っている?

店内には全くメニューを貼っていないのかね。







「レギュラーメニューは貼っていない。お勧めっぽく豚の胃の冷製みたいなのとか、速くできるメニューみたいなのはあちこちに貼ってあるけどね」






・・・まあ、みんながみんな、内臓系をたのむわけじゃないからね。






「お店に入ると、ウナギの寝床のように細長い店内。厨房内がよく見える造りで、まあ、良く言えばオープンキッチン。まあ、そんな爽やかな感じじゃなくて、脂ギッシュな厨房内に、謎肉が浮いた鍋とか、謎麺が作り置きされている様とか、謎めいたオッチャンとかオバチャンが見えるだけで、正直その眺めで食欲が増進されることはまず無いだろう。ただ、そのちょっとしたカオスっぷりを眺めていると、不思議とドキドキしてくる。何が出てくるのかなあ(もちろん何が出てくるのかは分かっているが)という期待感が不思議と増す。さすがは“モトコー”」






あおるなあ。






「カウンターに座ると、オバチャンがお茶を持ってきてオーダーをとる。今回は“焼きそば”と“腸詰め”をオーダー」







ほう。






「まあ、こんなディープな店だけど、特に激安とかいう事はないので、この二品だけでも1000円オーバー。上手に注文してね」






なんだそりゃ。







「まず切って皿に盛るだけなのですぐに出てくる腸詰め、どーん!」








ほう・・・。





「台湾式腸詰め、らしい。豚肉を、多分砂糖で味を調えて、腸に詰めていぶしてある。何か複雑な香辛料とかが入っているわけではない。いたってシンプル。だが、これはこれで美味い」






ふむ。





「小皿で出てくる味噌だれをつけて食べる。ピリ辛になって美味い」





ほう。





「一応断面ショー、どーん!」








肉にくしいな。






「まあ、余計なものは入ってないからね。豚肉です」






なるほど。






「待つことしばし。焼きそば、どーん!」







おお。






「オーダーすると、目の前に積まれた予め茹でられて作り置きされた謎麺をおもむろに取り、具材と一緒に炒め直し始める。予め茹でられていて、なんだかカピカピになった麺が今目の前に焼きそばに姿を変えて登場。イカス!」





イカス?






「一応麺のアップ。小エビとか入っている。謎麺はクタクタの平打ち麺。味付けはそれほど濃くはないが、若干脂ギッシュ。その辺りのところは期待したとおりであると思う」







期待?







「脳内で、ちょっとだけジャミロクワイの『Deeper Underground』が再生される。が、実際にところはそれほどアンダーグラウンドじゃない。一応見栄えも考えて二品一緒の写真も撮ってみた」








ふむ。






「色あせたプラスチックの食器が大変に良い感じ。あ、ステンレスのカウンターはちゃんと拭きあげられていて、別段油が気になるとかっていう事はない。その辺りは安心していただきたい」






・・・かえって普通なわけだ。







「因みに、焼きそば、作り置き麺であったが、焼きめしも作り置き焼きめしが出てくるので、それもなかなか愉快だ」






愉快って・・・。







「まあ、なんだかんだ言ってるけど、美味しく頂いて参りました」






なるほど・・・。

どうかね、このお店はおすすめできるお店かね。






「神戸という街は美味しい中華料理屋には困りません。おいしい中華料理・台湾料理が食べたいというのではなく、『丸玉食堂のメシが食べたい人』にはお勧めしますね」







なんだそりゃ。







「あ、後日にJR元町駅東にある『台湾料理 丸玉』に関する記事も書きたいと思います」





まあ、そうせよ。

変に長くなってしまったな。今回はこの辺りで終わる。