Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

使ってもらえるかな・・・

 いらっしゃいませ。


 ・・・そういえば昔、関西ローカルのコマーシャルで、15秒間画面にお店の暖簾風のイラストだけが映り、しかもずっと“いらっしゃい、いらっしゃい、いらっしゃい、いらっしゃい・・・”って言い続けるだけのコマーシャルがあったんですけどね。お金かかってない上にものすごいインパクトだったんですが。

 何の話しかって?

 ・・・何を話したかったんだっけ?




 彼は先月の下旬に二泊三日の弾丸で実家に帰省していたらしい。今回はその話について書きたいらしい。





青森県から兵庫県まで。普通に考えれば青森空港から伊丹(大阪)空港まで飛行機で行って、そこから三宮まで空港バスってのが当たり前なんだけどね」





ふむ。






「やはり飛行機代がお高い。そこでお金を少しでも浮かそうと、青森から東京まで深夜バスで行って、そこから神戸まで新幹線で帰ろうと考えた。帰りは逆に大阪から東京まで深夜バスで行って、東京からは東北新幹線で青森に向かう、そんな交通手段を考えたわけだ」







ほう。







「結論から言うと、深夜バス車中泊を二日続けると、寿命が確実に縮みます!」








ほう!







「帰りの大阪−東京間のバスはまだましだったんだけどね。まあ、8000円くらいしたけど。問題は青森−東京間のバス。4800円とかなりなリーズナブルさだったんだけど、狭い!あまりに狭い!しかも乗り心地が悪く、運転もあまりいけてない!全く眠ることが出来なかった!」






あらら。








「トイレが付いていなかったのも大いに不安であったし。休憩所に着く度に車外に出た。到着したときには自律神経がパキパキに破壊されていた。まさにリアル“水曜どうでしょう”状態」







・・・貴重な体験で良かったな。






「東京駅から“のぞみ”で新神戸駅まで向かったが、新感線の乗り心地の良さに感動してしまった!さすがは世界に誇れる日本の技術!というか、青森−東京間の深夜バス、乗り心地クソ過ぎ!」







まあ、生きてたどり着いたんなら良いじゃないか。








沢木耕太郎氏に『深夜特急』の外伝とかにしてもらいたいくらいの乗り心地であった。恐るべし、深夜バス・・・」






まあ、次は『博多号』とかにチャレンジしたまえ。

で、今回の帰省の目的であるが。







「自室の機材とかを処分するなどと両親が言い出して。処分されるよりは使っていただける然るべき方に譲り渡そうと思い、機材を整理しに行った」







ほう。






「今回は主に自室においてあったドラム関係の機材をお嫁に出すことにした。関西在住のシンガーソングライター、松本誉臣氏に仲介を頼み、お嫁入り先を探していただいた」







ふむ。


松本誉臣氏のブログ

takayo blog

http://d.hatena.ne.jp/takayo0801/



松本誉臣氏のホームページ

http://takaomi.p1.bindsite.jp/







松本市の歌がモチーフになった小説が発売されております。また、その小説がドラマになって放送されておりました。観てないけど。若村麻由美萬田久子という実力派俳優のドラマであったらしい。詳細は氏のホームページからリンクして下さい。あ、地上波ですよ。松本氏も制作記者発表とかに引っ張り出されたらしいです」






ほほう。







「大変個人的な野望としては、関西インディーズシーンの雄、松本氏のアルバムを同じく関西在住で伸び盛りのイラストレーターウチダヒロコさんに描いてもらって、一つの作品にすると言うのが今の野望。是非とも松本氏には良いアルバムを作ってもらいたい」







キミの個人的な野望だな。


ウチダヒロコさんのホームページ

http://uchidahiroko.com/





「因みに松本氏はシンガーソングライターで弾き語りという活動の他に、小劇団の劇中の音楽なんかも作ったりしている。興味のある方は、是非『とり鉄人 松本誉臣』でググってもらいたい」






ふむ。

劇団とり鉄人のホームページ

http://www.geocities.jp./toritetsujin/







「まっつんさんのCDに、ウチダヒロコさんのジャケット・・・。考えるだけでほほが緩むわい!クククッ・・・」







・・・。

とっとと我に返れ。






「というわけで、今回お嫁に行った機材達。まずハードェア」



ふむ。





「ブームスタンドに、ショートブーム。それにスネアスタンド。なぜか全部YAMAHA。でも堅実で良い作りでしたよ」





ふむふむ。






「シンバルと、明らかに中のシンバルより値段の高いジルジャンのツアーケース」





ふむ。





「シンバルは飛び道具だけ。18インチのチャイナ・クラッシュ、ジルジャンイスタンブールシリーズ。それと10インチのスプラッシュ・シンバル。Kシリーズで響きがとてもダーク。ジャズなんかに良いかも」





ふむふむ。






ツインペダル。TAMAの“アイアンコブラ”。カムが真円でないやつ、かな?」





ほう。





「これはなかなかの逸品。あらゆる箇所のテンションが調整可能で、使用者を選ばない。ビーターの打面が平面なフェルトで、普通の丸い一般的なビーターに比べて確実に音量がでかい!ハードウェアとしてのレベルも高く、極めて丈夫。そして、DW辺りが先鞭を付けたと思われるアンダープレートで演奏中のばたつきもない。ガムテで貼り付けなくて良いんですよ、奥さん」






まあ、ご家庭にキッチンには要らないだろう。








「ラディックのスネア。型番はLM404、かな」






ほう。





「通常のラディックのメタルボディとは違い、こいつはアルミ合金をシェルに使っている。パワーヒットしたり、リムを掛けてヒットしたりすると、『パカーン!』という独特の倍音が残響の中に残る。なかなかのキャラクター。もちろん倍音を適度にミュートして使えば、普通に行儀良くも鳴る。ただ、他のハイエンドクラスのスネアに比べるとちょっとパワーがないかな。まあ、でかい音がほしい人はラジオキングとか使うだろうから、これはこれで良いスネアかなと。おどろくくらい安いし」







ふむふむ。







「そして松本氏の旅行のお供に。マーチン・バッグパッカー」





おお、ギター。





「さすがはマーチン、良く鳴ります。この大きさからは想像できないくらい低域も出ます。因みにラインアウトもあるので、DIさえあればこのままライブにも出られます。まあ、マイクシミュレーターとかはあった方が良いかとは思いますが」






へえ。






「とりあえずこれらの機材達がお嫁に行きました。お嫁入り先で活躍してくるのだぞ」






愛着ある機材達が出て行ったんだから、お嫁入りという表現もアリか。

まあ、使ってもらえるところに旅立ったのなら、それはそれで幸せであろう。


今回はこんな感じで終わる。